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海の向こうのモバイルプラットフォーム争奪戦


日本では(私も含めた)PC世界にいる人達から、モバイル=携帯からのアクセスがスゴイ勢いで伸びているというデータに驚いている。一方でこの機会が潰れてしまうのではないか?という心配を「携帯市場の官製不況」というエントリでまとめてみた。

日本ではご存知の通り、iモードによるプラットフォーム構築が行われ、3社ともほぼ同じく「メニュー内=公式サイト」「メニュー外=勝手サイト」という区分で発展してきた。

日本とは違う形で、今モバイル市場がアツイ感じがするのが米国である。彼らはまだ(iモードのような)プラットフォームがないので、まずはそのモバイルプラットフォームの争奪戦から始まっている様に見える。

・Microsoft
マイクロソフトはWindows Mobileというプラットフォームを既に提供しており、日本でもPCに似たインターフェースで機能提供している。

それに加えてDangerというインテリジェントフォンを出している会社を買収している。これもどうやらWindows Mobileのプロダクトラインに組み入れられそうだ(と予測されている)

As of today, Danger is no more. Instead, the company is being gobbled up by Microsoft’s Entertainment and Devices Division, responsible for overseeing the Zune, XBox, Windows Mobile and Microsoft TV product lines.
Microsoft Buys Danger - Zune Phone Anyone?

現時点でのビジネスモデルは、Windows(PCのOSの方)と同じく、OS自体のライセンスビジネスであろうという事である。

ここで面白いのがDagerの創設者の1人(Andy Rubin氏)は、あの「Android」を開発したメンバであるという事だ。

Of note, Danger was founded by Andy Rubin, Google’s recently appointed Director of Mobile Platforms, following the search giant’s acquisition of Android.
Microsoft Buys Danger - Zune Phone Anyone?

そういうわけでここでもMicrosoft vs. Google の図式が見え隠れする。

・Google
ご存知の通りドコモも採用した「Android」の提唱社である。Microsoft対抗という意味では、OS自体は「無料で提供」してしまうのである。
先日行われた「GSMA Mobile World Congress(MWC) 2008」(スペインのバルセロナ)で、その搭載機のプロトが展示されて話題を呼んだ。写真はengadgetにて掲載されている。

CNN is reporting that "as many as one dozen handset makers and chip companies are expected next week to unveil mobile phone prototypes designed to operate with Google Inc.'s (GOOG) new Android software platform".
GPhone Prototype Expected at Mobile World Congress
CNN曰く、何ダースものハンドセットメーカがAndroid端末のプロトを出してくるだろう、と言っている。 報道を読む限りでは、日本の携帯ユーザに取ってはこのままではちょっと物足りないかも知れない。

・Yahoo!
Yahoo!はプラットフォームというよりも、純粋にアプリケーションを提供する方針のようだ。その名も「oneConnect(Yahoo Go 3.0)」。Yahoo Goは携帯アプリとしてかなり昔から展開している。

方向性を(報道から)見た限りでは、日本の携帯ユーザがメールやSNSを携帯から利用する様に、このアプリではFacebookを始めとしたコンタクトを大切にしている。コミュニケーション重視という方向性は日本でも想像しやすく、かつ利用したいと思わせるものがある。

Yahooの目標は、携帯電話ユーザーがウェブを利用するときの最初のアクセスポイントになることである。
米ヤフー、新しいモバイルサービス「OneConnect」を発表
やはり何だかんだと言って、Yahoo!は自分のポジションと機会と出来る事をうまくブレンド出来ている気がする。

・AOL
ここに来てAOLである。実は秘密のベールのままなので何とも言えないが、AIM(メッセンジャー)市場やPCでのメディア戦略等を見ても、黙っている事はないと思っていた。

AOL today announced the Open Mobile Platform, which the company plans to release to developers this summer. AOL says the software development platform will help developers create applications across major mobile device operating systems including BREW, Java, Linux, RIM, Symbian, and Windows Mobile. The platform will consist of three parts: an XML-based scripting language, a device client, and an application server.
AOL Announces Open Mobile Platform

でもデベロッパに夏から提供では少々遅い感じがする。

【まとめ】
やはりプラットフォームを作るだけの体力や技術という意味では、企業規模に左右されるものがあるため、PCのインターネットでパワーを持った企業が、ここでも競争しているというだけの図式に見える。
日本の携帯市場のように、完全に新規でこの分野でデカくなるというのはまだ見えていない。だがその可能性を否定できないのがこの世界‥

提供されるサービスもPCのそれを移動体で見えたら‥が多いかも知れない。
むしろモバイルならではのサービス、例えば GPS連動で近くのヤツからメッセージが飛んでくる といったわけの分からないサービスの盛り上がりの方が面白そうな気がする。



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アット・ニフティストア

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