« 印刷される広告にも味わいがある | トップページ | 社会起業家の志と改革者のコアコンセプト »

リーダに求められるグローバル化の視点


随分と前から「国内市場の伸びはもう期待出来ないので海外市場へ展開する」といったメッセージが様々な企業から発信されている。具体的に発信しなくても、結果としてそれを目指している事が分かるストーリーもある。

考えてみれば、伸び盛りと言われた携帯市場も、機器普及の意味では飽和状態を迎え、もう機器としての機能差別化は難しいだろう。いよいよサービスの時代を迎える、と思っている。

その意味で、このDeNAのビジネス展開は非常に興味深い。今こそ米国の携帯「サービス」市場が立ち上がるチャンスなのだろう。
ニュースソース:DeNA米国法人、アバターを使ったモバイルコミュニティサービス「MobaMingle」開始(CNET Japan:2008/09/16)

さらに(カテゴリは異なるものの)日本の元気なベンチャー企業も、本場のシリコンバレーに殴りこんでいて、かなりの成果を挙げた模様だ。
ニュースソース:Tonchidot狂騒曲、ザ・ビデオ

先ほどの携帯「機器」という意味ではドコモ/au/Softbankも同じ事情を抱えていると思われ、そのままでは(これまでの様な)成長性は望めない。その意味でアジア・アフリカをターゲットとした展開をしないといけないのでは?と素人ながら思う。実際にドコモに関する報道ではインド進出について記されている。
ドコモに関するニュース:ドコモ、印タタ傘下の携帯事業者と出資交渉=関係筋(ロイター:2008年9月10日)

それ以外にも周辺も見渡すと、もうグローバル展開に舵を切らざるを得ない産業が結構ある事に気づく。主にハードウエア(一部ソフトも含まれる)がメインの展開となっているが、これは自動車産業の例を考えれば、適当なベンチマークが国内に存在する事も(情報源としては)助かるのではないだろうか?

世界市場へアクセル踏むトラック業界:NBonline(日経ビジネス オンライン:2008年9月12日)
TOTOが欧州市場に参入、10年後に売上高500億円目指す(ロイター:2007年12月14日)

ここから言える事は、当然の帰結として、今後の企業戦略ではグローバル展開を前提として考え、行動して行かないと、成長性は見込めないという事である。

一方で、既に世界展開している世界に冠たる日本の自動車メーカーや電機メーカーも、そう単純な戦況ではなさそうだと、クロサカ タツヤ氏の「韓国製ディスプレイで溢れる欧州」で記している。既に勝っていると思っている「先発組」さえ苦戦を強いられていて「国内市場がほとんどない韓国」の様に、世界展開が死活問題である「背水の陣 組」との差があるのかも知れない。

この時期ニュースを賑わしている、政権党のリーダを決めるこの時期に、くだらないボス猿論理よりも真剣に議論すべき課題だと思う。

私は自民党員ではないのだが、こうしたグローバル化が必須という視点から言えば‥

仮に「国内市場の成長性が見込めず、主たる国内産業はグローバル化を意識した活動をしなければならない」を結論とすると、こうしたグローバル展開を支える人材をどう創出するか、が課題となる。(勿論、そのほかに制度的な課題や税制などの課題も沢山あるだろう)

前例としても考えられる事だが、国内市場の伸びが望めないという事由の根本原因が少子高齢化だとすると、そうなる事は明瞭なのにも係らず何ら手を打っていない政策課題状況があった。

つまり、今後のリーダに関して言えば、今さら「年金、医療、介護と税制」だとか「地方の活性化」などと言って手を打っても、ビジネスはもう「その先」の課題を意識していて、そうした現状認識の乖離は深まるばかりだ。

個人的には、成長戦略つまり、その先に成長性がないのであれば、政策としてあまり意味を感じない/興味ないので、今日や明日の議論はもういいから、10年後・100年後の日本を議論して欲しい。



ブックマークに追加する



アット・ニフティストア

« 印刷される広告にも味わいがある | トップページ | 社会起業家の志と改革者のコアコンセプト »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38989/42505584

この記事へのトラックバック一覧です: リーダに求められるグローバル化の視点:

« 印刷される広告にも味わいがある | トップページ | 社会起業家の志と改革者のコアコンセプト »