« 柔軟な学習環境が層の厚さを生む | トップページ | テクノロジーをちゃんと"the rest of us"に使う »

来年こそ(欧米では)モバイルの年だ


以前に、携帯先進国(だと思っている)日本のビジネスモデル等を欧米携帯キャリア展開すれば結構行けるはず、というエントリ「Web技術トレンドと日本の技術」を書いた。

米国でも2000年かそれ以前から毎年の様に「今年こそモバイルの年だ」といわれてきたらしい。(けど米国では一向にモバイルマーケットは来ていない)
私のような部外者が、日本企業のチャンスとか、今年こそという声に対して、冷水を浴びせるような問題点指摘と、その解決案が、広告業界向けWebメディアに載っていた。

Why '08 Isn't Mobile's Year -- Again
以下に私が意訳した課題を記載しておきたいと思います。正確な内容は本文を参照してください

課題1 リーチが少ない
そもそもWebを含むデータ利用者が絶対的に少ない。携帯利用者のほとんどが会話にしか使わない。
【対応策】はユーザを増やすイベントを仕掛ける、ことで(要するに)認知度向上策が必要という事。

課題2 計測性に課題あり
マーケッターが普段PCで行っている分析が出来ない。キャリアもユーザ属性等のデータを提供していない。
【対応策】はキャリア団体などの計測基盤を整備しようという機運次第

課題3 複雑
多種多様の異なるOSやキャリア基準及びデバイスがあり、それら差異を吸収するものもない。
【対応策】としては、業界がオープンな方向に向かっているし、(Androidのような)オープンプラットフォームを提供している。そうした開放策が浸透するのを待つ。

課題4 モバイルは広告媒体だという勘違い
マーケッターは、モバイルを単なる広告媒体だと思っているに過ぎないメディアである。
【対応策】として(要するに)まだ広告業界のマーケッターの評価がまだ出来ていないので、今後の成熟を待つ。

課題5 「ありがたい」と思う瞬間なんてない
モバイルマーケティングは、立ち上がっていない
【対応策】は単純に時間の問題

こうした逆境(ピンチ)からチャンスを考えてみる。と「チャンスの女神には前髪しかない」そうですから、何か見えてくる気がします。

1.認知度はない
現状では市場はないので、その市場性や参入性の検討段階で十分間に合うということ。
2.計測手法もない
PV以上の計測機能を日本で持っていれば、それを(特許取得込みで)売り込んでおく事はできる。
3.キャリア仕様/端末仕様の複雑性を吸収する
日本でも3キャリア対応ノウハウは蓄積されているので、そのメタ化を計っておいてはどうだろうか。
4.マーケティングデータがない
日本でのマーケッターデータを現時点で多量に分析・仕込んでおき、それとの対比データを現場(欧米)で積んでいく。そうすれば、ロケットスタート可能。

市場がない事=チャンス満載と考えると、仕込むには格好の年なのかも知れない。現に、米国の携帯電話向け広告プロバイダAdmob月間インプレッションはものスゴイ勢いで伸びている。さらにadmob自身の顧客も優良らしい。

「チャンスの女神に後ろ髪はない」という事で、今の時点で経験を積んでおいた日本のモバイルマーケッターが、仕込んでおけばチャンスは転がり込んでくるかも。



ブックマークに追加する



アット・ニフティストア

« 柔軟な学習環境が層の厚さを生む | トップページ | テクノロジーをちゃんと"the rest of us"に使う »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38989/40749086

この記事へのトラックバック一覧です: 来年こそ(欧米では)モバイルの年だ:

« 柔軟な学習環境が層の厚さを生む | トップページ | テクノロジーをちゃんと"the rest of us"に使う »