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iPhoneはお得だ、という事はグローバルに考えると‥


このブログも海外の情報を書く事が多いのだが、必ずしも日本と密接な関係のある事象ばかりではない。米国や欧州での国民性や背景とするものの違いから、必ずしも日本では流行らないものである。

その意味で、ここに書いてあるそうしたネタは、ちょっと知っておくと「へ~」と言われる程度のネタかも知れない。と自分では思っている。

さて、日本の携帯事情はご存知の通り、実質的には国民1台以上の普及率となっている。その全てに(一部でも)インターネットの機能が含まれていて、日本にいる人達のほぼ全員がインターネットユーザという言い方も出来る。

個人のコストを考えると、例えば「まともに」インターネットに接続しようとすると、このコストは月額ベースでざっと5千円~8千円ぐらいだろうか。

これがインターネット機能の一部でも使えれば十分という人には、その半額で携帯電話を使ったインターネット機能が使えるという事になる。

米国で(先行)発売されたiPhoneだが、どうも米国でもそうした動きがあるのでは?と思わせる記事があった。

That’s how analysts at comScore, which measures technology marketplaces, are explaining the sudden growth in low-income buyers of the nifty, do-everything phone.

技術市場を測定するcomScoreのアナリストは、かっこよく全てを電話で済ませる低所得購入者の突然の伸びの理由が分かっているようです。

IPhone ownership among those earning $25,000 to $49,999 grew by 48 percent from June to August, according to a comScore study released Thursday. That amount is three times the growth for owners earning $100,000 or more.

年収260万円から500万円のIPhone所有者は6月から8月までの間に48パーセントも成長しました。先週木曜日にリリースされたcomScoreの調査によると。 その数量は年収10万ドル(1000万円)以上の所有者の成長の実に3倍です。

IPhone Becomes Less Of a Luxury
【意訳】iPhoneは贅沢品ではなくなる

要するにAT&Tのキックバック込みでiPhone 3Gを(それまでの)半額の200ドルにしたことで、年収の比較的低い人がPCと回線のオールインワンという事で購入しているらしい。(この場合のAT&Tのキックバックは575ドル(約6万円)らしい)

Since last year, market share has jumped 55 percent, from just under 10 percent to 14 percent. IPhone use has grown 500 percent, Blackberry use has grown 160 percent and use of devices running Windows Mobile have grown 80 percent, he said.

昨年来、(スマートフォンが全携帯に締める)シェアはちょうど10パーセント未満から14パーセントまで55パーセントも上がっています。 IPhoneは500パーセントの成長を示し、Blackberryは160パーセント成長しました。そして、Windowsモバイル・デバイスは80パーセント成長している。と彼(Mr. Donovan)は言っています。

IPhone Becomes Less Of a Luxury
【意訳】iPhoneは贅沢品ではなくなる

つまり、こうしたスマートフォン市場は、これまで想定していた「高収入ユーザのワークスタイルを支える」というだけでなくなっているという事である。

「助成金(キックバック)」付きのスマートフォンは、回線料やPC購入といった初期コストを低減させる意味でも、低所得者層にとっても、十分なコストメリットを含み、機能的にPC代替という「魅力十分」な商品という事になる。

一方のキックバック発行側=3Gキャリア にしても、(別の報道ネタになるが)データ通信料を長期間支払い続けてくれるという意味で、非常に魅力のある事なのである。

つまり「3方よし」のビジネスモデルであるという事が言える。

この考え方を発展させて、グローバル視点で考えると、もう少し違う考え方も出来ると思っている。

これまでの視点は、インフラコストの個人負担低減という事情なのだが、ちょっと観点を変えると、インドや中国を筆頭にした新興国でも、電話(インターネット)回線の整備というインフラ低減となりうるという事である。

どのみち固定電話の電話回線網は整備しても移動体通信に取って代わられる事が分かっているのだから、改めて整備する必要などない。だったら、新興国は3Gネットワーク整備して、スマートフォンによるビジネスツール普及を目指した方が正しいという事になる。

さらにスマートフォンの機能本体は「クラウドコンピューティング」の端末である、という見方も出来るので、機能は集約してクラウド側に設置すれば良い。

以前に書いた「 『21世紀の国富論』原丈人 」や「沸騰都市ダッカはスゴかった 」の少々焼きなおしという感じがしないでもない結論に至ってしまったが、もう橋だとか道路だとか「ハコモノ」支援ばかりでなく、長期成長の源泉となりえて、日本が指導的立場になりえる分野での支援をすべき時期・時代に来ているという気がしている。

沸騰都市ダッカはスゴかった 」のモデルはビジネスとしてそれを提供するという意味で、そうした方向性の正したも感じた次第である。



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アット・ニフティストア

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