[コラム Column]毎日やるってすごい難しいんだけど…


ライフネット生命の社長さん、岩瀬さんとおっしゃる非常に聡明な方がいらっしゃる。

彼のブログ記事入社2日目の明日から試して欲しいことがひどく言われていて、何だか理由が全然分からない。


さて、今年も新入社員の皆さんにメッセージを送りたい。

去年のブログではかなり長い、説教めいた文章を書いたので、今年はシンプルなメッセージにしよう。

入社2日目の明日からできる、簡単なこと。



毎朝、定時より30分前にきっちりした身なりで出社し、新聞を読んでなさい


簡単なことだが、もしこれを1年間、1日も欠かさず続けることができれば、1年後には皆さんの社内における信頼は確実に高まっていることだろう。

<中略>

そして、「きっちりしているか否か」は、まずは時間を正確に守ることができるか、そしていつも清潔でな身なりでいるか(外のお客様に自信をもって出せるか)、 さらには「新聞を毎朝読む」という皆がやらなければと思っていることを着実にこなすことができるか、というところで評価を受けるだろう。

入社2日目の明日から試して欲しいこと

あくまで私の主観だが、何だか変なコメントがこの記事に付いた。朝早くから定時前に出社させてブラック企業か?!みたいな労務面の勘違いから、はたまた変な業務命令出しやがって!みたいな余計なお世話系まで。

一部ははてブで見ることが出来る。

私は元の岩瀬さんの言っている話には全面賛成。「新聞を読む」とか「30分早く来る」でなくてもいい、自分が良いと思った事を毎日やってみろと言いたい。しかも、誰も見ていない状況でも続けてみろって。

「ちゃんとしていれば信頼を得られる」と、元記事にも書いてある。私が何より評価出来る事は「自分で自分をコントロールしている」証明と自信になる。

それがいかに難しいか。三日坊主を克服する本は数え切れないくらいあるはず。批判してもいいが、やってから言えって話だ。

この話自体は、かのドラッカー氏も著書で述べている。ドラッカー氏を変えた7つの教訓の2番目。

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また、少しづつ書いていこうと思います


特に何か大きな変化があったわけではないですが、さすがに3年ほどブログを放置していて、どうしたものかなぁ。っと。

それまではFacebookにあれこれ写真付けて2〜3行書いて、何となく知り合いや友人から「いいね」もらって… まぁそれで良かったんですが……

ブログはブログで書くことあるなぁと再認識したわけです。

これだけ放置しておくと、誰も読者なんかいないわけで、アドセンスなんか貼ってもまるで意味がないのです。

それでも、ブログ黎明期にインターネットが起こした大変革である(と今でも思ってる)ブログに深〜く関われたのだから、TwitterやFacebookといったものとは違う、自分の書斎みたいな位置づけで、また続けてみようかと思った次第です。

カテゴリもいくつか増やしたり減らしたりしますが、インターネットが世の中に起こす様々な変化であったり、他サイトの話題に自分なりの思いとか、自分の書斎なんで割りと勝手に書こうと思います。

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検索しない時代


考えてみればGoogle(そのちょっと前はYahoo!)は90年代後半から、インターネット上の情報を探す「検索」という重要な領域で世界を制した。

しかし、ユーザが使うメディアが、スマートフォンやiPadに代表されるタブレットに、少しづつ変わりつつある。そうしたメディアでは、機能としては立派なコンピュータなのだが、利用シーンが全く異なる。

そうした中で、iPhone 4Sの発表にあった「Siri」という高度な情報認識処理が現れ、検索ではなく、ずばり必要な情報を提供する事が重要となった。

たまたまTechCrunchというメディアサイトの記事には、レストラン検索における新しい情報提供の形、つまり「ずばり必要な情報を提供する」サービスの記事が載っていた。


これは何を意味しているのか。Alfredをライバル(例えばYelp)と差別化している一つの重要な特徴に、ユーザーの入力を殆ど必要としないことに焦点を絞っていることが上げられる。アプリに自分の好みを伝える初期トレーニングセンションが終わると、Alfredはコーヒー、ランチ、お酒等何であれ、ユーザーがアプリを開いた時に探していると信じるベストの店を推薦する
iOS執事のAlfred、レストランのおすすめは偶然から

つまり、もう「検索しない時代」=探さない時代が来ているという事だ。

自分のある一面について、好みや嗜好といったものを、膨大なデータから計算して、もっとも「ずばり必要な情報」に近いものを「おすすめ(リコメンド)」として提供する。

情報データベースに掲載される側の、サービス提供者にしても、自分の店やサービスの特徴を差別化要因として表現しないといけないし、何より来客者の評判が悪くなったら最悪な結果となる。

そういう意味では、検索した結果に載っているのが重要だった時代は良かった。なぜなら、先の最悪の結果とは、「おすすめ」に載らない、つまり自分の店やサービスが「存在しなくなる」事に等しくなる、からだ。

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透明性の時代の世論操作


ちょっと過激なタイトルだが、政治体制の異なるお隣の国では、情報操作から世論操作を行っている様子が報道されている。

恐らくは、当の国に住んでいる方々は、それが操作された情報とは知らないのであろう。それでも、日本においては情報操作はなく、それによる世論操作もないだろう‥などと思っているが、どうもそうではない様だ。




メールを配信された子会社は4社、少なくとも1500人が閲覧したが、企業の利益のために自らの意思に反する意見を強要されたことに対して、強い反発を感じた社員がいたのは当然のことだろう。情報源となったブロガーの知人は、この件について不快感を表明し、それに共感したブロガーが記事を投稿するにいたった。それを読んだ多くの生活者が二人の心情に共感、放送直前までに1万人以上に伝播していく。
<中略>
この事件を契機とした内部調査の結果、経産省・原子力安全保安院が、別のシンポジウムで中部電力、四国電力にも賛成の声を住民から出させるよう「やらせ」を依頼していたことが発覚。国と業界をあげての原発安全キャンペーンのゆがんだ実態が明らかになりはじめた。
テレビより前にソーシャルメディアが報じていた、九電やらせメール事件

いわゆる、こうした「やらせ」事件が発覚し、住民総意とは何か分からなくなってしまった。日本人は「みんな」という言葉に非常に弱い。そこを突いた巧妙な作戦という事になる。

世論調査でも同様の事が行われている、と思うのは自然だろう。


「A新聞の記者さんから、『代表選で誰に入れるかアンケートに答えてくれ』といわれたので『海江田さんにします』と伝えると、モーレツに“抗議”されましてね。『なんで海江田さんなんですか! あの悪いことをしている小沢が担いでいる人ですよ!』
新聞記者 民主議員に「小沢って悪いことしてるんでしょ!」

いかにも「稚拙」と言わざるを得ない。こうしたメディアの行動は、60年前の大戦争の前にも行われていたであろう、危険な事なのに、単なる経済活動だと勘違いしているという点で恐怖を感じる。

「60年前の大戦争の前」などと書いたが、それを思わせる記事(日弁連による会長声明)も出ている。


この事業においては、「常時モニタリング」すること、さらには、不正確とされる情報等に対して「速やかに正確な情報を提供し、又は正確な情報へ導くこと」とされている
原子力等に関する不正確な情報又は不適切な情報に対する常時モニタリングに関する会長声明

モニタリングする事は良い事だとは思うが、正確な情報へ導くとは何を言っているのだろうか?だんだんと恐ろしい事になりはしないか?

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人が想像できることは、必ず人が実現できる


最近、サムソンとアップルの両社の特許紛争において、「類似製品は既にあった。"2001年宇宙の旅"に出ているじゃないか?!」と、かの有名なSF映画の1シーンを題材として提出した、という話が出ています。

海底二万里 (創元SF文庫)という名著で有名なジュール・ヴェルヌ(Jules Verne)が言ったとされる、冒頭の言葉「人が想像できることは、必ず人が実現できる」は、先端テクノロジに接する我々としては非常に大切な言葉だと思っています。

サムソンの事例を出すまでもなく、実は私もiPadは"2001年宇宙の旅"に遅れること9年だ!と2010年の2月のiPadの発表時に書きました。

先のニュースが出た後に、検索経由で多少のアクセスを頂きましたが、別にサムソンにネタ提供したわけでも何でもありません。本当のイノベーションは「ナレッジパット」であると書きました。

他にSFが先んじて実装した例として、私の子供時代のウルトラセブンに登場するビデオシーバーなんて、夢のようなコミュニケーションツールでした。「かならず人が実現できる」の証左として、「ビデオシーバー - まだ来ぬ21世紀」というエントリを書きました。

そうなんです。私の子供時代の21世紀はまだ来ていないのです‥‥

そんな中、以下のような記事が出ていました。



(C)Bloomberg

この記事は、インテルがSF作家を採用しているというニュース。解説によると、半導体設計の利用シーンとして(例えば)「映画 イーグルアイ」をイメージしたり、といった近未来の具体的利用シーンとしてSF作家の作品を採用していくという話である。

冒頭の言葉通り、まさに「人が想像できることは、必ず人が実現できる」を地で行く話となっている。

我々も技術・製品開発をしていく上で、そうした想像力と技術力(技術洞察力)が必要だと思っています。

また、SF作品をもっと読んだり、見たりしないといけない、とも思いました。

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