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群衆の叡智サミット2007


11/1に群衆の叡智サミット2007に行って来た。「驚く程濃いメンバ」が「驚くほど濃い話」をしたセッションだった。

大元をたどると、梅田氏の「「Wisdom of Crowds(群衆の叡智)」元年」の下記の下りがタイトルの原題になるとの事。

やはり改めて「Wisdom of Crowds」(群衆の叡智)とは、とてつもないことで、何もまだ始まっていないのだな、と思う。これまでは人間の脳という物理的な制約の中に閉じ込められてきた個人の経験や思考が、これからは他の人たちとゆるやかに結びつき始めるのである。そういう「Wisdom of Crowds」元年がまさにいま始まろうとしているのであって、そういう未来を垣間見せるきっかけとなった初期の道具としてのSNSやブログの枠組みが今のままで「終わり」であるはずがなく、イノベーションには「踊り場」がつきものなのでどういうタイミングで何が起こってくるかは予想できないが、「次の十年」の最重要キーワードは相変わらず「Wisdom of Crowds」なのだ。

端的に言うとSNSやブログという自己表現や友達と仲良しを表現するといった道具としての役割から、さらに拡大されて、個人の経験と知識から「知恵」が生まれ、それがある集合体とした時に「叡智」となる際の融合エンジンの役割となっていくという考えである。

梅田氏によると、今後10年かけてそうしたブログやSNSという道具が、叡智をフュージョンしていくエンジンになっていくと予想している。予想の真偽は問わないものの、ネット上で昔から言われている「セマンティックウェブ」といった、まだ足りないピースがある気がするが、それはともかく時代の方向性が見えた気がしたセッションだった。

3部制になっていて、「「群衆の叡智」とは何なのか ~ WEB2.0、CGM、フォークソノミーに見られる「叡智」」といういきなり濃いパネルディスカッションから始まり、小飼氏で盛り上がった「未来予測?予測市場のポテンシャル」まで、かなり今後のWebの方向性を界間見た気のするものだった。

ここでは企業(エンタープライズ)での群衆の叡智を利用する話をいくつか記しておきたい。

「みんなの意見は案外正しい」では群衆の賢い意見が発生する条件としていくつかあげているが、その中のトップに「多様性」を上げている。つまり、多様な人々がそれぞれの視点からある特定の事象を見る事で、それが意外と正確な事である、という事になる。

一方でその賢い意見や「特定の事象」に気付いたとして、それを実現させるには、実行力のある組織が必要となる。その実行力を支えるのは「一様性」つまり一枚岩で実現させていくパワーである。つまり、ここで「賢い意見」の生成エンジンと、それを「実現する」実装エンジンでは求められる性格が違うという事になり、それが同居可能な組織は(現実的には)ないだろうという矛盾である。

それに対してIBMの上條利彦氏がIBMの数々のJam(Jazzのジャムセッションにかけた意見集会)によりIBM自身が自社のリソースでWisdom Of Crowdsを生成していくという話を披露され、こうした実例から具体的運用を学ぶべきだとも思った。

同様にNECの福岡秀幸氏は、NECグループ企業間でのSNS「イノベーションカフェ」での試みでも、個々が自己発信(ブログ利用)し、SNSで社内の「群衆」を使うという、新しいコラボレーションの実例も話された。マイクロソフトでも楠 正憲氏曰く、同様にアイデアの昇華型に利用している例を述べていた。

企業内「群衆の叡智」により、エンタープライズの復権が得られるのか?



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