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ネットと家電のキャズムを超えろ!会議 第3回「健康家電」に参加した


今回も和蓮さんイベントに参加してしまいました。 そもそも私自身の参加主旨を語ると長いのですが、要するにネットが世の中をもっと便利で効率良く(生産性高く)していく、端的に言えば「ネットが世の中を変えていく」について、そのトリガーとなるのは「家電とネットの関係」かも知れない、と思っているからです。

健康家電というと、本当にベタなネタで、体重計とか血圧計以外にはなかろう、という領域だと思う。案の定、今回はそのベタな体組計/万歩計/血圧計といったものがネットにデータを送付することで、世の中が○○していく‥というものである。

さて、いきなり結論めいた話を書いてしまうのだが、参加して分かった/気がついた事として、こうした健康家電というのは明快な市場がある様でいて、意外とそう簡単には市場は見つからないものだという事である。
自分自身の感覚で言えば、正直言って、ネットに繋がるからと言って、2,3万円の体組計を買うかというとそんな簡単なものではないだろう。
こういった健康分野に限らず「ニーズはある事は明快に分かっている」が、その掘り起こし方が全然分からないといったものは、ひょっとして今後「家電とネットの融合」ではずっと抱え続ける命題なのかも知れない、という気がした。

さて話を戻して今回の面白かったことをトピック的にいくつか書いてみたい。

・EHR (Electric Health Record) とかPHR (Personal Health Record)とか
Google Health というサービスが開始されている。これは単純に言うと「ネットの向こう側に健康データを預かる」もの。そもそもそれはなぜ存在するのか?と言うと、病院で計測された様々なデータを個人(が持っている)データとして扱う。例えば、その人は初診データに加えてセカンドオピニオンを求める際に使える。カルテも含めたデータの持ち主が誰なのか?が明快になっていないと出来ない話だ。

考えてみればこれも合理的な話で、自分に関するデータは自分のもの。ちゃんと預かる場所があればそれを使うというが、合理的である。変に権益化したり、既得権化するからワケが分からなくなる。

・管理栄養士によるカウンセリングサービスとか、法人売りとか
カウンセリングサービスは通常は3万円以上かかるそうだが、こうした連続性のあるデータ収集によって、それを基にカウンセリングしてもらえるなら、その価値はとても高い気がした。また、最初に書いた様に売り先の難しい商品をメタボとリンクさせて法人に売るのは、販売戦略としては常道という気がした。

・アイデア検討会
それまでの情報を基に、ネットの機能をAPI化したらどうか?という仮定で、面白いサービスアイデアや有効活用案を参加者と考えていくものなのだが、なかなか面白いアイデアも披露された。
例えばアバターと連動してネットコミュを面白くするとか、万歩計データとオンライン地図を連動させた活用案など、直接健康機器と関係なくネットのデータインターフェイスという利用法が意外性かもしれない。(詳しくは本家サイトの議事録参照)

最初に結論っぽい事を書いてしまったが、最後のQAタイムでは、家電品の販売の難しさから説明しなくてもいいもの、という商品の性格が商品寿命を左右するらしいので、ネットとの接続性は少々夢なのかもしれないという気もした。

もう少し長いスパンの話として、今起きつつある社会事象と重ねると、こうした健康家電の販売方法に対する検討の軸も見える気がしたのだが…

iPhoneを始めとして、スペック競争ではない「感性商品」が売れ始めている流れを感じている。その解明が出来ているわけではないのだが、「いいなぁと感じる何か」が差別化要因となる、そんな時代なのではないだろうか?

そういう点では、体重計のように、すでに使った感じ(ユーザエクスペリエンス)を知っているものは、それとは違う種類の「使った結果としてどうなのか?」を訴える事が非常に重要なファクターなのではないか?

アイデア紹介ではないが、例えば「高級マッサージチェア」に内蔵した「ネット連携健康家電」は、マッサージしながら体の様々な計測を行う事で、「健康増進度を表示する」(実は血圧や体脂肪率といった値との複合計算)という機能だと、気持ち良さが倍になる。といった「経験した事がないが」「使った結果を訴え」る方法である。

お客さんの想定外エクスペリエンス拡大が家電とネット融合のキーかも知れない、なんてメタな話で締めちゃいます ( ̄ー ̄)ニヤリ

ところで前回も参加した会議後の懇親会だが、この懇親会は「怪しい異業種交流会っぽい」のである。狭い業界内の交流はあるが、家電系の人との交流はないからなのだが、今回は席次の関係で割と近い業種交流会になった。これも想定外のエクスペリエンスなので面白い。




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アット・ニフティストア

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