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バイラルマーケティングのヘマ10例


A Look at Some Viral Marketing Gaffes(【意訳】バイラルマーケティングのヘマを見てみよう)という記事は、今後伸びるであろう広告領域のリスクが書かれている。 今後伸びて行くという事は、このリスクを対岸の火事として見るのではなく、他山の石として見ないといけない、という事を指している。

この元記事「Lame and Lamer: 10 Dumbest Viral Marketing Campaigns」では(Dumbe=呆れてモノも言えない)ケースとして10例を上げている。

But corporations, politicians, and others who have attempted to manipulate the Net to their own ends have discovered that it isn't as easy as it appears. True viralness can't be manufactured, no matter how many phony blogs and tasteless videos you generate.
Whether you're selling Chevys, shilling for Cheetos, or simply trying to rise above the noise, certain rules apply: Don't fake it. Don't pretend to be cool when you're not. And never underestimate the intelligence of the crowd or its sheer delight in exposing you as a fraud.
The following ten campaigns didn't follow these rules, earning them a permanent spot in the Marketing Hall of Lame.

【意訳】最後までネットを操る事を試みた会社、政治家、などは、それが思ったほど簡単でない事を発見しました。 あなたがいくつの偽物のブログと味気ないビデオを発生させても、本当のウイルス性を創ることはできません。
あなたがChevysを販売しようとするか、Cheetosのためにサクラをしようとするか、または単にノイズを除去していることにもかかわらず、確かな規則は適用されます: 決して見せかけはしないでください。 あなたが見せかけをしないとしても、クールであるふりをしないでください。 そして、詐欺として晒される際に群衆の叡智を決して過小評価しないでください。
マーケティングの穴にはまった、以下の10のキャンペーンはこれらの規則に従いませんでした。
Lame and Lamer: 10 Dumbest Viral Marketing Campaigns
ちなみに第4位の「Wal-Marting Across America」は、バイラルマーケティング史上最大の偽ブログ事件だった。これは沢山の事例解説があるので、偽ブログをする事がどういう事なのか見ておいた方がいいだろう。

第3位 Jawbone Films

The idea: Despite what's going on around you (murder, mayhem, sloppy kissing between male rugby players), you can drown it all out using the Jawbone's new "NoiseAssassin" technology. Nice.
In the worst of the four videos, a racist jerk enters a Chinese laundry, insults everyone, and gets smothered with a dry-cleaning bag and beaten to death by the employees--while an oblivious bystander enjoys acrystal-clear cell call.

このプロモーションのアイデア: あなたの周りで殺人、暴力、男性のラグビーの選手の間のずさんなキス、などが起こっていることにもかかわらず、あなたは、Jawboneの新しい"NoiseAssassin(ノイズ除去)"技術を使用することでそれのすべてを聞こえなくすることができます、という良いものです。
しかしながら、4個のビデオは最悪で、人種差別主義のアホは、中国人のランドリーに入り、皆を侮辱して、ドライクリーニングバッグでもみ消されて、従業員によって撲殺されるというストーリーです。
Lame and Lamer: 10 Dumbest Viral Marketing Campaigns

これはノイズリダクションの広告としてはいいだろうが、そもそも不快に思う人達が多いという事に気がついていない。その不快をリダクションする広告なのだが、リダクションする側が発生させては…もう言い訳も出来ないだろう。

第2位 Aqua Teen Hunger Force and 'The Bomb'

The creators behind the Adult Swim show Aqua Teen Hunger Force thought it would be a neat idea to attach hundreds of small billboards styled like Lite-Brite glowing toys to buildings, bridges, and underpasses in cities across the country. But when the Boston police mistook the battery-operated signs for terrorist bombs in January 2007, all hell broke loose. The city shut down highways and parts of the Charles River for several hours. The masterminds behind the signs, Peter Berdovsky and Sean Stevens, were arrested, and Turner Broadcasting System had to pay US$2 million to clean up the mess. (Berdovsky and Stevens were eventually sentenced to community service.)
【意訳】Aqua Teen Hunger Forceが、ビル、橋、および地下道へちょっと面白い話題白熱のおもちゃのように国中の都市で、何百個もの小さいビルボードを付けるのが、きちんとした考えに基づくものであると思いました。
しかし、ボストン警察が2007年1月にバッテリーで貼付けられたこのサイン(ビルボード)をテロリスト爆弾に間違えたとき、すべての地獄が始まりました。 都市は数時間チャールズ川の高速道路と地域の交通を止めました。サインの背後の首謀者(ピーターBerdovskyとショーン・スティーブンス)は、逮捕されました、そして、ターナー・ブロードキャスティング・システムは混乱を収拾するように200万USドル支払わなければなりませんでした。 (Berdovskyとスティー
ブンスは結局、ボランティア活動に従事するという判決が下されました。)
Lame and Lamer: 10 Dumbest Viral Marketing Campaigns

これはある程度不運という要素もある。街のあちこちに「サイン」を貼ってバイラルを発生させようという魂胆が、逆に裏をかかれた形になる。

そして第一位はおなじみの、あの企業のバイラルマーケティングとしている。

第1位 Microsoft Vista's 'Wow'

The campaign hit rock bottom with the Web site that Microsoft created for Vista fans to display their "Wow" moments. By having users upload photos and video clips to ShowUsYourWow.com, Microsoft hoped to show off Vista's nifty Aero interface. Unfortunately, Aero was too processor-intensive to run on many machines, leading to a class action lawsuit over the "Vista Capable" stickers used to promote the OS on underpowered systems.
【意訳】マイクロソフトがVistaのために作成したウェブサイトは、ユーザにフォトとビデオクリップをShowUsYourWow.comにアップロードさせることによって、マイクロソフトは、VistaのかっこよいAeroインタフェースを見せびらかすことを望んでいました。
残念ながら、Aeroはプロセッサ多くのマシンで動くことができず、パワー不足のシステムの上に、OSを促進するのに使用される「Vista Capable」ステッカーを貼り、(同時に)集団訴訟も起きている。
Lame and Lamer: 10 Dumbest Viral Marketing Campaigns

キャンペーンの主旨と作戦は非常に良かったと思う。だが、Vistaが重いという絶対的な状況が全てを暗転させてしまった感がある。

ここまで読んでいて気がついた事がある。

別に難しいことではありません。自分が友だちと会話をしているときに「友だちにされて腹が立つかどうか」というレベルで構いません。
テレビでは許されるのにネットでは許されない不思議
特殊な層ではなくフツーのネットユーザーだ。会社の若手・中堅社員の中にもいるはず。
<毎日新聞報道問題>おわびは「若手ねら~社員」に任せろ
どちらも、バイラルマーケティングのターゲットでもある「普通の人」にその受ける印象を確認すべきだ、という事を言っている様に思う。

以前のエントリ「毎日.jpの「祭り」に見るFiremanの必要性」では、企業リスクの1つとして認識して、専門家(ここではFiremanと称している)を交えたヘッジ策を考え、実践すべきという主旨の事を書いた。

バイラルマーケティングが失敗してネガティブキャンペーンが発生した場合、PR効果がマイナスになるばかりでなく、企業リスクとしてもとても高い次元の管理が必要となる。

つまり、何がいいたいかと言うと、消防署が防火活動に力を入れている様に、企業も企業リスクヘッジのために、バイラルマーケティングのプランニングから実践・効果モニタの各段階に、コミュニティFiremanがきちんと状況を見るべきだろう、という事だ。

あいにく、そうした「コミュニティFireman」商売というのは存在していない様に見えるし、それに該当するだけの経験をした人間も非常に少ないのも事実である。



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アット・ニフティストア

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