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Amazonがリビングルームになる日


リビングルームの王者であるテレビの主権は、現時点ではアナログ/デジタル問わず「テレビ番組」となっている。PCで過去の番組やYouTubeを見たりする事も増えているものの、やはりPCではその増加には限界がある。

このブログでもよく引用しているのだが、Read/Write/WebにAmazonの破壊的ビジネスモデルの話が掲載されていた。

【意訳】AmazonオリジナルのビデオストアであるAmazon Unbox(訳注:米国以外では提供されていない)は(Appleの)iTunesと同じく買った情報(音楽やビデオ)を自分のパソコンにダウンロードする必要がある。
多くの人にとっては巨大なファイルをダウンロードするのが目的ではなく、中身を見たり聞いたりしたいだけなのだ。そこでAmazonは新たなビデオ市場に打って出た。それはその情報をストリーミングで提供するというものだ。これは勝ち馬券になるのだろうか?
No More Downloads, Amazon Moves Its Online Video Store To The Cloud

ここでのポイントは、著作権管理の関係で、iPodもそうだが特殊なハードウエアが必要となり、情報そのもの(音楽やビデオ)をユーザが保持し続けなければならない点の解決になるという事にある。

ダウンロードしたり、保持したり、特殊なハードを使ったりというのではなく、ブラウザそのままといった形で利用可能となるのである。またIPTV(*1)の時代になれば、まさにレンタルビデオ店がテレビに内蔵されるという話になる。

さらに、ハイスピード・ワイヤレス・インターネットという世界が、もうすぐそこまで来ている事から考えて、iPodさえもその存在を陳腐化させる破壊的モデルなのではないか?

今回発表されたAmazon Unboxのコンセプトは「Cloud television」ということで、特殊機器が必要ない以上、全てのデバイスとの接続可能となり、なおかつ著作権管理がしっかりと出来るという事になる。XBOXやPlaystation、Wiiといったインターネット接続可能なゲーム機でさえもコンテンツ受像システムとなってしまう。

まさにリビングルームはAmazonにお任せという事になってしまう、破壊的モデルだ。

「現在のコンテンツの競合は、過去のコンテンツ」と言われる。いつでも見たいものに特殊なハードなしでアクセス可能となったら、現在のテレビ番組の枠組みが破壊されるだけではない。

それに連動して広告市場も、その位置づけやパワーといったものが、大きく変わってきて、我々の消費行動自体も大きく変化していくだろう。

これもまたインターネットが世界を変えていく事の胎動なのだろうか?

(*1)インターネットにテレビ番組(ビデオを含む)を流す技術的方式のこと。



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アット・ニフティストア

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