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進化しすぎてガラパゴス化した時に真の敵が来る


先日「日本は先に行き過ぎてガラパゴス化する?」というエントリで、特異な市場環境によって携帯機器産業はガラパゴス化したのではなく、(特異な市場環境である事は事実だが)ユーザのニーズと技術レベルが高い次元で融合して3G携帯の全面展開という状況となり、要するに「早く行き過ぎてガラパゴス状態に見える」状態となったのではないか?と書いた。

こういうエントリを書く背景には、勿論iPhoneの上陸がある。上陸という言葉自体が島国的でアレだが、テクノロジ系のメディアでの期待感はかなり高い。このiPhoneについては私も高い期待を持ってエントリを書いた。
(3エントリでは、「iPhoneを触ってみると」では操作性を、「iPhone狂騒曲」ではアプリケーションを、「iPhoneを売るキャリアは単なる土管になる」ではプラットフォームビジネスについて記した)

さて、話を戻して3G携帯だが、国内メーカの弱体化、市場縮小ではないか?という懸念、高機能だが特異市場で世界に売れないというジレンマ、そんなメーカの弱体化(や弱体戦略)に警告となるかも知れない記事があった。

 約4億台の販売台数を誇るノキアにとってみれば、日本市場など無視してもよさそうなものだが、競合メーカー幹部は「日本だけに普及した高機能端末が、世界で当たり前となり、日本市場が異質な市場ではなくなったうえ、国内メーカーの弱体化が目立ち始めたため」と、その理由を推測する。

 二艘の“黒船”は、国内携帯端末メーカーの事業撤退・再編を加速することになるだろう。
国内携帯端末メーカー、真の敵はiPhoneではなく「ノキア」
(ダイヤモンドオンライン 2008年6月28日号)

確かにノキアは少ない数だが日本市場にも出ていて、世界的にはソフトも含めた先進的な機能を提供している。

例えばノキアのWidsSetsは、iPhoneのアプリの様に自分で好きなものやよく使う機能などを自分の携帯メニューに登録して使うモバイル向けWidget(ウィジット)を提供している。(この機能自体は無料)iPhone同様にデベロッパ(開発者)向けの各種機能提供も行われている。

日本のiモードのような、独自のアプリというよりも、PC向けインターネットサービスと同様のものを使うという形式である。さらに‥

さらにノキアでは、携帯ならではのサービスの準備も進めている。


 Plazesのサービスでは、自分が現在いる場所とスケジュールをリンクさせている。例えば1週間後にロンドンに出張に行くといった場合に、同じ時期にロンドンに滞在している友人たちと食事会をセッティングするなどの作業が容易になる。

 また、知らない場所で新しいレストランに入ろうとした場合、自分の位置情報と周辺の地図から、友人たちがそのレストランに関してコメントを残していないかを容易に検索でき、利用後は自分自身がレビューを残すことができる。

Nokia、位置情報SNS「Plazes」を買収

ノキアとは別(ノキアかも知れないが)Android(アンドロイド)という携帯向けのプラットフォームをGoogleが提供してきて、同じようにアプリケーションを作成する環境も公開されている。

先日記した「iPhoneにおいてアプリはマーケッターが注目すべきコンテンツである」でも述べた様に、こうしたアプリケーションは、iPhoneだけでなく様々な注目を浴びる領域である事は確かだろう。

国内メーカはキャリアの顔色とは別に、独自のインターネット機能満載の携帯電話(プラットフォームはAndroidでもSymbianでも何でも良い)にチャレンジしないと「本当にガラパゴスだった」と言われる時代が来ないとも限らない。

もっと書くと「Yahoo!を買収すべきなのはNokiaではないか?」に書いたのだが、携帯サービス会社も(PC)インターネット向けと同様の機能やファンクションを持つ必要性が高くなるのではないか?と思う。でないとキャリアは「単なる土管に」なってしまう危険性がある。



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アット・ニフティストア

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