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リクルートのDNA (1)


GWは仕事で長めの出張をして、その間に読んでいた本。ある意味でとても楽しみにしていた本です。ベンチャー・オブ・ベンチャーと言えるでしょう、人材輩出企業としても有名な「リクルート」の創業と、成功した理由を創業者自ら語っています。ちょっと出遅れた感がありますが、思い出した様にメモを記しておきます。

まず、この本全体に言えますが、読む側にもある態度というか心構えを求められる気がします。つまり、読む際に漫然と読むと、ヘーで終わる本かも知れません。逆に何かテーマや疑問を持って臨む必要があると思います。

ここでの私の疑問点は、どういう企業が人材輩出企業となるのか?何かポイントがあるはず。よくある企業の悩みとして、自主性を育てるには… とか 数字感覚を育てるには とか、そういったものを「仕組みとして」内在させる方法があるはず、それを知りたいというものでした。

その答えになるのか分かりませんが、いくつかキーワードを拾ってみました。


「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」(社訓より)
「誰もしていないことをする主義」「分からない事はお客様に聞く主義」「社員皆経営者主義」「健全な赤字事業を持つ」(経営理念より)
「希望・勇気・愛情」(勇気:為さざる罪を問う)「ネットワークで仕事をすること」「脅威と思われる事態の中に隠された発展の機会がある」(マネージャへに贈る十章)

「重ねて述べるが、ベンチャーで成功するには、時代を一歩先取りする、つまりその事業を始める「天の時」が大事だと思える」(セコム創業の飯田氏を評して)
「時間とお金と人を精一杯使う、それがベンチャーの旗手となる条件のひとつであろう」(ソフトバンク創業の孫氏を評して)

江副氏が創業以来、様々な人と出会ったり、色々なシーンで学んだ事が、こうした社訓や経営理念に反映されていると思います。 ですが人材輩出起業のコアな部分は次に紹介する部分にあると(私は)理解しました。

ドラッカーの提言からPC制と称するマネジメントシステムが生まれた。

上からの命令なく社員一人一人が自発的に仕事をする風土が生まれ
<中略>
PC長として高い成績を上げれば事業部長となる。さらにそこで高い業績を上げれば事業部門の長となる。これがリクルートで経営者を育てる仕組みになった。会社の中に会社があり、競い合う。
<中略>
このPC制を「社員皆経営者主義」と呼んだ。それが浸透すると「リクルートは商売の勉強が出来る会社」と学生の間で評判になり、起業家精神旺盛な人が入社するようになった。

「社員が社長である様に…」という理想はあるが、実際に社長にしてしまう制度は見た事がない。つまり、社長にしてしまうのである。そして「社長のリング」で戦わせて成長させる。これ以上の人材教育方法はないかも知れませんね。



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アット・ニフティストア

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