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[書評] レバレッジ時間術


レバレッジシリーズを書いている本田さんの「レバレッジ時間術」(ノーリスクハイリターンの成功原則)を読んだ。

以前に変わったタイトルのエントリ「ワーク・ライフ・バランスと「日本2.0」」を記した。その中でも指摘した事だが…

製造業が主たる産業であった時代は、製造業は世界に冠たる生産性を保持していて、時代が変わりサービス業が主たる産業となった現在では「国全体が製造業のフレームワークのままで新しい時代を迎えてしまった」という事が言えないか?

つまり、知恵で差別化を計らないといけない時代になっても、なお旧来のシステム(教育/社会)で稼働している事で、あらゆる社会構造に歪みが出ているのではないか、と思ったのである。

その解決方法というわけではないが、この本では明快に以下の状況を前提としている。

労働環境をめぐる2つの大きな変化を前提とすれば、納得出来ると思います。1つは、労働の中心が肉体労働から知識労働に変わったという事です。肉体労働は時間そのものが尺度になる事がほとんどです。
<中略>
しかし知識労働の世界は、時間で労働成果を計る事が出来ません。どこまでやれば終わりという基準もなく、ある意味永遠にやっても終わりはありません。

そうした前提を置いた上で、時間に対して「投資」を行い、その(投資に対する)「利益」で時間の余裕を得るという考え方です。

時間をまるでお金の様に考えるという事ですが、まさに「時は金なり」を地でいく話になります。確かに「旧来の評価」では時間給ですから、時間はお金に換算可能です。そういう意味で、この本の著者は「金の亡者」ならぬ「時間の亡者」と言えるかもしれません。

さて、肝心の「時間の投資」ですが、端的に言えば「生産性を向上させて楽をする」という事になります。

知的生産性向上のポイントは、以前に私のエントリ「人事も経理も(総務も)中国へ」に書いたのだが、ルーチンワークを徹底的に見直し効率化を計る。それこそアウトソースするのが一番の効率向上なのだが、アウトソースする事より、その準備である手順まとめがポイント。

それを大胆にスキームを見直して一気に効率向上に仕上げるというのが、本書のポイント。最初のまとめ部分は、ある意味「投資」でかなり時間がかかる。その「配当」が効率向上という事になる。

そうしたシステマティックに構造を変えて行くのは、ある程度「教育」によるところが大きい気がする。先に記した様に、教育も古い構造なので、こうした知的生産性向上のためのスキーム見直しは、全然考える時間がない。

そこにも古い教育構造の歪みが出ている事を考えると、将来的にも日本の生産性向上が望めないという事が見えてくる。(暗澹たる気持ちになる)



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