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まじめにやるしかない


以前のエントリで「ビジネス成功の方程式(の一部かも‥)」などと大それたタイトルを掲げた事を書いたが、これはビジネスを「進める」場合の話。

ひろゆき氏の話でちょっと気が付いた内容があったので、改めてちょっとまとめてみたい。

ひろゆき氏はあくまでも面白さにこだわるべきと示しており、「サービスの収支だけを考えると、コストが優先されて面白さの追求が後回しになる。結果として誰も使われない動画共有サイトが残ってしまう
「口がうまけりゃ生き残れる?」プロデューサー志望者にひろゆき氏助言

ちなみに、このひろゆき氏の、そこまで言う自信の背景は何だろう?と思ったのだが、そこにはやはり「プロの制作者の作ったものに多量に触れる」という経験から来ているらしい。

この独特の思想が生まれた背景について、ひろゆき氏自身は「同じ世代の人間で、僕よりゲーム・映画・本に時間を費やしている人はほとんどいないはず。家にいるときは常にどれかを見ている」と語る。プロの制作者がコストをかけて作り上げた作品に数多く触れていることは大きな武器としており、「例えば僕だけしか知らない面白い映画があって、その要素を抜き出して作品を作れば面白い映画になってしまう。みんなが知っているものならパクリになるが」と話す。

「口がうまけりゃ生き残れる?」プロデューサー志望者にひろゆき氏助言

自信の背景はともかく、サービスの収支よりも面白さを優先しないと‥という話はどこかで聞いた事があると思って、自分のブックマークを漁ってみたら、スタートアップ(初期のベンチャー企業)の成功の秘訣にきっかけがあった。

金儲けしようとするな。ユーザーのことだけ考えろ。金は成功の結果であって目標ではない。
Loic Le Meurの「スタートアップ成功のための10のルール」

これの答に該当する、本来の疑問、つまり「なぜ、ビジネス(お金)よりもサービスなのか?」について、もう少しでも分かりやすいものを探していて、逆の「失敗するパターン」から見つける事が出来た。恐らくはこれが答えだろう。

スタートアップを殺す誤りというのは1つしかない。ユーザが欲しがるものを何も作らないということだ。
<中略>
だからここに挙げるのは、本当のところ、スタートアップがユーザの欲しがるものを作らない原因となる18項目のリストだ。ほとんどすべての失敗が、このユーザの欲しがるものを作らないという道を経るのだ。
スタートアップを殺す18の誤り(青木氏訳版)

そう、ユーザのニーズがないもの、ユーザのニーズからずれているものを作れば当然サービスは流行らず、会社は潰れる。果たしてそのニーズとは最初から発見出来ているのだろうか?

その疑問を、さらにスタートアップを殺す18の誤りから引いてみる。

15. 収益(の期待)のためにユーザを犠牲にする
人々の望むものを作るというのがどうしてそんなに難しいのか、私には理由が分らない。それは簡単なはずであるように思える。しかしそれが難しいに違いないということは、それができているスタートアップがいかに少ないかということでわかる。

人々が欲しがるものを作るのは、それを金にするのにくらべて遥かに難しい。ビジネスモデルは後回しにしておくことだ。自明だが面倒な機能をバージョン2にまわすのと同じように。バージョン1では、コアとなる問題を解くのだ。そしてスタートアップにおけるコアの問題は、いかにして富を作り出すか(= 人々がどれくらい欲しがるか × それを欲しがる人の数)であって、その富を金に換える方法ではない。

スタートアップを殺す18の誤り(青木氏訳版)


最初からユーザの望むもの(ニーズ)を満たすものなどない。その最大の難しいことを飽くなき追及するしかない。また、それが出来れば成功したも同然なのだろう。

だから昔から「儲け話には気をつけろ」と言われている。そう、その儲け話から最初に作れというのはあまりにおかしいのである。

一山当てようとか、一山当てろと言われているとか、そういう状況にあっても、こればっかりは、やっぱり、まじめに「ユーザの望むものは何か」をやるしかない。



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アット・ニフティストア

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