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世の中はこう変わる

結構インパクトあるタイトルですが、小俣貫太という方が書かれた、斉藤一人さんの言葉を編纂した本です。どちらの方も有名な方という事ですが、とても平易な言葉で書かれており、読みやすい事この上ないです。ここではネタばらししてもしょうがないので、私がなるほどと思った中からポイントだけ掘り下げてみたいと思います。

* * *

はじめに書かれている部分にこの本の特性が現れます。

経済というと誰かが動かしているかとおもわれがちだけど、実はお天気みたいなもので、誰かが何かをしたからといって変わるほど弱い流れではないんだよ。船乗りが天気を予測して船を進めるように、商人は経済の読みをピタッと当てて会社やお店を潰さないように対応できなきゃ、やっていけない
船乗りの様に、波が高いからとか、西風が吹いているからとか、ある程度環境変化パターンが少ないものとちがい、経済って人がからむだけに読みは難しいかと思いましたが、そんな単純な要素の関連性ではないのですね。天気という例えは分かりやすく、私も使わせて頂きます。

本当の時代
時代は「本物」ではなくて「本当」だそうです。つまり、「本物」だと騒ぎ立てていたのは1昔前。ブランドや有名人の利用といった「本物」の箔に負けていた時代です。今は「本当」の時代。つまり、自分でそれが「本当」なのかを確かめて納得すれば良し、そうでなければ買わない。単純に評判や性能が「本当」である事が必要で、市場もそれを「本当」である事を確かめる、という厳しい時代の到来です。「本当」の「本物」は当然生き残りまですが、実は「本物」でないものは‥もうお分かりですね。でも「本当」というのはある意味で主観的です。つまり自分で判断する基準によって本当か否かが決まるので、一極集中的に「本物」が発生した時とは異なり、バラバラに「本当」が立つような気がします。

モノ余りデフレ
今の日本はデフレでモノの値段が下がっています。実は「昔の経済学」では、世の中が不景気でモノが売れないと仕方ないので値段を下げる、当然給料も下がる、さらにモノが売れない、というのがデフレのスパイラルといって怖がっていた現象だそうです。今の日本はそもそもモノが売れない事情が違うというのが、この本です。簡単に言うと欲しいものがないので買わない→モノが売れない→値段を下げる→(でも欲しいわけではない)モノが売れない‥というスパイラルです。もう欲しいものはだいたいあるし、というわけですね。
私自身も確かにだいたい欲しいものはあると思います。新しいPowerBook欲しいけど、今のVAIOでも何とかなるし(つまりどうしても欲しいとか、いうレベルではない)、(前にも書いたけど)欲しい音楽が24時間手に入る状況にないので、iPod買っても入れる曲がない。そういた必需品は揃いました、もう買いません。

ひとり勝ち
大企業が大きな組織を使って勝つ時代は終わった。と言い切っています。戦国時代から覇者になるには規模が必要だった。そのため、勝つためには常に規模が追求されてきた。しかし実は価値観が大転換されていて、「ひとり」でやる人や環境が出てきた。「ひとり」でやれば「ひとりで勝つ」という転換方向だという事になります。つまり、自己責任と実力本位の経営が時代のキーワードという事になります。
また、もう1つの時代変革のキーワードとして、個別対応というものがあります。完成度を追求したマスデザインで大量生産するモノはありきたりで、自分だけのモノが欲しい・自分だけしたい/して欲しいというわけです。

あまりネタばらしばかりでもしょうがないので、最後に
ひとり勝ちの戦略
モノ不足の時代は商品を提供しさえすれば顧客満足が得られる時代でした。つまり事業拡大のキモは「新規顧客獲得」に尽きます。モノ余りの時代は商品提供しても顧客満足が得られるかどうか分からないわけです。欲しいと思う人が少ないわけですから、それは当たり前かも知れません。そんな時代では「既存顧客の満足が勝負」どころとなるのです。モノ余りの時代に自分の商品を買ってくれたお客様はある意味で貴重な人なので、その満足を追求する事の大切さは納得です。
その既存顧客の満足という観点で言うと、「売上向上のためにお客さんを喜ばせる」というビジネスの見方は、意識が売る側中心で顧客満足を得られそうにありません。「お客さんを喜ばせれば売上が伸びる」という見方は、いわゆる顧客中心の視点となり、顧客満足につながる何かが出来そうです。


cover
斎藤一人の「世の中はこう変わる!」

斎藤一人さんの本は沢山あって、私も初めて読みましたが、平易な言葉で書かれている割に、的をはずさずにズバリと来ます。この本は満足でした。

<追記>
【もっと上手な書評を読む】
ここ読め本本!

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★「『本物』の時代から『本当』の時代へ」(p15)★「このデフレは世界同一賃金になるまで終わらないんだよ。そうなるのには100年でも難しい。」(p53)★「病院... [続きを読む]

受信: 2004/11/23 10:23

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