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スパム除けのイノベーション


少々前になるが、Read/Write/Webに面白いイノベーションが紹介されていた。
ネタ元: reCaptcha: Stopping Spam While Transcribing Books

recaptcha_book.png 無料のWeb系サービスでは、メールアドレスの確認と、機械では判読出来ない変な文字列を入力させる方法で、スパマーの温床となる機械的にアカウントを取得する事を防いでいる。

これが右の例にある様に、非常に判読しにくくて間違う人も多いだろう。
一方でサービス事業者にしてみれば、不正な利用者の温床になってはたまらない、という事情もある。

reCaptcha」と呼ばれるそのプロジェクトは、非常に重要な文献を光学的機械(OCR)で読み込ませて、デジタル化を推進している課程で、どうしても判読出来ない文字列が発生する。下例参照。

recaptcha_ocr.png

この「判読不能な文字列」を、先の機械的アカウント取得を防ぐCaptchaと呼ばれる文字列にして、(半ば)強制的に人間に解読させるプロジェクトを推進している。もう4万以上のサイトに採用されていて、計算上では1日あたり160冊の本(もしくはその類)に該当するレベルらしい。

こうすれば、人間が間違わない様に解読して入力する事となる。本当に合っているのか間違っているのかは、同じ「判読不能な文字列」を複数に人に試して、多数決で決めればおよそ合っているだろう。

これは気がつかなかったイノベーションだ。

我々はどうしても機械の判読率の向上であるとか、1つの仕事の精度をギリギリまで高めようと、ついつい追い込んで考えてしまう。

しかし、よくよく考えてみると、精度向上にはどうしてもある種の限界があり、「間違いが発生する」事を前提とした視点での仕組み構築が求められる。

そう、事故が発生する事を前提とする、間違える事を前提とする、機械の読み込みエラーが発生する事を前提とする。そうしたエラーは不可避な視点で設計する事も、重大なイノベーションの種だと、改めて気づいた。



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アット・ニフティストア

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