« FREEMIUM HACKS! − フリーはビジネスのホワイトスペースを拡大する | トップページ | グローバルに展開する − Think global, act localは実はダメ »

3年後のモバイルアプリ − キャリア主導は変わるのか?


405297_5127
ガートナーが18日に、2012年(3年後)のモバイルアプリTOP10を発表した。
来月のモバイルアプリトップ10を予想するだけでも予想が付かないのに、3年ごとは…と思って読んでみると、割と大きなトレンドという意味の発表だった。

1位は送金機能。ショートメッセージなどの手軽にユーザ間で送金を可能とする機能という事である。
2位はロケーション、3位4位は飛ばして、5位に健康モニタ、6位にモバイル決済、7位以下はここでは割愛する。

ちょっと1位は意外だったし、5位は日本で世界最初に出てきそうな気がしたが、恐らく日本が一番出づらいかも知れない。だが一番気になるのは1番である。ここでは、これらの予測を日本で展開した場合についてちょっと掘ってみる。

モバイルの主流はロケーションだろう

私はこれまでロケーションアプリという広いジャンルが、今後の主流になると言ってきているが、それはあくまでスマートフォンという分野においてだけ。

グローバルに携帯で使われるアプリケーションという意味では、確かにロケーションよりも大事なものがある気もする。

ドコモも最近「オートGPS」というコンテンツプロバイダと連携して、位置情報と関連させた様々な機能・サービスの提供を開始している。

このサービスがユーザに受ければ、他のキャリアもすぐに追従するに違いない。

確かに手軽な少額決済(送金)は画期的だろう…だが

例えば、呑み会のお誘いに返信ついでに幹事に会費を払っておく、なんてオヤジにしてみれば便利だし、友達同士で現金を渡すのにちょっと…という場面で、携帯で しかもショートメッセージで…は、少額結成主題としては、爆発的な需要を感じる。

だが、この機能 今のままの状態で検討されると、また ガラパゴスにならないか……

現在、ショートメッセージはキャリア間では送受信できない。これはスパムメールに慣れていないユーザが多い時代に、ショートメッセージの方が先にスパムに見舞われ、そのアレルギーが出てしまったからだ、と私は勝手に理解している。

米国では携帯メールなんて使わずに、ほとんどがショートメッセージである。iPhoneユーザがSMSなんてメニューを標準で目にするのも、そうした理由からだ。

そうしたキャリア中心の機能に、送金/決済を載せる場合、単純にドコモユーザ同士・ソフトバンクユーザ同士のみで送金/決済可能、という全く利用者の意図に反した仕様になってしまう。

さらに、送金事業は銀行免許が必要なのではないだろうか?その意味で各キャリアが銀行機能との連携を意識しているのも、ちょっと理解できる。auが自分銀行というサービスを開発したのも、その路線の延長だろう。

だが、キャリア提供の銀行機能は、キャリアの発想の域を出ていないので、結局「ショートメッセージ決済なんか…」という機能未熟のまま、ユーザにダメサービスの烙印を押されてしまわないか……

そしてグローバルでは、特に発展途上地域では、手軽な決済手段がないので、小規模事業者の決済を中心に発展していく期待が高い。

ほら、こうしてキャリアがガラパゴスを作っていく……
だからキャリアでない第三の(銀行でも企業でも)サービス提供体が、面倒でなく安全にショートメッセージで数万円程度を限度とした送金・決済サービスの提供が望ましい。

まあ、何にしてもユーザ本位でサービスを考えて、携帯自体をドンドンと便利にしていく、そうした携帯自体の底上げにキャリアも協調していく。

今回の少額決済機能をちょっと予測しながら、そんな姿が一番の理想系だなぁ、と思ったわけである。



ブックマークに追加する



アット・ニフティストア

« FREEMIUM HACKS! − フリーはビジネスのホワイトスペースを拡大する | トップページ | グローバルに展開する − Think global, act localは実はダメ »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/38989/46832588

この記事へのトラックバック一覧です: 3年後のモバイルアプリ − キャリア主導は変わるのか?:

« FREEMIUM HACKS! − フリーはビジネスのホワイトスペースを拡大する | トップページ | グローバルに展開する − Think global, act localは実はダメ »