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Wal-Martで$99 iPhone発売は誤報だけど、Appleの狙い目は合っている


macrumors.comより


気の早い連中が出所の怪しい情報として「Wal-Martがクリスマスを過ぎてから、iPhoneの4GBモデルを99ドルで売り出す」という情報を出した。

結果として、そんなモデルも値段もないという事なのだが、アップルにしてみると実はこの狙いはバッチリ合っているのではないか?と思っている。

以前のエントリ「iPhoneはお得だ、という事はグローバルに考えると‥」では、オールインワンのパソコンの機能を持っていて、PCやブロードバンド契約なしで同等の機能が使えるiPhoneである、という事で米国でも低所得層にiPhoneが売れているという話を紹介した。

つまり、米国のように情報伝搬コストを下げるためと、生産性の最大化にむけて、あらゆる面でインターネットを活用している社会では、PCでインターネットにアクセス出来ないと、かなり不便なのではないかと思う。(実際に暮らしているわけではないので不確かだが…)

一方で安くなったとは言え、パソコンを購入し、自宅のケーブルテレビ会社のインターネット契約すれば、意外とお金がかかるという事になる。

だからWal-Martで購入する層(例えば年収500万円ぐらいの層)には、最適なチョイスという事になる、わけだ。

ちょっとしたプレミアム商品という認識でいたが、かえって安く済むのではないか?というのが論拠である。

だが、先のエントリに書いた通り、iPhone自体は端末でしかないので、iPhoneが普及する事はイコール、クラウドコンピューティングで実装される機能や世界が進むという意味に繋がる。
これはますます現在のトレンドを加速させていく可能性があり、日本の弱点が拡大される事にもならないか…

日本の弱点と書いたが、もちろん日本でも巨大なデータセンターに沢山のマシンをきちんと管理して運用している組織は沢山ある。それを基盤として、統合的にサービスを提供している企業もある。

だが、汎用的な環境という意味では、日本においては、まだ皆無に等しい。米国ではGoogleを始め、AmazonやSalesForce.comといった有名どころだけでなく、ベンチャー企業も沢山存在する。

さらに、こうした巨大システムの管理や運用といったものは、システムを組み上げるだけでなく様々なポリシーの上でシステムを最大限有効に「運用」することが最大のミソであり、一朝一夕に習得出来ない部分でもある。

日本の携帯文化がパソコンのインターネットとは別の進化を遂げている日本では、携帯分野で別のシステム発展が起きているのかも知れないが、少なくともAmazonのようなプラットフォームビジネス展開はしていない。

クラウドコンピューティングが今後の主流となるならば、この差を生む背景こそ危機なのかも知れない。



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