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カルビーを支えるデータ


11月2日(金)にIDGジャパン社の主催イベント「Business Innovation Forum」(ベルサール神田)を見に行った。
所用もあって午前中しか聞けなかったのだが、その冒頭セッションでは「情報共有が企業価値を高める」と題して、カルビー株式会社CEO 中田 康雄 氏の講演があった。

カルビーは勿論、食品会社なので、クチに入れるもの全ての尺度でもある「鮮度」を基準に自己のパフォーマンスを考えるそうである。アサヒビールの鮮度CMも想起させるが、そうした食品の基本をテーマにするところも実直だった。

鮮度保証という考え方では、鮮度を取り囲んで「おいしい」「良い仕事をしている」「売れている」というポジティブなものが支えるという考え方で、目標の具体化の第1分解という感じがした。

それはともかく、現実としての取り組みは、店舗でのカルビー製品を具体的に調査し、45日以上前の商品のラインアップ残存率から、店舗やチェーンに対する鮮度意識の共通化を計っているらしい。

難しく書いてしまったが、要するに「オタクの店のウチのポテチですが〜古くないっすか?」という事だ。古いといっても賞味期限には全然及ばない(日単位だから)話なのだが、古いラインアップ残存=売れてない=良い仕事していない=鮮度が良くない、となるわけだ。

そうした調査は全国に200人からの人が調べ、店舗と共同で良い仕事にしていくべく、アドバイスしているらしい。

さて、肝心の情報共有はここから話が始まる。

こうした全国調査結果は、その店舗も巻き込んで調査結果を共有し、より良い状態に改善すべく利用しているとの事だが、調査結果の共有がキモという事が私でも分かる。

調査及びアドバイスはゾーンセールス部隊が行うが、調査した結果を個店ごとのカルテにしてまとめていて、プロモーションの実施状況であるとか、良い事例であるとか、そうした情報もカルテに記載している。

それらを商品企画や宣伝及び関係スタッフが見て、より良い形に生かして行く。

肝心のデータは、ゾーンセールス部隊が電話し、沖縄のセンターがそれを「聞き」、DBへ入れて行くらしい。

システム構築にはお金がかかるものの、今の流れを見て、最も手数をかけているのが、データ入力である事が分かる。つまり、多様な人々がそれぞれの認識でデータを入力しても、本当の価値につなげるのはとても難しいという事。

電話を受けた人(30人体制らしい)が、全国200人から情報を受けて、それぞれには「なぜ、そういうデータを入れるかを理解」したうえで、大切なデータを溜めて行くのだから、ここがキモである事は明瞭だ。=だからコストをかけるのである。

なかなかナレッジマネージメントという意味で情報の共有は難しい課題/問題なのだが、自分達のパフォーマンス計測方法と、それを計測する人達と、何よりも計測したデータを漏らさず利用しようという姿勢が、強い組織/会社を作って行くのだと痛感した。



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アット・ニフティストア

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