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明日の広告−変化した消費者とコミュニケーションする方法



インターネットの登場、さらにWeb2.0に代表される(例えばブログなど)消費者でもあるインターネット参加者の発信量や、その心理的受容(簡単にいえば、信じちゃうということ)などで、ちょっと前から「広告は変わるのではないか?」「広告がこのままではダメなのではないか?」といった事が言われている。

私自身も実はあまり広告について意識した事はないのだが、強いて言えば「AMNブログイベント第六弾『ブログと広告』に参加」で、カンバセーショナルマーケティング(顧客と語らう)という概念の収穫があった程度である。

さて、今回触れるのは少々話題の本「明日の広告」である。広告業界で長く活躍されている方だけあって、またネットメディアに関しても造詣が深いので、ネット側の私が見てもとても面白く、かつネット側視点で考える事が出来た。

特に首尾一貫しているのは、「消費者をちゃんと見ること」である。これは全てのビジネスに共通している王道である「お客様をちゃんと見る/知る」と同義である。

世の中の変化に対して、既存のフレームワークが破壊され(始める)事件が起きる。既存のフレームワークブレーカーが現れるのである。「明日の広告」での数々のモデル、例えば「マンガ SLAM DUNK一億冊感謝キャンペーン」などでは、読者がどうすれば喜ぶのか?広告というラブレターは受け取られたのか?についてお客さんの事を必死に考える姿勢自信が、フレームワークブレーカーなのだろう。

そして広告の送り手として大事な事が次の様に述べられていた。

広告業界の組織体系は分からないが、コミュニケーション・デザイナーという、広告をお客さんとのコミュニケーションと定義し、全体をデザイン(設計)するプロデューサー的位置付けの人間の必要性を述べている。

これは単にリーダという位置付けという意味だけが含まれているわけではなさそうだ。本書では以下の様に述べている

彼らはクライアントからオリエンがあったら、まずそのオリエンをメールで全社員に流す。そして全社員からアイデアを募って、「コミュニケーションのキーになるアイデアを出した人」がコミュニケーション・デザイナになり、全体をプランニングするのだ。
それはメディア担当でもマーケ担当でも営業担当でも構わない。年齢も関係ない。

それを実効的に実施出来る組織が結果としては大事で、それはきっと「不機嫌な職場 なぜ社員同士で協力できないのか」のような蛸壺化した組織でない、相互に領域侵犯可能な柔軟な組織体が、結果としてお客さんにモテる広告を生み出すのだろう。

つまりメタ化するつもりはないが、ビジネスの王道である「お客様を常に見る」「キーアイデアを出した者がリーダーとなる権限委譲」「(縦)組織に捕われない(横断的)活動をする」の3つが抽出されると思われる。

「あ〜、またそれかよ」と言うなかれ、何度もそれを聞くのであれば、それが必要だが出来ないほど、難しい事なのである。(きっと)



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アット・ニフティストア

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