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ソーシャルサービス 参加のはしご


ソーシャルへの参加のはしご

今回はちょっと趣向を変えて、ソーシャルサービスに関して真面目なエントリを書いてみたいと思う。

Forrester Researchという米国に本社がある調査会社がある。その会社にソーシャル系サービスに関して、有名なリサーチャー(Foresterではアナリストと呼ぶ)である「Charlene Li」という方がいて、その方がConsumer Forum 2007というイベントで講演した内容から出展。

おおまかに言うと、ソーシャルサービスを利用する利用者像に関する調査結果なのだが、当然の事ながら全インターネットユーザに対する、ソーシャルサービス利用者の比率は、それほど高くない。

さらにその比率を大人と若者という(割と大雑把な)セグメントをして、その特性と比率を見ている。その表現が「ハシゴ」という表現で、ネットへの慣れとか習熟度及びコンテンツ生成能力から分類している。

              Adults Youth Specific
Creaters 18% 39% ブログを書く/自分のWebページを持つ/自分の作った音楽やビデオをuploadする
Critics 25% 43% レビューやレイティング投票をする/ブログにコメントする/オンラインフォーラムやWikiの編集に寄与する
Collectors 12% 14% RSSを使う/写真やWebページにタグをつける/オンラインサイトに投票する
Joiners 25% 68% SNSサイトに滞在して、自分のプロフを編集する
Spectators 48% 66% ブログやオンラインフォーラムを読む/ビデオを見たりPodcastを聞いたりする/レビューやレイティング見る
Inactives 44% 26% ソーシャル技術を使わない/64%がブロードバンド回線である/51%が楽天家

これがハシゴだとすると、Inactives(非活動家)は一番底辺にいて、全然ソーシャルサービスは使わない。だが、その64%がBB回線であるという点が微妙な感じ。

そこを一段登るとブログやビデオを見て(Spectators:観客)となり、SNSへ参加(Joiners:参加者)となり、タグを付け、写真をuploadして……とだんだんとハシゴを登っていくのである。

このハシゴののぼり具合を年齢別で見るとまた面白い。

大半の年齢層はSNSに参加して終わる。一応はソーシャルサービスへの参加者(ハシゴは登っている)ではあるものの、そこから本格的なソーシャルサービスの特性である、集合知の形成にまでは至っていない。

また、若者と大人という比率で見た時には、当然の事ながら大人はハシゴの下の方に多く、若者はハシゴの上の方にまで割と登っている。

* * *

ユーザの習熟度や興味度合いによって「ハシゴ」を登って行くだろうが、基本的にそういう意味では若者がそれに順応しやすい。つまりこの図を時間軸を置いて3次元で見た時には、縦方向(習熟度が上がり、ソーシャルサービスを利用→活用していく)への移動もあり、横方向(若者が大人になっていく)という移動もある。

しかるに時間軸を加えてみた場合、ソーシャルサービスを活用する人間が当然多くなっていき、それよりも何よりも集合知の集積度合いが上がって行き、よりネットが面白く/便利になっていくのではないか?と思った。

一方でこの分析は北米をベースにしている(はずな)ので、日本のマーケットを振り返ると、確かに若い人しかmixiは使っていない。

だが、もう1つ日本市場を特徴付けているのは、携帯電話の存在だろう。これによりソーシャルサービスへの参加という意味ではかなり特性が変わりそうな気がする。




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アット・ニフティストア

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