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ネット情報格差が所得格差?それより大丈夫か?ニッポン


ネット情報格差が所得格差に 情報通信白書(J-CASTニュース)

いわゆるデジタルデバイドを煽るような見出しです。ネットを含む情報格差と所得の格差の関係性に着目した見出しですが、いずれにしても総務省の情報通信白書(平成19年度版)が発表されました。

所得が高いほどインターネット利用率が高いことを指摘している。また、情報格差が所得格差につながる可能性があるとも指摘した。白書によれば、PCと携帯でのインターネット利用率やブロードバンドの利用状況と所得とは「正の相関」にあり‥

ほう。では早速原典に当たりましょう。という事で早速PDF版をdownloadしようとしたのですが、全然応答がありません。どんな貧弱な環境で提供しようとしているのでしょう?(それとも莫大なリクエスト発生中?)

悪戦苦闘して概要のみですが手に入れました。URLはこちら


* * *

どうも先の見出しはあおりの様に見えて仕方ないです。該当するデータは以下なのですが、これはそれほどデジタルデバイドの様子を表しているとも思えません。
Soumu1

それよりももっと大事なことを見出しにしておおるべきだったのではないか?と思っています。それは、情報通信関連の技術者確保に関する部分です。


情報通信白書の【概要】を見ると以下の2点が目に付きます。

・オフショア開発について 【概要(summary01.pdf)P15-17参照】
オフショア開発2大国である中国・インドのICT就業者数がすごい勢いで伸びている。日本では人材不足をオフショアで解決しているというデータもある。
オフショア開発では相手国として、米国がインド、日本は中国という図が見える。それは選定ポイントとして、米国が技術者確保を第一位と考えるのに対して、日本が言葉(日本語)を第一と考えているという差にも見える。
またコスト削減効果は日本の方が(中国の方が)効果が高いと出ている。

・日本の技術者確保 【概要(summary01.pdf)P21参照】
上記オフショアにもあるが、日米印中で比較すると日本の情報関連学部卒業数(エンジニアの卵)が伸びていないのに対して、米国が2000年(バブル)を境に増加し、印中は倍のペースで伸びている。
Soumu2

これらから言えるのは、市場自体は伸びていて、なおかつこの市場での全ての源泉である人材という面では、市場ニーズに全く対応していないという事になります。

そのためオフショア開発に移るという側面も否めないと思います。勿論、コスト削減が一番の理由だと思います。海外の安いリソースを使う側のエンジニアの苦痛が伝わる内容でもあります。

現時点での競争力は圧倒的に米国が強い状況なのですが、人材育成(層の厚さ×個々の力)の面でも確実に伸ばしてきており、インド/中国も驚くほどの伸びです。このままでは「個々の力が高い!」とか60年前の精神論と同じ次元の話となりそうで‥

本当に大丈夫ですか?ニッポン

それから蛇足ですが、昨年度白書で携帯とPC利用者逆転とあったのですが、色々なコンサルタントとか講演で「これからはPCは伸びずに携帯です!」といった話を沢山聞きました。
今年のそれ(【概要(summary01.pdf)P36参照】)は、PCが抜き返している状況にあるものの、どちらも利用する人は70%と高率で、携帯のみ利用する人は昨年度調査に比べて64%も減っている。
つまり、みんなPCを使い始めたの?

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