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ソーシャルメディアは広告媒体としてまだ十分生かされてない


100年に1度の大不況シリーズなのだが、ネットの広告出稿にも影響が出ているのではないか?相対的にネットの方が効率がいいので、逆に他メディアの広告予算がネットに来るのでは?と期待と不安が様々に出ている。

その一方で、私が時々利用するFacebookやmixiなどでも、バナー広告以上の広告効果が期待出来そうなものはあまり見かけない。特にmixiは、バナー以外に広告らしいものが出ていない。mixiの運営者側が(勝手に)「お客様は基本的に広告が嫌い」といったステレオタイプに陥っていない事を願うばかりだ。

さて、そんな今後のネットトレンドの中心にあるソーシャルメディアに対して、英国のFinancial Timesは、ソーシャルメディアへの変化に対応出来ていない広告代理店が2/3にもなる、と報じている。

The Institute of Practitioners in Advertising, which will publish the “Social Media Futures” report compiled by Future Foundation next week, has warned that advertising agencies face growth of just 1.2 per cent a year by 2016 if the industry fails to tackle the changes to the media created by sites such as Facebook, YouTube and Twitter.

Future Foundationがまとめた「ソーシャルメディアの未来」と題したレポートによると、広告代理店はFacebookやTwitterなどのメディアへの対応に失敗した場合、2016年までに1.2%しか伸びないという危機に直面している。

“The current downturn will accelerate these trends in agencies as everyone is looking to innovate and stand out from the crowd,” said Moray MacLennan, IPA president and chief executive of M&C Saatchi Worldwide, an agency.

現在の経済下降傾向は、こうした(ソーシャルメディアへの広告展開の)トレンドを加速するでしょう。誰もが革新的な頭1つ抜けたものを探しています。と、広告代理店の幹部は話しています。

“As people are being more considered about purchasing, they want to go out and find information themselves rather than just receiving it,” he said.

人々は購入に際して慎重です。人々はただ受け取るだけの情報よりも、自ら情報を探しにいきます

Social networks threaten advertising growth

つまり、不況下においては、人々の購入はとても慎重なので、もうネット上にバナー貼った程度では購買に結ぶつかない。そういう意味ではネット上の知人やコミュニティで話題になった、もしくはよく読むブログに書かれた、といった「推奨」(に近いもの)があると大きく違うわけです。

しかし、実際に何をすればいいのか?という点においては、具体的解決策は非常に難しいものです。こんな人に頼んではいけない?という例がたまたま書かれていたので、ちょっと紹介しておきます。

For the past few years, people who identify with that title--as well as social media consultants, social media strategists, and social media marketers, depending on what they want to call it--have been unavoidable in the Web 2.0 social scene. You'd meet them at the endless litany of industry cocktail parties, at Tech Meetup events on both coasts, and at the likes of the Web 2.0 Expo. A search for "social media expert" on business networking site LinkedIn yields 175 results. "Social media consultant" yields nearly 400, and "social media strategist" about 300.

ここ数年、何をもってそう言うのか分からないが、「ソーシャルメディア コンサルタント」とか「ソーシャルメディア戦略家」「ソーシャルメディアマーケッター」という人がWeb2.0ブームで現れた。あなたもテクノロジ系の産業別パーティやWeb2.0 Expoなどで、いやというほど お会いしたのではないでしょうか。LinkedIn(ビジネス系SNS)でそうしたソーシャルメディアコンサルタントなどを検索してみると、400名も検索されます。
Marketing: Social media's hidden bubble

こういったWeb2.0バブルに近い、ソーシャルメディアを看板にした人達がいて、大した実績や考えもなく、ソーシャルメディアを使ったキャンペーンなどと言うので、広告代理店側も何をしていいのか分からなくなっているのかも知れません。


前回同様、この本に書かれたソーシャルメディアの胎動というか「うねり」のようなものが、この大不況の中で何か新しい流れを生む気がしてならない。

そうした時に、このGrandswellに書かれた"POST"戦略と、その展開例は非常に重要な示唆を与える気がする。

ちなみに"POST"とは、「People(人)」、「Objective(目的)」、「Strategy(戦略)」、「Technology(技術)」の頭文字を取ったもの。非常に単純に言うと、ソーシャルテクノロジーを活用したマーケティング戦略の方法論である。

よくある"T"から入ってしまうパターン。つまり「ブログで何かしましょう」系の話は「大きく順序が異なる」ことがよく分かる。

まぁ、いずれにしても、私の先輩の時代からよく言われている「コミュニティは金にならねぇ」を、ここで一気に時代を変えて欲しいと思って、期待もしている。



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アット・ニフティストア

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