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ウィキノミクス(2) グローバルと海鮮丼


ウィキノミクスの基本原理の話の前に、まずコラボレーションの定義から確認しないといけないみたいだ。

ピアプロダクションにより、いままでありえなかったほど効果的かつ能率的に人間のスキルと才能、知性を結集できるようになるということ。
<中略>
最終的には、経済的な富の形成を左右するエンジンが従来の階層型組織構造からピアプロダクションという新しい形式に移行する。

ピアプロダクションがマスというレベルまで拡大された時、それがマスコラボレーションとなる。

フラット化という波はここ「マスコラボレーション」の前提でもあり、影響でもある。それではなぜマスコラボレーションが必要なのか?

社内の能力だけでニーズを満足することは不可能になった。一握りのパートナーと緊密な関係をもつだけでは、顧客が求めるさらなるスピードと革新、管理に対応する事は不可能である。 <中略> そして何よりも顧客とダイナミックな協創関係を構築するしか方法がないのだ。
フラット化する影響を最大限生かすためには、そのマスコラボレーションとの協力関係が必須だから、そのための基本原理を知らないとダメという図式になる。 (ここまでが非常に長かった)

基本原理全てを語っては読む楽しみが失われるだろうから、ここでは先のエントリに書いた「オープンである」「ピアプロダクション」は置いておき、「グローバルな行動」を挙げておきたい。


ガラパゴスと大陸を隔てる障壁は地理的な障壁以外にも様々なものがある。そうした環境で鎖国してもいいだろうが、その先は見えている。前提としている様々な事業環境を国際的に観察し、それら人材や知財、文化や専門領域を最大限活用する事が必須となる。
真のグローバル企業は地理的障壁を意識せず、世界をカバーするエコシステムにより、製品の設計から流通まで全てを分散して実施する。そのためにITシステムがグローバルになっていて、相互接続性が向上している。

個人における真のグローバル化とは、以下引用にあるような決して根性論でなく、気持ちの問題だという事である。

世界は教育、仕事、起業の機会に満ちている。その世界とつながるために必要なのは、スキルとやる気、一生勉強していく気概、そして基本的な生活を支えられる収入だけなのだ。
気の小さい私などは英語が…とか、知らない土地は危ないから…とか、グローバル化とは何ら関係ない部分で腰が引けてしまう。でも、それがガラパゴスなのだろうな。

日本は鎖国しているらしい というエントリでも書いたが…

例えば、(唐突な例だが)とびきりの海鮮丼が食べたいとなると、インド洋のマグロから北海道のホタテ、ロシアの○○……と様々なものがないと「とびきり」とは言えない

世界企業を目指すとかそういう事ではなく、真の良いものを作って売って行こうと思ったら、世界中の良いリソースを使って、設計レベルから流通まで考えていかないと、「とびきり」は出来ない、という事だ。そのためには、世界レベルで情報を持っていないと、マズいものを掴まされる事になる。

つまり、グローバルな視点で行動するか否かで、他との差がドンドン開いていく事になる。この文の「行動する」の主語を「自分」とすれば、(例えば)ライバルとの差が開くだろうし、「自社」とすれば競合との差の話になる。




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