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iPhone効果からみるスマートフォンアプリ市場規模


元々はSamsung Instinct や LG DareといったiPhoneキラーが次々と出てきているが、それらは全然ライバルにもなっていないという話が記載された記事である。

ネタ元:So Far, iPhone Standing Up To Rivals
【意訳】ライバルにとっては、ほど遠いiPhoneの地位

だが、この記事は面白い事に、様々な数字が記載されていて、ちょっとここで見てみる事にする。

iPhone効果として、「ニールセンによると、他の携帯キャリアからAT&Tに移行する顧客が、6月と7月で倍増し、さらに8月にもう15%増加しました。」とくに「iPhone 3Gはニューヨークとサンフランシスコで特に売れていて、ここ2カ月間の業界平均が113%なのと比較して、iPhoneのためにAT&Tに切り替える携帯電話の契約者の数は183%と137%に、それぞれ増加している。」という報告があります。

十分な比較ではないのですが、これは明らかに「AT&TはiPhone効果で契約者を増やした」と言えるのだと思います。

米国の市場として見てみると「米国の携帯電話の契約者のうち2600万人以上がスマートフォンを使用しており、それは、新しいモバイル機器販売の16%を占める」という環境です。

一番の競合となりうる、RIMのBlackBerryは、2008年度上期は31%のシェアでトップとの事ですが、iPhoneは2007年の第3四半期に5%から12%のシェアまで成長しているので、楽観視は出来ないわけです。


一方で日本の状況を見てみると、携帯キャリア各社の情報を俯瞰でみると、確かにSoftBankのiPhone効果は出ている様ですが、それがAT&Tの様に130%とか180%という状況には見えません。


表2●事業者別契約増加件数の推移(2007年9月~2008年8月)
日経ビジネス NBonlineより



表2●事業者別契約増加件数の推移(2007年9月~2008年8月)

画像をクリックして拡大できます


もしiPhone効果があったとしても、この表からは5~6万台という数字しか見えません。(瞬間インパクトにすれば125%程度)これは市場環境の違いとして、よく見る必要がある、重要な何かがある気がします。

そもそも米国の携帯電話市場は、四半期で2,800万台販売されるボリュームの市場なので、単純計算で1年に一億台販売されるような規模である。従って1/4の携帯ユーザがスマートフォンを使っているという事が計算できる状況だという前提理解が必要だ。

その意味で日本でもスマートフォンを使っている人が増えつつあると思うのだが、絶対値として1/4という事は絶対になく、体感的には、そのさらに1/10ぐらい、つまり30~40人に一人ぐらいというのが適当ではないだろうか?(強引な計算を進めると、200万台から300万台程度までスマートフォン市場があるのかも?)

そういう市場環境だという前提で考えてみると、仮に日本国内限定仕様のスマートフォンアプリを作っても、市場機会としてその程度という事になる。

一方でAndroid端末(米国で発売予定)や、このiPhone向けのアプリは世界規模なので、数十倍の市場規模、つまりポテンシャルがあるという事になる。

スマートフォンアプリに市場規模の話をしても仕方ないが、上限値が大きく違うという認識は大事かも知れない。



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アット・ニフティストア

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コメント

>市場規模

今国内でリリースされているスマートフォンは多くがWMかS60です。
それらは世界規模のプラットホームで別に国内専用ではありません。

だからiPhoneと同様、英語のUIでも用意しておけば、全世界に向かって配布できます。
そこは変わらないというよりも、ここ数年コンスタントに数千万台出荷されているWMの方が市場規模自体は潜在的には大きいです。
入手ルートの制限がかかっていないから大きなマーケットとして浮かび上がってこないだけで。

実際にWMむけソフトで起業して成功している日本人もいますよ。

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