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うっかり影響力を持つ


ブログを見ていて面白いなぁと思うのは、市井の人達の見識はものすごいものがあるという事を感じた時です。確かに昼飯/グルメネタとか、芸能人ネタ/テレビネタも多いですが、個々の持っている情報源や思考といったものを少しづつ積み上げてあるものを見ると、本当に感心してしまいます。

さて、社内でも仲がいいわけではないので、勝手にここに書いても失礼なのだが、古くは「Webやぎの目」という名前を知っていればかなりの御歳なわけですが、現在でもデイリーポータルZを作り続けている、林氏の話が、ブログというかウェブの本質を表しているようでとても面白かった。

林氏が実感したのは「インターネットは個人の思いつきに向いている」ということ。「映像配信とかになると設備とかが必要だけれど、思いつきで始める分には個人も会社もそんなに変わらない。こういう媒体は目立ちたがりなのに引っ込み思案な僕にぴったり」と語り、「インターネットは個人の思い付きがついうっかり影響力を持つ奇跡のツールだ」と指摘。 デイリーポータルZ林氏講演「ネットは思いつきが力を持つ奇跡のツール」

確かに林氏のこれまでのサイトは「思いつき」が「うっかり」面白く進化してしまったものばかりなのだが、この「うっかり」が意外と大切だという感じを受けた。そう、「うっかり」面白くしたり「うっかり」広告料が入ってくるサイトになっていくなんて、実は本当はそうなるべきなのかも知れないなぁ…と。実はそんな事はなくて、がっちり面白く/広告稼ぐサイトを「最初」から目指しちゃうよね…

さて、もう1つ大事だなぁと思ったのは「思いつき」を「うっかり」「本当に作ってしまうこと」である。企画書時点で面白いというのは意外と現実的には存在しなくて、まずは思いついた時点で始めてみて「うっかり」面白くなってしまうという点がポイントだなぁと思いました。

昨日のエントリと似てしまいますが、梅田さんの「ウェブ時代をゆく」でオプティミズムを語る部分でウェブの特性という事で5項目を書いているのですが、実はそれをはるか10年以上前から林氏が体現していたという気がしてなりません。



(1)ネットが「巨大な強者」よりも「小さな弱者」と親和性の高い技術であること
(2)ネットが人々の「善」なるもの、人々の小さな努力を集積する可能性を秘めた技術であること
(3)ネットがこれまでは「ほんの一部の人たち」にのみ可能だった行為を、すべての人々に解放する技術であること
(4)ネットが「個」の固有性を発見し増幅することにおいて極めて有効な技術であること
(5)ネットが社会に多様な選択肢を増やす方向の技術であること
「ウェブ時代をゆく」梅田望夫 著/ちくま新書

ウェブとかネットといった言い方だとかなり広くなってしまうのは事実だけど、ブログが登場して以降は、本当の意味で個人が「うっかり」発信して面白くなってしまったのではないだろうか?こうした事業の積み上げが、ネットを変え世界を変えて行くという意味で「Web2.0」という概念を提唱されたはず。

そういう意味では「Web2.0」は個人が「うっかり」面白くなってしまう、そんな事なんではないだろうか?



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