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U2のライブに見る、グローバルビレッジの大きなお祭り


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もう1週間以上前になってしまったが、ロックバンド「U2」の世界同時中継ライブをご覧になったかたはどれくらいいるだろうか?

日本では午後の2時からという時間で、ロックライブを見るにはちょっと明るすぎる状況だった。おまけに平日なので、会社員は特に見にくかったと思う。

それでも私は(仕事をしているフリをして)短時間だが見させてもらった。ストリーミングというので、途切れたり音声や映像が飛んだり……といった事を想像していたが、全くそういった事がない事に驚いた。

さて、ここではライブの感想を書いても仕方ないので、ここから見えるいくつか気づいた事を書いてみたい。

世界同時にグローバルビレッジを感じた瞬間だったに違いない

地球村の彼方−グローバルビレッジ−未来からの伝言というエントリにも書いたが、インターネット中継は(当たり前だが)海底ケーブルを渡ってIP(インターネットプロトコル)がやってきて、我々が見ることになる。

地球全体を1つの「村」という形にしていくリアルなネットワークである。世界のどこかで行われている「お祭り」を、全く異なる国や地域の人間が見て、その様子に酔う。

しかも、これまでの衛星中継のような一方的な情報伝達でなく、ソーシャルメディアを通じて、地球村の住人がお互いにメッセージを交換しあう。そう、もう世界は既にグローバルビレッジなのだ。と痛烈に感じた時間だった。

それだけでない重要な意味

U2のコンサートによってグローバルビレッジを実感した人数は、地球上の1千万人と言われている。先にも書いたが、この数は衛星中継、つまりテレビシステムしかなしえないと思われていた出来事であり、数字だと思う。

さらに先に書いた様に、Twitterをはじめとするインターネットのサービスによって、テレビとは次元の違うリアルタイムのユーザのつながりが出来ていく。

もう1つ、無料でコンサートを開催する事の商業的目的とは何か…それが以前からこのブログで書いている様に、音楽ビジネスがインターネットによって大きく変貌していく1ステップであるという事だ……


インターネットによる音楽ビジネスの変貌については、音楽のビジネスモデル・イノベーション音楽でも顧客体験の時代などのエントリで、これまでのCDなどのお皿売りメインでなく、プロモーションや顧客体験、ファンの囲い込み方にソーシャルメディアを使う方法といった、インターネットによる変貌の様子を書いた。

今回のU2は、CDなどの曲の売上げが下がる傾向に対して、ライブで稼ぐという戦略をより加速するために、ライブ自体のプロモーションとして実施するという方法と見ることが出来る。

U2クラスになると、ライブによる興行収入などのビジネスは桁違いだろう。今回のような見本を見せて、さらにライブで盛り上がりたくなるファン層の心に火を付け、世界的なムーブメントにしていく。

こうした手法は、今後も様々な形で、有名無名を問わず行われていくのではないだろうか。そうしていくうちに、テレビやラジオといったブロードキャストや、CDなどの物販一辺倒といった音楽ビジネスの1形態が少しづつ変貌していくのではないか。

そんな気がする、グローバルビレッジのお祭り中継でした。



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アット・ニフティストア

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