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企業創造力とセレンディピティ


以前読んだ本「成功者の絶対法則 セレンディピティ」で、偶然の出会いから時にはノーベル賞に至る程の発見をする法則について本の感想ともどもエントリを書いた。

今回の企業創造力でも「セレンディピティを誘発する」という項目にて、そもそもセレンディピティという事の意味、それとクリエイティビティについて述べてい
る。

一足飛びにセレンディピティの結論を示してしまおう。
問題はクリエイティビティな活動を吟味する人々が、偶然だけを、あるいは洞察の鋭さだけを過大評価する事である。現実にはこの2つはお互いに依存している。ある偶然が「幸福な偶然」に変わるのは、人間がその偶然に何らかの価値を見いだした時だけなのだから。
つまり、鋭い洞察力を発揮するのは、その偶然を捕まえられるほどに洞察力が強くなる状態。つまり、予期せぬ偶然を発見に出来るだけ観察し続けているのである。

ただ単純に偶然に幸運を得たわけではない。偶然を幸運にする程の努力や時間をかけているのである。運が良いだけではセレンディピティではない。

これは以前の読後感想でも記した。「そうしてコツコツとしてきた積み上げと、稲光のような偶然が融合する事で、画期的なものが出来る。」なのである。

さて、それを企業内にて誘発するにはどうするか?


幸運な偶然に転じる偶然の発生頻度を高める
これは難しそうである。だが、偶然が起きる環境を創る意味では、行動主義を徹底する。つまり、実験/実証を徹底的に行い、紙と鉛筆(今ならパソコン)だけで何か分かった気にならないという事であろう。

偶然からセレンディピティを認識する力を高める
例外を見逃さない姿勢や疑問に思った事を(職場にて)討議に上げるといった環境であろう。

余剰を作り出し、企業の洞察力が及ぶ範囲を拡げる
変化に備えて普段は使わない力、環境変化に対応するための潜在能力、時として無駄な能力、そういったものを溜めておく。いつ「偶然」に遭遇するか分からない以上は、偶然に遭遇する確率を高めるだけである。

ここまで書いていて思ったのは、その「偶然」に遭遇するための確率を上げるために、無駄だと思われる活動や、実証的な活動を行う。つまり余裕である。

先のエントリで「非公式な活動を活発化する」事が、クリエイティビティ発揮のための土壌であると書いたが、今回のセレンディピティにしても、企業の余裕/ゆとりが決めてになる

現時点の日本の市場環境から言って、それだけの余裕/ゆとりが組織的にあるというのは、ある意味で非常に特異な状況かも知れない。つまり、今の状況はイノベーション発生が見込めない状況という事になる。

本当にいいのか?これで?という想いがまた出てくる。

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