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3年で辞めた若者はどこへ行ったのか―アウトサイダーの時代



私のブログでも、いくつかのエントリで、時代の変遷が進む中で、物差し自体が古いまま使ってしまって、認識を誤り、結果として様々な戦略に無駄な予算や人的苦労をしているのではないか?と書いている。

果たしてその物差しでいいのか?もう目的が違っているでのはないか?そうした疑問が多く出ている昨今、この本は、その先に前途がある若者を一つの社会の物差しとして、時代の変遷を書いた本である。

「若者はなぜ3年で辞めるのか? 年功序列が奪う日本の未来」の著者である城 繁幸氏のライフワークなのだろうか?3年で辞めた若者達がどういった人生を歩んでいるのか?を具体的取材で追いかけたというストーリーになっている。

一番印象的だった言葉として、平成的価値観/昭和的価値観という言葉がある。そう、そういう呼び方がピッタリだという気がする。その「価値観」という物差しが、まさに変わろうとしている事を、若者の考えや生活から表現している。

特に城氏のライフテーマでもある、年功序列に関しては、まさに昭和的価値観に基づいた制度で、本来は様々な改革はその代替となる仕組みへのスイッチを推進すべきなのだろうが、逆に昭和的価値観の崩壊を防ぐために格差社会と呼ばれている低賃金労働が発生しているという解説には、ある程度の合理的な理解が出来た。

私自身もバブル入社組の40代中盤なので、昭和的価値観が染み付いている気がする。本や言葉では昭和的価値観の崩壊を叫んでも、自身の身になるとかなり腰が引ける。
しかし、きっとこの腰が引けた状態を乗り越えた者だけが、新しい価値観が創出された時の先頭になるのだろうなぁ、という気がした。

いずれにしても、見事に昭和的価値観のアンチテーゼとしての生き方を選択した人を選んでいるなぁ、と思った。

これは立ち読みで帯と目次を見ただけで分かるだろう。

といってWebの目次を引用しようとしたが、どうもしっくり来ない。ちょうどいいのが小飼弾氏のブログにあったので、リンクを張っておく。

Boys & Girls, Be Selfish - 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか(404 Blog Not Found)

特に以下の2つが印象的だった。

昭和的価値観15「官僚は現状維持にしか興味がないということ」--国家公務員をやめて、公務員の転職を支援する生き方
昭和的価値観16「新卒以外は採らないこと」--リクルートが始めた、新卒以外の人間を採用するシステム
Boys & Girls, Be Selfish - 3年で辞めた若者はどこへ行ったのか(404 Blog Not Found)
個々に解説しても仕方ないが、ここで感じた事は、あらゆる世の中の仕組みや現実が昭和的価値観で運営されている事に、改めて気がつかされる。

例えばいわゆる「報道」について。格差社会と呼ばれる現象がなぜ発生しているのか?取材していくうちに分かるだろう。だが、被害者(として)しか報じない。何故ならば報道もその昭和的価値観に埋もれているからだ。

それから、今後の重要なキーワードとして多様性が上げられるだろう。

この多様性は必ずしもワークライフバランスとかだけではなく、沢山の個人的価値観が組み合わさって良いものを作って行く事をイメージしている。

この多様性が否定されるのが昭和的価値観なので、その意味ではいち早く平成的価値観へ進化したものが、その後を制するのかもしれないと思った。

(こういう「制する」とか言うのも昭和的価値観かも … )



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