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柔軟な学習環境が層の厚さを生む


情報取得のためにたまたま見ていたTechCrunch Japaneseに以下のような記事があった。

新しいソーシャル・ショッピングサイト、Rasbaを創立したシリコンバレーの16才(*の起業家は、お金と友達を組み合わせると強力な説得のツールなになることを理解している。
<中略>
Rasbaの若きファウンダー、Miriam Brafmanは、最初にこのアイデアを思いついたときプログラミングの知識はゼロだった。そこでLinkedInやその他のチャンネルを通じて、デベロッパーを探した。Miriamは現在、Yahooのフルタイム社員をRasbaの開発のために雇っている。(おそらく余暇時間の仕事として)。Miriam自身は、Rasba上でショップを開設するのに関心のありそうな潜在的売り手ユーザーに会って加入を勧誘することにほとんどの時間を費やしている。
Rasba―小売店舗を取り込んだソーシャル・ショッピング・サイトのファウンダーは16歳の美少女
いやはやなんともこの層の厚さがシリコンバレーの強みなのだと実感した。彼女に事業を立ち上げさせる環境だけでなく、その「やり方」を指南する環境もセットになっているのだから、意欲があれば出来てしまうのだと思った。

シリコンバレーは産学財の3拍子がよく揃っていると言うが、その歴史を紐解くと、大学の存在が非常に大きい事が分かる。カルフォルニア大学やスタンフォード大学が出来るのは、人口50万人ぐらいの時、ゴールドラッシュが起きる70-80年前である。

そうした歴史以上に大事なのは、環境や中心となる技術が変わった時に、再度大学で学び直す機会がふんだんにあるという事だろうと思う。全大学生の22%が40歳以上という統計もある。

例えば学問として体系化されているのか分からないような黎明期から、最新の技術などを教える大学が現れる。以下の記事はデジタルメディア(主にインターネット媒体)のマーケティングを教える大学の全米トップ5を紹介している。

In Today's World, Digital Media Knowledge Is a Must; Here's Where to Find the Brightest Scholars
The Country's Top Five Digital Media and Marketing Schools
例えば、アメリカでは斜陽化し始めた新聞関連にいる人が、こうしたデジタルメディアのマーケティング(今後かなり伸びると予想される)で学び直して、次の仕事に備えるという事が出来るのである。


渡辺 千賀さんの「ヒューマン2.0」でシリコンバレーの生活が描かれていて、その中にも会社が潰れたので大学で学び直して再チャレンジするといった事が書いてある。
テクノロジーは時代と共に変遷があり、いわゆるテクノロジーシフトが起きても、こうした大学のフォローがあれば、学ぶ事は大変だろうが、機会としては容易にシフトする事が可能となり、また人材の再生産となっていく。

シリコンバレーを目指してやってくる人間と、既にテクノロジーシフトが起きたが、新の技術に入れ替えてチャレンジする人間と、それらを総合的に支える大学等の教育という、環境があらゆる「層」の厚さをさらに厚くしていくのではないか?

日本で大学に学び直す人は、一部の大学院を除いてはあまり聞いたことがない。テクノロジーシフトに対して大学/大学院が支える体制が整うと、日本の競争力も違う次元に行く気がした。



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アット・ニフティストア

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