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Web2.0バブルを乗り越える方法


Web2.0のコンセプトは非常に素晴らしいもので、それまでのWebの世界と今後の大きな方向性を示した(ている)と思う。

一方でマーケティング用語的に使われている側面もあり、そうしたスタートアップ企業達は、驚くほど沢山のサービスが生まれては消えていった。

第二のGoogleを目指していたが、Googleは膨大なトラフィックからビジネスモデルを発見した貴重な企業な事は確かである。だが、他の企業は未だビジネスモデルが発見出来ていない。

「広告モデル」という非常に危なっかしいモデル、ある意味でWeb1.0的なビジネスモデルに頼っていては、それこそ「Web2.0バブル」と呼ばれ兼ねない

Everyone seems to want an answer to the question "When will Web 2.0 startups start making money?" The implication is that unless we can answer the question, the "bubble" of Web 2.0 will burst and all of us who believe in this stuff will be revealed as fantasists. The fact is, it's incredibly hard to make money as a Web 2.0 startup aimed at consumers.
【意訳】みんな「Web2.0スタートアップ企業はいつお金になるのでしょうか?」という質問の答えを求めている。そこに含まれる意味は「Web2.0というバブルがはじけ、これを信じてきた私達が皆、夢想家とされるということです。 実際には、Web2.0スタートアップ企業が消費者相手にお金を稼ぐのは非常に難しいのです。
The real business model for Web 2.0: corporate clients
【意訳】Web2.0の本当のビジネスモデル:法人市場

しかし、Web2.0のモデルからマネタイズに成功している企業は存在する。それはソーシャルアプリケーションと呼ばれる分野で、技術的には決して先端ではないものの、法人を顧客としたサービス群である。

上で紹介したエントリでは5種類の企業向けサービスについて紹介している。

1.Listening.(顧客の声を聞く)
ここでは顧客コミュニティを(企業向けに)提供をするビジネスモデルと、様々なコミュニティ(いわゆるCGMとかソーシャルメディア呼ばれる場所)から顧客の声を拾い上げるビジネスモデルが含まれる。

2.Talking. (顧客と対話する)
顧客対話はとても難しい領域。企業の顧客向けサイトの構築、ネット上のキャンペーンを実施するといったビジネスモデルが挙げられる。

あと3つを紹介する前に‥
ここまでの企業向けサービスを見て分かる通り、Web2.0的なサービス構築技術を使って、企業向けに顧客リレーション機能を提供するモデルである事が分かる。

3.Energizing.(顧客を活性化させる)
格付けやレビューを(企業向けに)提供するビジネスモデル。この格付けやレビューを元にさらにCGM等でクチコミ等が発生し、顧客へ訴求する最も現代的な方法。格付けやレビューと言っても、それ専用のサイトという事ではなく、個々の企業向けにそうした機能を含んだサイト構築を手助けするビジネスモデル。

4.Supporting. (顧客をサポートする)
顧客コミュニティやサポートサイトの構築を(企業向けに)行うビジネスモデル。構築先は企業という事になる。

5.Embracing. (顧客を取り込む)
顧客からの要望やアイデア提供を受付る機能を(企業に)提供するビジネスモデル。
特定企業向けでない「Open Innovation」(公開されている革新的アイデア)のマーケットプレイスも(企業利用という意味では)これに含まれる。

ここまででまとめると、自社のサービスや技術をそのまま(AdSenseを貼って)提供している現状だとすると、企業が自社の顧客向けに(自分が持っている)機能を使う場合を考えるという事になる。

ここからは個人的な想像だが、日本での展開を考えた場合、これらに加えて、Web2.0機能やWeb2.0技術を、企業に売り込む「Web2.0営業機能」が絶対に必要となる。(しかも、そうした会社は聞いた事がない‥)これが現時点で狙うべきスペースか?

それはともかく、コンシューマベースのサービスを提供している場合、それを維持し続ける事は、恐らくブランディングや技術育成の意味では重要だろう。

技術・運用フレームワークを強固にして(*1)、顧客企業の様々なニーズに応えられる形にして(*2)、現在の顧客を通して企業ニーズを探り(*3)、そのモデルを追及してはどうだろうか?

実は上の過程を通じて、サービスの安定提供になり(*1)、デザインやメニューの改変が容易になり(*2)、何より顧客対話になる(*3)という現段階のビジネスにも貢献できるのである。



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