iPhone 3Gのデータ通信でソフトバンクは儲けられるのか?
「iPhoneのモデム解禁は3Gデータ通信は儲かるから?」という先日のエントリで、iPhone 3Gがモデム機能を公開する(と、AT&Tの経営層が言った)話を書いた。
それは、iPhoneに関心の高いコミュニティに紹介頂いたせいか、寂れたブログには珍しいトラフィックを頂きました。ありがとうございます。
本当はもっと前に書こうと思っていた事なのですが、関連する情報と、「3Gデータ通信で本当に儲かっているのか?」といった、補足的な話を書こうと思います。
・儲かっているか?
AT&Tの2008年度第2四半期(4月~6月)決算の発表が7月にありました。その後の2008年度第3四半期(7月~9月)決算の発表も10月にあったのですが、解説記事が見当たらないので、その前の記事を参照します。
無線事業による売上高は120億ドルで,前年同期比15.8%増。サービスによる収入は110億ドルで同14.8%増。データ収入は25億ドルで同 52.0%増と急伸した。とりわけインターネット・アクセスによる収入が目覚ましく,前年同期の2倍以上に成長した。また電子メール,メッセージングなどの収入も前年同期と比べ50%以上増加した。同社は米Appleの「iPhone 3G」などが,今後もデータ・サービスの売上高をけん引するとみる。無線加入者の純増は130万人を超え,合計7290万人に達した。
つまり、データ収入=3Gデータ通信による収入が52%増と、急激に伸びており、一方でAT&Tの3Gネットワークの速度や飽和しているのでは?という不評が多いわけではなさそう。(単に伝わってきていないだけなのかも知れませんが‥)
という事は、心配していた設備はまだ大丈夫。データ通信は利益取れるので推進していくという話に見えます。
AT&Tも日本のNTT同様に携帯依存体質になっていて、固定電話系の有線サービスは現象傾向である事から、(当然の事ですが)今後もこの無線通信の領域を延ばしていく傾向でしょう。
そうした傾向はサービスにも現れます。
・サービスへの影響は?
Orb today updated their OrbLive client for iPhone and iPod touch. Today’s update enables the ability to watch Live TV (streamed from a host PC) to iPhone over 3G and EDGE connections.Orb社は今日(11/9)、iPhoneとiPod TouchのためのOrbLiveクライアントソフトをアップデートしました。 今日のアップデートは3GとEDGE接続したiPhoneでLiveテレビを見る機能を可能にします。
Previously, Apple has blocked such uses of the 3G network, forcing people to use Wi-Fi for such connections. For example, VoIP providers are required to force their applications to use Wi-Fi before submitting them to Apple for approval. In addition, the first release of OrbLive for iPhone also had this restriction.
以前、そのような(iPhoneでライブテレビを見せる)接続にはWi-Fiを使用させていて、アップルは3Gネットワークのそのような使い方を制限しました。 例えば、アプリケーション承認のためにアップルにアプリを提出する前に、Orb社のアプリケーションにWi-Fiを使用させるVoIPプロバイダーが必要でした。iPhoneのためのOrbLiveの最初のリリースには、こうした制限がありました。
OrbLive Update Enables 3G & EDGE Live TV Streaming on iPhone, on App Store
要するにアップルのポリシー(AT&Tのポリシー?)が、3Gネットワークの利用拡大を許可しているという事です。
一方で単に「見逃しただけ」という事も言えるかも知れない、と記事では書いていますが、3Gネットワークの保護レベルが変わった、と言う方が正しい気がします。
(これは私の勝手は憶測です)
このOrb社のアプリ自体はよく知らないのですが、昔FOMA出始めの時に、テレビ電話機能が出来る!と宣伝したものですね。本当に皆がテレビ電話機能を使ったら、ネットワークがパンクしてしまっただろうに‥と考えると、その進歩は素晴らしいものでしょう。
一方で、ソフトバンク・モバイルですが、その3Gネットワークはどうなんでしょうか?持ってない私が心配してもしょうがないのですが‥
孫引きになってしまうが、ソフトバンク・モバイルの3Gネットワーク及び高速通信のHSDPAに関しては少々厳しいコラムがあった。
iPhone 3Gのデータ通信の醍醐味(だいごみ)をフルに満喫するには、HSDPAの利用が前提となるが、SBMが詳細なエリア情報を明かしていない点にも不満がくすぶる。同社広報によると「詳細な情報は非公開。全国に拡充中で、現状は、全国県庁所在地および主要都市、首都圏/16号線内、東海/名古屋市および周辺の主要都市、静岡市、関西/京阪神エリア。それ以外では3Gに接続」としか教えてくれないのだが、5月のアナリスト向けの説明会で藤原和彦CFOが「HSDPAは、カバー率で7割程度」と発言している。「カバー率で7割」は、人口カバー率のことであろうが、例えば、エリアカバー的に「まだまだだね」という印象の強いイー・モバイルの場合で人口カバー率にすると8割を超えているので、「7割」は、寂しい数字だ。いや、「拡充中」というのであれば、それでよい。だが、孫正義社長自身もiPhone 3Gのことを「最適なインターネットマシン」と発言しているだけに、その“ヘソの緒”ともいうべきHSDPAのエリアについては「拡充」の進ちょく状況も含めて詳細に示してほしいものだ。
まぁ辛口批評だとしても、3Gネットワークだけでなく、WiFiと絡める戦略によるソフトバンクの総力戦でそれをカバーしようという事でしょう。
さらに、ソフトバンク・モバイルはフェムトセルの実証を進める一方で、先日(10/29)の決算発表では、設備投資を抑えたりといった方向を打ち出しています。
ある意味で先進的なユーザが取り付いた感のあるiPhoneですから、その稼動状況は相当厳しい視線の下に置かれている事を思うと、ソフトバンク・モバイルは今後ともコストとパフォーマンスの相当厳しい戦場で戦うんだなぁと(外野の様に)言ってみます。
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