ネットと家電のキャズムを超えろ!会議へ行って来た

次にニコニコ動画だが、ウチの子供達は夢中で(ゲーム攻略か何かを)見ていて、ゲーム攻略コミュニティとしての動画の可能性を企画したいと思っていたぐらいだ。それはともかく、有償会員率3%と優良な顧客を獲得しながら様々な広告展開をしているという話を伺えた。
もうブランドというかエッジが立っているので、普通のバナーでは話にならないらしい。例えば、バナーをクリックしたら、動画ページに遷移してそこで動画を見せる、というオーソドックスのみならず、専用のバナーをクリエイティブが作成するぐらいだ!と驚かずにいられない内幕の話が沢山あった。
さて会議のポイントは上記ぐらいにして、会場の半分以上を占めていると言われた「非Web系」の方々の反応や(何と言っても)呑み会の状況等がとても新鮮なので後半に書く事にして、個人的に思った事をちょっと書く。
・YouTubeが「社会的ビデオレコーダー」になったという事
自宅にHDレコーダーやBlueRayレコーダーを持っている人は当たり前にいると思うが、YouTubeがTVから見えたら、その瞬間から「他人が面白いとリコメンドしてくれる内容を収録したビデオ・チャネルが出現」と見えるに違いない。
テレビは(ほぼ)見るだけのメディアであり、そこでの双方向性は全面に出しても無意味、という気がした。
・TVリモコンで起動されるポータルが最強のポータルになる
まぁ当たり前なんだが、現在のポータルページはコンテンツ紹介リンクページで、雑誌で言えば表紙と目次なわけである。「見ること」に特化しているテレビでは、見る側が完全に受け身なので、その意味でもポータルの性格そのもの。(とっくにだろうが)注目される領域だろう。
さて呑み会も含めて、この会議ではちょっと違った気付きも得られた
・テレビで見るネットの広告モデルとは?
雑誌やラジオ/テレビとWebでの広告の仕方はだいたいパターンとして落ち着いているだろう。しかし、テレビで見るWebの広告はどう効果を出して売り上げるべきか?この仕組みは全くないと思う。テレビ的に動画の前後にCMという手法はテレビの真似でWebでは無理(効果がないという意味)。クリックした先で登録させるわけにも行かず、今後この部分が期待される。
・そもそもCGMはテレビコンテンツたりえるのか?
ブログが市井のジャーナリズムを生み、新しいメディアパワーを発生させた。YouTubeはジャーナリズムやメディアパワーをまだ生んでいない。CGMがテレビと連動した時に本当のパワーを生むのは、こうした(ブログが先例となった)ニュージャーナリズムなのでは?という気がした。勿論、個々の番組と言うかチャネルは、ニッチ/ロングテール/(ほぼ)編集なし…という形で、それが数量として莫大になり、見る人個々の興味がバラバラな状況を解決するメディアになるのでは?という気がした。
【呑み会】
東銀座のビアチムニー3,000円で貸し切り状態だった。御殿場の地ビールも出るし、これはお得な発見だった。
さて、そんな事はどうでも良くて、主催者の和蓮和尚氏に聞いた所では、家電関連でこういった形で集まる機会は全然ないらしい。
ブロガー系とおぼしき方々の席とは離れて、私がたまたま座った席の周りは、SANYOさんやSONYさんといったいわゆる家電系の方々。怪しげな異業種交流会っぽくなっていた
ブログやネットテクノロジ系から、こういう「ある特定の興味領域」を肴に集まる機会が増えているが、何にしても産業的にクロスボーダーになるのは嬉しい。(これはほぼ間違いなく病み付きになる)
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