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生産性が上がらないのは日本人が優秀だから?


先日、企業研修で伊豆の保養施設へ行った。保養施設といっても研修で行くので、温泉とビールが似合う場所で、それとは縁遠い会議室に閉じ込められるのである。研修はマネージャ向けのものなので、部下とのコミュニケーションといったメニューが行われる。

先日のエントリ ワーク・ライフ・バランスと「日本2.0」 という変わったタイトルのものを上げたが、ワークライフバランスの重要性について、この研修でも再認識したのである。

個人的持論は「GDPとか売上高をモノサシとせず、生産性や利益性をモノサシとすると変わる」というものである。工業化時代の遺産をいつまでも拘っても仕方ない。教育から始まる全ての国家プロセスが無駄の再生産をしている事になる。

さて、そんな時に非情に興味深いエントリを見つけた。いつも読んでいる Life is beautifulブログの
優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話 というエントリである。

問題は、ナースたちが優秀であればあるほど、システム上の問題点が病院の経営側に伝わって来ないこと。ナースたちにとってみれば、システムの欠陥を指摘する・他人のミスを指摘する・ミスの原因を徹底究明する・経営陣に改善を申し出る、などは彼らの仕事ではなく、そんな暇があったら一分一秒でも患者のためになることをすべき。 優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話

この例では(端的に言い切っていいのか分からないが、仮に言い切ってしまうと)優秀なスタッフは生産性向上自体を行わないという事である。

業務分析から業務分解していき、それらをシステム化して、それまでと比較して飛躍的に生産性を上げる方法をとる、というのがざっとした流れだとする。

このあたりは、以前のエントリ「人事も経理も(総務も)中国へ」で書いてみた。
(この事例では現場が業務分析と業務移管をしていたが…)

ポイントは、この改善システムを実際に運用し始めてからは、さらにそれらを良くするために改善していくものなのだが、そうした物事は「優秀な当事者では出来ない」という事になる。

優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話 のエントリを拝見しても、多数のトラックバックに「優秀な○○がいると、□□できない」という話が載っていて面白い。

それはともかく結論を読むと、生産性向上対策方法が見えてくる。

筆者は「だから病院の経営陣は、ナースの日々の活動に常に近いところにいてどんな問題を彼らが解決しなければならないのか、どんなところに余計な時間を費やしているのか観察し、積極的に手を差し伸べてシステムを改善しつづけなければならない。そして、他人のミスを指摘することが個人攻撃にならないような文化を作り、誰もがオープンに自分や他人のミスを語り合える場を作るべき。」と結論付けている。
優秀なナースがいるとシステムがなかなか改善されないという話

優秀で多忙な現場スタッフを抱える職場の改善は、経営陣が分析専門スタッフを派遣し、優秀な能力を必要としない/優秀な能力を別に使う ために、業務改善(システム化)をしないといけない、という事である。

製造業ではこういった領域があると思うのだが、サービス業のそれはコンサルタント・メニューであまり見た事がない。ひょっとしたら新たな業務発見かも知れない。

まぁ、現実には生産性を上げるためにも(専門スタッフを使うという)お金のかかる事には、なかなか踏み込めないかも。



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アット・ニフティストア

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