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世代交代が日本の脱工業化を進めるか


各所で話題になっている「10年泥の様に働く」議論。突き詰めて行くと、IT業界 特にソフトウエアにおいて求める成功モデルが何も分からないので、その時点での工業的/土建業的 手法によって仕組みを構築したのだろう、という事。それが「日本式」と呼ばれる少々変わったやり方を生んだと思う。

この手法は確かに「量」を作るのには適していただろう。今は独創性や「質」を問われている。この工業化手法、これだけではダメだ。

 必要とされているのは技術ではなく,プロジェクト・マネジメント能力や調整能力。求められているのはメーカーの人材像ではなく,ゼネコンやエンジニアリング会社のそれだ。
<中略>
 “日本的雇用慣行”は,法律や退職金制度,人事評価制度,取引慣行など様々な制度や慣行,さらには人の意識までが複雑にからみった複合体であり,それを変えることは容易ではないように思える。
<中略>
 日本が変わっていかなければならないとすれば,真っ先に変わることができるのは,変化の激しいIT産業をおいてほかにない。それは働く人間が,個人を押し潰す組織の論理にNOと言うこと,NOと言える力をつけることから始まるのではないか。
学生とIT業界トップの公開対談で胸を衝かれたこと---IT産業を呪縛する“変われない日本”

各所に工業的手法を指標としているため、流れてくるラインの上のモノがあまり変わらない方が安心出来るというわけである。

でも若年層、特に大学を出たばかりの人に話を聞くと、そんなに会社を信用していない。モーレツ世代とは違うのである。

例えばこんなやりとりが記録されている。

 西垣氏は「英語は勉強しておきましょう。海外に出て行くにも英語は必須」と主張。しかし学生から「英語は必須というが、日本企業にも海外との接点を作ってくれないと意味がない。企業は海外の人を招致しているのか」
<中略>
一方で、「役員会は確かに全員日本人。海外に拠点を置く合弁会社の社員には日本語を学んでもらっている。国内でも逆に、英語を学ばせていかないといけないのだが……」(向氏)という声も上がり、田口氏は「日本の学生はぬるま湯につかっていて頼りないという話になっていますが、実は日本の企業もぬるま湯ということですね」とまとめた。
「10年は泥のように働け」「無理です」——今年も学生と経営者が討論

こうして会社の言っている事が本物なのかどうかきちんと若者は見ていて、逆にそれが救いになっている様な気がする。

つまり、工業化手法のままで脱皮出来ない企業からは、自然淘汰として力が弱くなる(人が集まらなくなってくるから)。そうして残っていく会社は個人の成長と会社の成長の軌跡/軌道を同一に出来そうな会社や経営者という事になるだろう。


* * *

個人の力を高める、そのために会社というフィールドを利用する、という考え方になってきているのだろうなと思う。そして優秀な学生さんを採用するには、個人力を如何に高められる会社ですよ、という点をアピールできるかどうかにかかってくる。
3年でやめたら貴方に何が残るかを入社前にイメージできる会社は優秀な社員を採用できる!?

こうしたリクルート段階から魅力が沸々と出てくる企業にしていくことを意識して目指さないといけないんだろうなぁ、と思いました。



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