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140文字 - Twitterの生まれた時


世界的なブームというか今となってはインフラっぽくなっている「Twitter」だが、その誕生の時を語ったブログがある。

140charactersがそれである。その中の「How Twitter Was Born」が、Twitter誕生の状況を生々しく語っていてとても面白い。

ちなみにこの「140characters」というのは、Twitterの文字数制限で、開発ストーリーの中で出てくる。

The company had just contributed a major chunk of code to Rails 1.0 and had just shipped Odeo Studio, but we were facing tremendous competition from Apple and other heavyweights. Our board was not feeling optimistic, and we were forced to reinvent ourselves.

会社は、ちょうどコードの主要なパッケージをRails1.0に寄付して、ちょうどOdeo Studioを出荷したところでしたが、私たちは、アップルと物凄い他の大物との競争に直面しているところでした。 私たちの経営陣は楽観的ではありませんでした、そして、私たちはやむを得ず自分達を再発明する事にしました。

“Rebooting” or reinventing the company started with a daylong brainstorming session where we broke up into teams to talk about our best ideas. I was lucky enough to be in @Jack’s group, where he first described a service that uses SMS to tell small groups what you are doing. We happened to be on top of the slide on the north end of South
Park. It was sunny and brisk. We were eating Mexican food. His idea made us stop eating and start talking.

会社を「リブートする」か、または再発明するために、終日のブレインストーミング・セッションを、私たちが私たちの最も良いアイデアを検討するためにチームを解散したところで始めました。
私は@Jackのグループにいて幸運でした。そこは、あなたが何をしているかを小さなグループに発信するSMS(ショートメッセージシステム)について説明するものでした。私たちは、たまたまサウス・パークの北の端のスライドの上にいました。 日当たりがよくて、活発でした。 私たちはメキシコ料理を食べていました。 彼の考えは、私たちが食べるのを止めて、話し始めました。

How Twitter Was Born


いきなり会社が切羽詰っている状況である事がよく分かるシーンから始まっている。既にPodcastingのOdeoが行き詰っていて、次に何をするかブレストを実施しはじめている。その中に、現在のTwitterの原型がアイデアとして出ている事が分かる。

Later, each group presented their ideas, and a few of them were selected for prototyping. Demos ensued. @Jack’s idea rose to the top as a combination of status-type ideas. @Jack and @Noah were assigned to build version 0.1 while the rest of the company focused on maintaining Odeo.com, so that if this new thing flopped we’d have something to fall back upon.

The first version of @Jack’s idea was entirely web-based. It was created on March 31st, 2006. My first substantive message is #38:oh this is going to be addictive

その後、各グループは彼らの考えを提示しました、そして、それらのいくつかはプロトタイピングする様に選ばれました。デモは続きました。@Jackによるステータス・タイプというアイデアの組み合わせに対してバラが付けられます。@Jackと@NoahはOdeo.comを維持するためにフォーカスされたバージョン0.1を築き上げるために割り当てられました。この新しいもの(プロトタイプ)が音を立てて動くなら私たちが何かが低下するもの(既存の事業)を持ち直すようにしていた。

@Jackの最初のバージョンは、完全にウェブベースのアイデアであったということです。 それは2006年3月31日に作成されました。 私の最初の実質的なメッセージは#38:「oh this is going to be addictive (おお、これはハマるね!)」でした。

How Twitter Was Born

アイデアを煮詰めつつ、プロトタイプ作成を行い、一方で経営やサービスの維持に必要な事を並行して手分けして進めている様子がよく分かります。このあたりはかなりモチベーションは高いものの、体力的にはキツイ時期かも知れません。

Twitterの特徴である「ハマる」サービスに、この時点で早くも気づいている事も、とても大事な気づきだったと思います。

その後、開発コードネーム(この時点では"Twttr"だった)や、Odeo自体の経営がかなりキツクなってきて、一部のスタッフがリストラされる可能性が出てきています。
それでもTwttr.comは少しづつ利用者を増やして行き、さらにそれら初期ユーザが伝道師(エバンジェリスト)となって周りに広めていきます。

Back then, we had no character limit on our system. Messages longer than 160 characters (the common SMS carrier limit) were split into multiple texts and delivered (somewhat) sequentially. There were other bugs, and a mounting SMS bill. The team decided to place a limit on the number of characters that would go out via SMS for each post. They settled on 140, in order to leave room for the username and the colon in front of the message. In February of 2007 @Jack wrote something which inspired me to get started on this project: “One could change the world with one hundred and forty characters.”

当時、私たちは私たちのシステムの上にキャラクタ限界を全く持っていませんでした。160のキャラクタ(一般的なSMSの制限)より長いメッセージを複数に分けて、連続して送っていました。他のバグ、およびSMSの請求金額が上昇していました。チームは、ポスト毎のSMSを通って出かけるキャラクタ数(文字数)に限度を設けると決めました。彼らは、ユーザ名とコロンの余地をメッセージの正面に残すために140について決めました。 2007年2月に@Jackはこのプロジェクトで開始するために私を奮い立たせる事を書きました:「これは140のキャラクタと共に世界を変えるかもしれない。」

How Twitter Was Born

結果として、現在のTwitterとなり、伝説のイベント「SxSW (South by Southwest)」に発表し、大絶賛されて一気にみんなに使われるサービスとなりました。

こうした伸るか反るかの一大事のシーンは、ベンチャーではよく起きている事なのかも知れません。でもよく読むとかなり冷静である事も分かります。ここから気づく事は3つほどあるかと思います‥


このストーリーをブログには全部引用していませんが、読んでいると開発(プロトタイプ)フェーズの大事な所がそれぞれ踏まれている事が分かります。

(1) アイデアを徹底的に出す
1日中ブレストを実施したシーンが書かれています。全員ではなくいくつかのグループに分かれて、アイデアを出し切るフェーズを設けています。結果として(後の)Twitterとなるアイデアしか分からないのですが、複数のアイデアがプロトタイプまで行っている事が書かれています。

一方でこうした会社の一大事の時期ですので、そうした時期が(想定よりも)早かったのかも知れません。何にしても会社を畳むかも‥という切羽詰まった状況に、必死に議論している様子が分かります。

(2) プロトタイプを作成
Webはアイデアだけで成り立つ場ではなく、沢山の人に理解させるにも、さらなるアイデアを創出するにも、プロトタイプは非常に重要です。

(3) 広める
Twitterは(先に書いた通り)SxSWという伝説的なイベントでブレークしましたが、それ以前にも伝道師と呼べる広める人に重宝されていた事が分かります。ここはやはりシリコンバレーでしょう。ギーク(技術者)の密度も高いのと、同じ空気感で生活しているせいもあるでしょう。

結果としてSxSWはキャズムを超えるための重要なイベントだったという位置付けかも知れません。

他にも読むと沢山気になるシーンはありますが、Twitterだから変わった道という事でなく、いずれもWebのプロダクトは結構似たシーンを経ています。どこかが違うから世界的に使われるサービスかそうでないかが分かれるのでしょうね。







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