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MS買収劇はその後が見もの


報道関連でもかなり盛り上がってきたMicrosoftによるYahoo!の買収提案。

違った角度で、携帯と連携する事で世界が変わるのではないか?という夢物語を前回エントリを書いた。

Yahoo!側は取締役会にて拒否を伝えたが、彼らにとっても取りうる策は2つぐらい(「何もしない」は選択出来ないものとする)のはず、だと言われている。

それで、そもそもがナゼMicrosoftがYahoo!を買収したがっているのか?
そのあたりを考えると、決して対岸の火事ではなく、どこかを買収してでも対応しないとヤバイという、話の出所から考えてみたい。

Microsoftは端的に言えば製造業である。WindowsとOfficeが売上の柱で、Microsoft LiveやHotMailは全然稼ぎを生んでいない。

一方でYahoo!及び敵視しているGoogleは情報サービス業。広告で売上を稼ぐことが基本で、メディア事業である。Yahoo!はもちろん株価から見て売上も厳しいが、何よりも「次の成長戦略」が見えないという点が一番ツライ。
それでもインターネット産業とそれを支える広告業界自体の伸びが高く期待されているので、何とかなっている。

一方でMicrosoftは「次の成長戦略」として一番伸びている領域を持っていない。(持っていても全然魅力がない)

そのあたりを以下のコラムが明快に説明している。

マイクロソフトはなぜ、異業種のヤフーを買って多角化したいのか。本業の市場が飽和しつつあり、次の成長戦略を求められているからである。企業戦略の観点から見ると、ネット広告事業の出遅れ云々より、成長戦略の確立こそがマイクロソフトの真の悩みであり、これまた多くの大企業に共通する問題である。
マイクロソフトのヤフー買収提案に見る「成熟企業3つの悩み」(日経NBonline)

端的に言えば、市場から「成長戦略がない=成長しない会社=株を保持する意味なし」といった方程式に嵌められるのを恐れているのである。

これは果たしてMicrosoftだけの課題なのだろうか?

新規事業創出やイノベーション戦略、市場創出と事業成長戦略、そういった課題を抱えているのはどこにもあるのではないか?
つまりキラリと光る魅力に乏しいと思っていて、「それさえあれば‥」株価も向上して企業財務基盤が強化されると考えている経営者は沢山いるはず。
そういう意味で自分の企業確実性を固め、成長分野/成長市場(及びその隣接市場)に打って出たい企業は沢山あるはずである。

そういう意味で、今回の買収劇がどう落ち着くのかにもよるが、もし買収が成功したら、その後の成長戦略や市場創造といった事が具体的にどうなされていくのかこそが見ものなのではないか?

企業の魅力を向上させるために(悪役として見られがちな)Microsoftがどういう戦略と作戦を展開するか?そここそ「対岸の火事」ではなくしっかりとベンチマークすべき事が沢山ありそうに思います



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アット・ニフティストア

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