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ウィキノミクス(1) ピアプロダクションとユーザ参加の時代


いわゆる「○○+economics」本というカテゴリに入りそうなタイトルの有名書籍である。かなりのボリュームなので手応えはかなりあるはず。
新しい経済原理でも出たか?と思って買った人には残念だったかも知れないが、人の考えや想いが経済を動かしているとすれば、その原理部分にあたる解説書である。

さて、著名人の書評にかなり評価が書かれているのと、私自身が相当なボケであった事から、ボケの気付いた事を中心に書きたい。

相当なボケというのは、この本は米国で出てから少々話題を起していた。シリコンバレー中心のコラボレーションスタイルを新たに明文化したという事から始まり、考えてみればそうだよね、というまとめ本だったのである。

で、ボケの真骨頂は、この著者の話をダイレクトに聞く機会が(米国出張時に)あったのだが、驚くなかれ「何も覚えていない」のである。割と詳しくメモを取る私だが、メモにも残っていない。本当は無かったのではないかと思ってしまう程。
(英語版の本だけは何故かチャッカリ貰ってきている)

さて、和訳本をじっくりと読んで気付いた事を書きたい。


「ピアプロダクションの神髄」
このスタート部分でゴールドコープという鉱山会社の真新しい試みを例示として、ピアプロダクションという新しい潮流を説明している。

情報技術が普及して、コラボレーションや価値の創出、競争が行えるツールを誰もが使えるようになり、普通の人々が革新や富の形成に参加出来る様になったのだ、すでに何百万もの人々が自発的参加によるコラボレーションを行い、世界的な優良企業に匹敵する財やサービスをダイナミックに生み出している。これは「ピアプロダクション」やピアリングと呼ばれる形態で、無数の人々と企業がオープンなコラボレーションを通じて業界に革新や成長をもらたすことを指す。

例えばセカンドライフのアイテムを自作して売る。それらが無数のアイテムとなりセカンドライフ自体が賑やかになっていく。Facebook/MySpaceといったSNSも個人の日記だけでなくデザインやちょっとした飾りで1億を超える人に使われるサービスに成長している。

つまりものすごい単純化をすると、企業との関係で言うと企業は可能な限りオープンにする。情報や機能で競争上公開が難しいものまでその対象として考えるぐらいである。それでもユーザはそれに何かしらの魅力を感じない限りは、何ら参加する意義を感じない
ユーザは(単一企業でなく)オープンされた情報や機能を、自分の自発性が湧く限りにおいて、それを利用し「参加していく」ことになる。

これまでは企業が情報や製品を提供し、コンシューマがそれを購入/利用するだけだったが、プロシューマの台頭もある様に、ユーザが参加しないと企業としては不十分という事になる。

例えばウェブサイトの指標で、PV/UUというものがあるが、ネットレイティングスは「滞在時間」が今後重要であるとしている。そう、ユーザが「見るだけ」ではこの先あまり魅力にならない、ユーザが「参加して」こそ魅力となるのである

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