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企業創造力 (1)


私などよりもずっと前から企業イノベーションを研究なさっている方からの推薦でこの本を読んだ、企業の創造力 つまりイノベーションがどうやって発生しているのかを研究し、そこからイノベーション発生ルールをまとめた本である。

副題には

組織の可能性を呼び覚ます6つの条件

とあるように、過去のイノベーションが発生した状況を、企業内ではどう発生し、それがどう発展していったかを研究し、6つの条件にまとめたものである。
正直言って、Amazonの(中古で)ロープライスもさほど下がっていないのは、それだけニーズがあると見ていいと(勝手に)思っている。

本書の特徴は、「企業のクリエイティビティは予測不可能である」という点にあり、その予測不可能なものの発生をどう捕まえて、発展させるか。という一言に尽きる。

その予測不可能なクリエイティビティの発生環境を6つの条件という形で提言してあるわけである。

ここで中身を書いてはしょうがないので、企業のクリエイティビティは予測不可能であるという基本的な分析結果から、どうやってそれを管理するのか、という点についてまとめてみたい。


計画的にイノベーションは発生しないという事については、これを読んでいる人は了解頂けるだろう。しかも、そのイノベーションを発生させた当人でさえも、自分がクリエイティブであるとは思っていない、らしい。 つまり、コーポレート・クリエイティビティの本質は「予測不可能である」と結論付けている。

予測出来ない事を管理可能とするのは、ある意味でリスク管理と似ている。リスク管理は私の専門ではないが、少なくとも発生が予測出来ないという点では一緒なのではないか?と考えている。

では、その予測不可能なものをどう管理するか?は、そうした事象の本質的な事を理解した上で、予期せぬ事が起きた場合の対処を能動的に学んで行くという事になる。

つまり、企業を脅かすリスク要因が発生した場合、個々の企業はその対処方法をあらゆる角度から想定して対応策を検討しておいているはず。それと同じく、企業のイノベーションもそのシーズが出た時が勝負となるので、心構えに始まる準備をしておくという事。そうすれば(リスク同様に)「見逃してしまう」危険性を回避出来る。

さて、企業リスクと違ってイノベーションは発生促進させたいので、その環境的な部分を6つの施策としてまとめている。

私は小規模ながらも、インターネットで起きている、新しい発見等の情報を他の社員に流し、刺激を与える活動をしてきている。刺激こそがイノベーション発生環境の1つと(勝手に)信じてきたからである。
確かに本書でもそれが6つの条件に入っている。しかしながら、本書によると、それが努力の割に成果が小さい、と理解すべきとある。正直言ってあまり期待はしていないが、それでも成果があるはず、と思って活動している自分としては少々厳しい言葉。

むしろ、(ここには共感したが)社外の人との接触が刺激の機会となる、という点は何とか実践しなければ/仕掛けなければとの想いを新たにした。この刺激の効果は、その刺激を(受けた人が)組織に持ち帰る事で、さらにその刺激が組織に及ぶという点でも効果的な気がした。

次回は「非公式な活動」とイノベーションについて書いてみる。Googleの20%ルールの起源、3Mの15%ルールの本当の意味。そうした点が(知らなかったという意味でも)驚きだったからである。

【もっと書評を見る】
クリエイテビティの育み方 『企業創造力』
『企業創造力―組織の可能性を呼びさます6つの条件』アラン・G.ロビンソン(著),サム・スターン(著)



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アット・ニフティストア

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