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「ネットに負けた」 - 足元の危うい会社の負けゼリフとドラッカーのイノベーション


Blockbuster vs. Netflix
日本でもビデオレンタルは大手・中小・地元企業と多彩に展開されていると思う。私はほんのたまに借りる程度なので、たまに見たい時はレンタル店に行くのが面倒ですね。

この市場は、ほぼ全国をTSUTAYAさんとGEOさんが寡占している状況だと思いますが、そのビジネスモデルの本家である米国で、レンタルビデオ店が倒産したと騒ぎになっています。

その原因となっているのは(ライバル企業である)Netflix社がオンライン配信サービスを開始したから‥ネットに負けてBlockbusterは倒産したというのが定説になっている様です。

正直言って「言い訳だろうな~」と思っていました。

顧客ニーズや環境がどうなっているか常に目を向けていて、本当にお客様の役に立つ企業であり続けるための努力の先に、オンライン配信サービスや、その品質向上などがあるはずです。

つまり、ネット配信などのイノベーションは、本当にお客様の事を考えると出てくるはずのもので、時期こそ違え、両者の戦場はオンライン=つまりネットになると(勝手に)思っていました。

そうした「お客様の役に立つ企業」になるための活動の一端が、michikaifuさんのブログに書かれていました。(こうした情報は現地に住んでいないと分からないですよね)


何がすごいかというと、「地味で基礎的な部分へのこだわり」。ウェブサイトの作り方など、ある意味ではどうにでもできるのだが、自分の力が及びにくい割に、今でも大半の部分を占める「郵便での配送」がなにしろ早い。翌日にはほぼ必ず到着する。ユーザーには「前回送り返したDVDはいつ発送しましたか?」といったアンケートが頻繁に来るなど、物理的なロジスティクスに気を使っている様子がわかる。しかも、「

バルク郵送料金」は少し前に値上げされ、「これでネットフリックスもダメになるか?」などと言われたのを乗り切った。

[ネット][映画] NetflixとBlockbusterの間の「超えられない壁」


自社の足元がどうなのかを常に見続ける。そのために「地味で基礎的な部分へのこだわり」を続ける。これがイノベーションの原点だと、かのドラッカーも「イノベーションの機会となる7つの要因」として言っている

つまり、徹底的に「地味で基礎的な部分へのこだわり」を続ける事が、イノベーションの土壌となるという事なのだろう。

一応、このブログのタイトルもイノベーションを取り上げているので、過去記事にも沢山同じような事を書いてきたが、以前に取り上げたAmazon.com創始者のJeff Bezos氏の話が一番これに近いかも知れない。


企業は顧客中心というより、今や技術中心主義に陥っている。
<中略>
世界は変化し、かつて最先端だった技術も今や顧客にとって無用の技術になっている。「顧客が何を必要としているか」を問うところから始めることで、はるかに手堅い戦略になる。その後で技術的に不足している点を検討すればよい。

ベゾスに見る顧客志向とイノベーションの関係

ところで話を戻して、ドラッカーのイノベーション7つの要因でこの件を分析してみると‥‥‥

ドラッカーは、イノベーションの機会となる要因を7つに分類していて、「成功する確率の高い順」に並べている。
1.予期せぬ成功と失敗を利用する

2.ギャップを探す

3.ニーズを見つける

4.産業構造の変化を知る

5.人口構造の変化に着目する

6.認識の変化をとらえる

7.新しい知識を活用する

8.アイディアによるイノベーション

最もイノベーションとしてイメージしやすい「アイディアによるイノベーション」は勝率が低すぎて機会ですらない、と言われている。つまり1番イノベーションの確率の高いのは「予期せぬ成功と失敗を利用する」事にあり、今回のNetflix社の「地味で基礎的な部分へのこだわり」は、恐らくは1番と3番・7番という要因に因数分解出来るだろう。

イノベーションの確率が最も高いと書いている「予期せぬ成功と失敗を利用する」だが、実は成功や失敗は本当に個々のチャレンジを掘り下げないと分からないものだ。つまり当事者の様に事情を知らないと、そこの「予期せぬ」事に出会わないだろう。

今回の海の向こうで起きた事は、同時に我々にもチャンスや機会が平等に存在する事も意味している。







 iTunes Store</p>

<p>(Japan)

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