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テレワーク考


2007年問題と題されて、団塊の世代がリタイヤする影響がクローズアップされ、さらに少子化問題が拍車をかける図式で、結果としてものすごい勢いで労働者人口減少を迎えているのではないか?という社会的関心事がある。

企業が生き残る上での労働力確保の課題に対して、テレワークにより在宅労働力を戦力化しようという考えがある。
しかし、実際には非常に難しい環境であるらしい。
労働力不足時代・生き残りのカギはテレワークにあり(日経NBonline)によると、非労働力人口(4353万人)のうち11%にあたる480万人ぐらいが働きたいと思っている。さらにテレワーク対象者に絞ると、6.5%にあたる284万人が「潜在労働力」と考えられる。

米国では労働者の32%以上が、週1回以上のテレワーカーだと言われている。業務のIT化が進んでいるという理由もあるが、個人評価制度やジョブディスクリプション(職務記述書)が普及していることも大きな要素であると考える。つまり米国は「チームの中で、個人単位の仕事をする」環境が、日本よりも整っていたのだ。先に述べた「分割可能な仕事」が、より多く存在しているのでテレワークを導入しやすい
労働力不足時代・生き残りのカギはテレワークにあり

ここで Read/Write/Web に「The "Work From Home" Generation」と題した記事が掲載されていたので、ここで米国事例の1つとして、そのブログ記事の
概要を記してみたい。

家で働くといい事
1. 通勤不要
通勤がないことは、あなたしかできない事に時間をより多く使えるという事。
2. (時間的)柔軟性
3. お金の節約と環境にも良い
特に車通勤ではガソリン代の節約だけでなく環境にも良い
4. 生産性の向上
家で働いたメリットのうち、最も驚く事は、実際に生産性が向上する事とある。

家で働くとよくない事
1. ブレストは難しい
家で働くことの、恐らく最も課題となるのが、コミュニケーションだろう。人がコミュニケーションする際には、ボディーランゲージなどの電話やSkypeでは補えない情報をやりとりしているからだ。
2. 仕事から逃れられない
危険な事として、家で働くということは、仕事から逃れられないという事でもある。ワーカホリックでもないのに、ある人は折に触れ、常にメールをチェックしているというケースもあるらしい。
3. 刺激がない
家で働くと、様々な刺激はないし、遅かれ早かれみんなが飽き始めてくる。

いずれにしても米国の多くの会社や人々はコミュニケーションの課題といった点よりも、高生産性などの良い点の方が多いという事を発見しはじめているとある。

だが、 Read/Write/Webの記事では「(米国では)当たり前だから」触れていないことが色々とあると思う。

日本の事情としては、とにかくオフィスに来ないと仕事にならない、という事が上げられる。

例えば、資料は常に紙で配布されるとか、ネットワークセキュリティのポリシーが曖昧なので、がんじがらめに「ダメダメ」となっているとか、オフィスで働くにも効率の悪い事が横行していないか?

また、働き方として根本的な話である‥

個人評価制度やジョブディスクリプション(職務記述書)が普及していることも大きな要素であると考える。つまり米国は「チームの中で、個人単位の仕事をする」環境が、日本よりも整っていたのだ。
労働力不足時代・生き残りのカギはテレワークにあり

つまり、仕事の出来高を計る方法、生産性向上のモノサシ、そうしたものがそもそも存在しないので、オフィスにいる時間をモノサシとしたままという実体に問題が行き着くのではないか。

このあたりは「ワーク・ライフ・バランスと「日本2.0」」というエントリで、時代が変わりサービス業が主たる産業となった/すべき現在では「国全体が製造業のフレームワークのままで新しい時代を迎えてしまった」だからフレームワークを変えないとダメ、計測方法を変えないとダメ、だという私の意見の繰り返しとなる。

GDP(国内総生産:Gross Domestic Product)なんて捨てて、違うGDP(Gross Domestic Productivity)を上げる運動の方が国民が幸せになれるのではないだろうか?

勿論、個人の生産性向上よりも、チームの生産性向上の方が、日本人向けなんだろうと思うから、アプローチはその方向で進める方がいいでしょう。



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アット・ニフティストア

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