ニュー・ニュー・シング − ジムクラークというシリコンバレーを体現する人の記録
つい先日だが、ザ・シリコンバレーとも言える、ジムクラーク氏が水着モデルと結婚した!という記事が掲載されていて、そのちょっと前まで読んでいた「ニュー・ニュー・シング」という本の事を書くのを忘れていた、のを思い出した。
ネタ元:Netscape Founder Jim Clark Marrying Swimsuit Model
また、知らない人は知らないだろうが、このジムクラークという人は シリコングラフィックスを創業し、その後ネットスケープ・コミュニケーションを創業、さらにその後ヘルスオンラインを創業、とテクノロジー系オタクの集合体である、シリコンバレーの最も有名な人の1人だと思う。
さて、この人の生き様の数年間を記録した「ニュー・ニュー・シング」であるが、はっきり言ってとても読みにくい本だと思う。それでも出版した時点では沢山売れたはずである。
私が読もうと思ったきっかけは、多産多死のシリコンバレーにおいて伝説的な起業家は、一体どういう時に、どういう感覚の判断をするものなのだろうか?という疑問に尽きる。
だが、この本からは明瞭にそれが受け取れたわけではなかった。つまり、正直言えば「テクノロジー・オタク」「変人」という感じがしてならない。ただし共通理解として、この人はとてもエンジニアを大事にする人で、そういう人に沢山の優秀なエンジニアが集まるという事である。
梅田望夫さんが「ニュー・ニュー・シングを読もう」という(かなり前の)記事があり、ここで出てくる「山岸くん」というのは、つい先日上場する事が決まった会社の副社長じゃないかと思うが、そんな事はどうでも良くて、ここでは「シリコンバレーのとんでもなさ」が表現されている、とある。
たしかにこのジムクラークという人は、自分がコンピュータ制御する巨大ヨット「ハイベリオン号」のために、全ての技術を注ぎ込み、さらにベンチャー企業を起業してその上場益を注ぎ込む、という「とんでもなさ(変人さ)」である。その変人さが「シリコンバレーのとんでもなさ」と言われても、さっぱり意味が分からないのである。
つまり、これは「分からない人には分からない世界」を描いているのだろうか?恐らくは象徴の1部だけを記しているのだろう。
ルイスの不快感の源泉は、クラークが持つ「抜群の才能と、自らの才能への自信(過信)」「自分のことしか考えない身勝手」「技術に対する異常なまでの偏愛」「普通の生活では消費しきれず暴発しそうになる過剰なエネルギー」「凡庸な人間に対する強い軽侮の情」「体制に対する畏怖の気持ちの欠如」「社会全体への関心の欠如」といったことの融合だと想像できるが、クラークの持つこの特質のすべてが、シリコンバレーを象徴するものでもあり、なおかつシリコンバレーの魅力の源泉にもなっていることに、ルイスはいつしか気づくことになる。 「ニュー・ニュー・シング」の魅力とシリコンバレーの本質
| 固定リンク





コメント