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WiMAX狂想曲


12月21日に総務省が2.5GHz帯の周波数使用免許を2社に発行した。

いわゆるWiMAX免許などと言われていて、2つに分割(実際には3つに分割)した周波数帯を2社に免許発行するというもの。これに対してWiMAX参入予定の3社と次世代PHS提供予定の1社の合計4社が手を上げた

Openwin/SoftBankの肩を持つつもりは全くないが、個人的には1つだけ疑問が残る。
「どうしてウィルコムなの?」という事である。

WiMAX事業社同士の2社が免許を受けた場合、あらゆる側面で競争環境となる。価格/エリア展開/接続性/その他サービス、そういった競争環境に(今回は)ならず、KDDIはわずかに公開しただけの「見込み」さえ達成すれば、公約は果たした事になる。

KDDI1社提供は元からオープン化が義務付けられていて、MVNO/MVNEといった企業のベース/インフラとなる事になるので、表に出てこない可能性も高い。

そういう意味でWiMAX陣営が1社というのは本当にいいのか蓋を開けるまで分からないが、一般的にはよろしくない。(オープン化が義務のはずだが企業は1社という事が矛盾を感じる)

もう1点は、先に記した通り、WiMAX1社提供になった原因でもある、次世代PHS提供を唄っているウィルコムである。次世代とは言ってもPHSは国内規格に過ぎず、また世界と距離を置いてしまうのか?という話が出てくる。

it looks nothing but another try for Japan's home-grown technology again,
with another risk of "Galapagotization".
Japan's WiMax - another Galapagos?

Galapagotizationという造語もさる事ながらガラパゴス化の懸念は消えない。
国産技術だから国策で保護するというのは、とても大事だしよくわかる。だが、もう勝負は見えていて次世代にしても勝ち組規格ではないだろう。

そういう意味では、最初から「総務省に周波数事業者を決める能力があるのか?」が疑問として議論されてきた。電波事業は国策であるから、総務省管轄で推進するのが相当という意見も確かかも知れない。

結果として国産技術を保護・育成する国策を展開と分かりやすい図になったわけだが‥

この議論の過程で大事だと思ったのは、以下の部分である。

周波数の配分は柔軟性が問題になる。市場の変化に合わせて対応できるよう使用用途の変更を認めるべき
政府に2.5GHz帯の配分を決める能力があるのか--有識者らが討論

オークションでもそうでなくても、金先生が仰るように、「技術の動向により、
採用技術をフレキシブルに変えられるようにしておく」ことは絶対必要である。
この先どうなるかが予想しやすかった、90年代の携帯電話市場と今は違うので
ある。無線ブロードバンドでどうやって儲けるのか、誰もわかっていないし、
どの技術の枠組みが一番適しているのかも、わからないのだ。フレキシビリティ
がないと、日本のブロードバンド無線は、またもや「ガラパゴス化」への道を
つっぱしることになりかねない。
周波数オークションは是か非か - 「子供のはしか」論

技術的な進歩は数年で訪れる。計画してからインフラ整えてという長いスパンでは実はこうした技術の遅れが懸念事項の1つのはず。だから柔軟性を持った運用という事だろうが、次世代PHS等と言っていて性能が出ないとか価格が下がらないといった懸念が出たら「やっぱりWiMAXにします」でもいいのではないか?と感じた。

最後に国際的な決め方であるオークションにしてしまった方が、本当は良かったという考えにも賛成である。

私としては、日本でもいっぺんオークションやってみたらいいんじゃないの、
と思っている。きっと、過熱して大変なことになるだろう。でも、最初はそう
いうもので、仕方ない。子供が小さいうちにはしかをやって免疫をつけておく
のと同じで、どこかで免疫をつけておかないと、いつまでたってもオークション
方式を使うことができなくなってしまう。
周波数オークションは是か非か - 「子供のはしか」論



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アット・ニフティストア

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