イノベーション企業が自らのイノベーションを終わらせる


前回エントリから早くも1ヶ月、仕事は相変わらず忙しいのと、休みはテニスばっかりで忙しいので、どうも大事件でも起きない限りはブログの更新をしなくなりました。

そう、その大事件とは「HPがパソコン事業から撤退」という大事件だ。

その昔、DECという、現在のインターネットを支えるインフラを生み出した基礎となるVAXを生み出した企業があった。
これを買収したのがCompaqというPCメーカー。さらにそれを買収したのがHPである。

つまり、1つの時代の先頭を担ってきた企業だったわけだが、そこからクラウド事業社への特化を図る、という事である。

そうした1つの時代の終焉を目撃した様な深い感じを受けたのだった。そうした感慨を持ったまま、たまたま見たドラッガーの言葉が見事にマッチしていた。

イノベーションに優れた企業は 競争相手によってではなく 自らの手で自らを陳腐化させる

HPと言えばシリコンバレーを生んだ名門企業。PCやスマートフォンといったハードウエア/OS領域は、陳腐化させるべきと判断したわけだ。それよりもクラウドやサービスへの特化が今後のイノベーションの中心という事だろう。

しかし、このドラッカーの言葉はイノベーションを生み出した企業向けの言葉であり、現在のHPがその言葉に十分答えられるだけの企業かどうかは論を分かつところかも知れない。しかし、少なくともPC/スマートフォン本体などのハードウエアはイノベーションの中心にないと断言出来るだけの権利みたいなものはHPにあるだろう。

もっと気になるのは、次のイノベーションがどこにあるのか?という事である。それは同時に発表された内容が物語りそうだ‥‥

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「ソーシャルの次」議論 - ウェブがよりリアルに近づいていく


コミュニケーションを一元管理するGistに見る「ソーシャルの次」【湯川】
ちょっと前の記事にFacebookフォンの話を書いた。クラウド側、つまりFacebook側でアドレスブックなどの管理をして、完全にスマートフォン側はクラウド端末に徹する、というものだ。

日本を除き、特に米国ではFacebookがデファクトなので、それが使いやすいという事になるのだろう。日本ではmixiフォンという感じかも知れない。

さて、もう業界はFacebookの次は何か?という議論が起きている。私が良く(講演も含めて)参照させて頂いている、湯川氏の記事コミュニケーションを一元管理するGistに見る「ソーシャルの次」【湯川】では


でもマーケターならこの事態を1年前に読めていないようではだめだし、起業家なら2〜3年前に読めていないようではだめだろう。そこで起業家を応援する TechWaveとしては、そろそろ「ソーシャルの次」「Facebook覇権時代の次」に照準を当てて、記事を書いていきたいと思っている。
 いろいろヒントになるような動きが出ているのだが、そのうちの1つが洗練された統合コミュニケーションツールの領域だと思う。Facebookもいわば洗練されたコミュニケーションツールなのだが、もっと便利に友人とつながることのできる方法があるのではないだろうか。

<中略>

こうしたモバイル機器向けの次世代コミュニケーションサービスが「Facebook時代の次」を築く可能性があるのではないだろうか。特に、複数のSNS によって分断された状態がしばらく続く日本においては、複数のサービスを統合、横断できるようなサービスのほうが断然有利だと思う。


コミュニケーションを一元管理するGistに見る「ソーシャルの次」【湯川】

確かにクラスタ化された日本のソーシャル環境では、「統合する」事のメリットは大きい。実際に、TwitterとFacebookを連携させている人が多く、Facebookしか見てなくても、Twitterの記事(つぶやき)は読める。

ただ、ここで言っているGistは、TechCrunchの元記事を斜め読みした限りでは、プロ向けの拡張アドレスブックではないだろうか?と思う。

ここで「プロ向け」と言っているのは、多少語弊があるかも知れないが、私の見方は「ビジネスシーンにおいて、ソーシャル基盤上でのアクティビティは重要な情報であり、メール含めコンタクト管理する際に、それらのアクティビティを一元管理する事は重要になるだろう」という視点だ。

その人との距離が近ければ、ソーシャルアクティビティ上で、例えば好みの店・料理・お酒といった(散在する)情報をチェックしておいて、「おもてなし」をすべき時に活用するとか、その人との距離が近ければ近い程、ホスタピリティあふれるコンタクトが可能というものだ。

つまり、個人向けソーシャルCRMツールに近いイメージだろう。

結論として、大きなストーリーっぽく書くと、デジタル技術や通信技術といったものの進化で、それまで行われているべき事が復活する。例えばリアルCRMが進む事で"三河屋"が復活する。とは湯川氏の言葉だと思うが、つながりの多い現代でも、つながりの少ない時と同じくらい個々のつながりを大切に出来る、まさにそれだろう。

さて、「デジタル+ソーシャルにより三河屋が復活する」という回帰的な状況が進みそうだが、そうするとどうなるのだろうか?

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Menlo Parkの栄枯盛衰 - 時代が変わって‥変わらない‥


Facebookから公式発表―メンローパークの旧SUN本社を購入、人材大量募集中
ウェブの世界で飛ぶ鳥を落とす勢いのFacebookが、SUN Microsystemsの本社があったメンロパークのキャンパスを丸ごとお買い上げした模様。

インターネット=SUN Microsystemsという時代をずっと見てきた自分としては、非常に複雑な感じを受ける。

さらに感慨深い事として、私が初めて出張で米国に行ったのが、JavaOneというJavaのデベロッパ向けイベントだったのだが、日本法人のお計らいで、SUN社の本社キャンパスを訪問出来た。その本社キャンパスとは、今回のFacebookが買ったメンロパークのキャンパスである。

初めて米国の、しかも最先端の企業へ入ることが出来て、「ここが世界の中心かぁ」などと、感慨深く、とにかく興奮しっぱなしだった事を思い出す。

それから10年ぐらいで、SUNのキャンパスがFacebook売りに出されるとは、本当に栄枯盛衰を感じてしまいます。インターネットもポータル時代から検索時代、さらにソーシャル時代やモバイル時代に変貌していっています。

ポータル時代から検索時代初期までのSUN Microsystemsの時代で、(通信プロトコルとしての)httpが基盤となっていて、今は(プロトコルという意味では)OpenGraph Protocolのが基盤となっています。流れるデータの質が大きく変わっているわけです。

JavaOne'99レポート:注目はJavaが実装されたiモード端末
インプレス社のInternetWatchサイトに当時のJavaOne取材記事が掲載されていました。
当時の最新ネタも「モバイル」だったんですね。iモード携帯にJavaのエンジンが搭載されたという事で大騒ぎ。今のガラパゴス騒ぎとは違って、世界最先端だったわけです。

今はFacebookのOpenGraph Protocolを使った、モバイルサービスや位置情報サービスが最先端なのですが、比較してもしょうがないですが、11年前にもiモードにJavaアプリが動くという事が最先端だったので、そういう意味では、常にウェブの最先端は「モバイル」なわけですね。

そう言えば、そのJavaOneカンファレンスのiモード携帯でJavaアプリが動いていて、すごい受けたネタが「釣り」ゲームでした。そう、今も‥‥

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リアルタイムウェブ 「なう」の時代 - 現在のウェブの分かりやすいまとめ



Web2.0ブーム以降のウェブの状態や重要トレンドについて非常に分かりやすく説明している本です。

長くPolar Bear Blogを書いていて、ウェブなどのトレンドをずっと見てきた方のまとめたものなので、角の尖ったウェブ論を展開すると言うよりも、現在のトレンドとそれが起きた必然性について解説しているというものです。

この本を読んで思った事として、今後の重要トレンドを見る上で、Web2.0ブームによって何が起きたのか、何が出来るようになったのか。このあたりの押さえが非常に重要だと実感しました。

Web2.0の後継者

Web2.0ブームの立役者は数ありますが、ブログがその中心であった事は事実だと思います。今でもブログは利用者や記事数が拡大していて、ウェブの基盤である事も事実だと思います。

そのブログサービスに内在していた以下の3つの要員が、それぞれ大きなトレンドの中心軸となります。

さらに、タイムスパンとして、Twitterの登場で「リアルタイム化」が加速され、情報の瞬間償却が起こり始めます。

  • クラウドコンピューティング
  • モバイル(スマートフォン)
  • ソーシャル(ソーシャルグラフ)

それぞれが単独の軸であるわけではないのですが、今後を読み解く上での重要さはこの3要素が複雑にDNAに入り込んだサービスとなるでしょう。

そうした3要素が及ぼす影響の1つとして、それまでの隆盛が没落に向かう事さえあります。その1つが次の例でしょう‥‥‥

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文脈共有関係 - ソーシャルによるeメール離れ


Facebookがメール&メッセージ送受信市場の独占を狙う!
仕事柄、eメールは日に100通以上はやりとりしているのではないかと思っている。

ちょっと行って話をすれば済むものは、それで済ます様にはしているが、今連絡しないと忘れてしまいそうで怖い時に、相手がいないとメールの登場となっている。


それにしても、宛先設定して、タイトル決めて、本文に背景説明を入れて‥‥ と、考えるとeメールって面倒な事この上ない。

Facebookのメール機能(メッセージ機能?)について書かれているブログにこんな事が書いてあった。


高校生は次のようにザッカーバーグ氏に語った: 「件名を考えたり、フォーマルなメッセージを作成するのって、とっても面倒なんだよね」
Facebookがメール&メッセージ送受信市場の独占を狙う!

気持ち的には非常に分かる。例えば、(あまり機会はないが‥)妻とメールする時にはかなりの部分が省略されているメールを書いている。つまり文脈が共有されているので、書かないと伝わらない量が極端に少ないのだ、と思っている。

Facebookを始めとしたソーシャルネットワーク上のコミュニケーションや、この話に登場する高校生のコミュニティでは、その「文脈が共有されている」状態が出来やすく、従ってeメールには余計な形式ばかりがある事になる。

そう、文脈共有社会の登場という事だ‥‥‥

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iPhoneを時代遅れにする次世代端末 - Facebook Phoneのウワサ


噂のFacebookフォン、HTCから来月にも発表か?そのソーシャル機能を予測する
以前にも文句を書いたのだが、今(未だ)使っているiPhone 3Gが遅くてしょうがない。

毎週、リブートするとまぁまぁ使える状態でしのいでいるものの、なんだか古いPCを一生懸命使っている様で、ちょっと悲しい感じがしてしまう。

さて、いつもソーシャル系の情報源として読ませて頂いている、株式会社ループス・コミュニケーションズ代表取締役 斉藤氏のブログ「In the looop」に、Facebook Phoneのウワサについて書いてあった。

特にスゴイと思ったのは、「想定される機能」の箇所である。

多少の脚色とか、単なるウワサのまとめ、と読んでしまうと話が終わってしまうのだが、これが次世代端末の仕様だと言われると、その通りかも知れないと思ってしまうスゴイ内容だ。印象的な部分だけ引用させてもらうと‥‥


  • Facebookアカウントでアクセスする。つまり連絡先の選択は実名と顔写真で行う (直感的インターフェースとなり、電話番号やメールアドレスは重要ではなくなる)

  • コミュニケーション手段としては、電話、メール、SMS、VoIP通話、チャット、動画チャット、掲示版等が選択できる (従来の1対1コミュニケーションだけではなく、1対Mコミュニケーションができる機器になり、連絡効率が著しく向上する)

  • 写真や動画、近況アップデイト、場所情報がワンクリックで投稿される (友人たちと、容易に今をシェアすることができる)

  • あらゆるコンテンツにロケーション情報が付与できる (Facebook Placesが重要になり、クーポンなども容易に取得できる)

  • ファンページにも企業名でアクセスできるようになる (ファンページの重要性がさらに増す。スモールビジネスではホームページよりファンページ、という時代が来るだろう)

  • 将来的には、スケジュール機能も強化される (スケジュールやイベント情報もスマートフォンに集約される)

  • 将来的には、音楽クラウドサービスもバンドルされる (噂ではSpotifyがバンドルされる可能性がある。その場合、無料ないし定額であらゆる音楽がダウンロード不要で聴けるようになる)

  • これらの極めて重要な機能が、アプリをまたがずに、携帯電話の基本機能として提供される (すべての基本機能が、ワンクリックなどシンプルなUIで実装される)


噂のFacebookフォン、HTCから来月にも発表か?そのソーシャル機能を予測する

どうだろうか?これが次世代端末の仕様です。と言われて、確信的に納得してしまうのではないだろうか?

だが、本当にこれが実現されて、それを億単位の人達が何らかの方法で使う事になると、これは単なるスマートフォンの未来像とか、新機能というレベルの話ではなくなるのではないか‥‥

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覆水盆に反らず - ネット上の失敗は事実を認めて謝るばかり‥


Sarah Palin Learns the Web Has No Undo Feature
ブログなどのWeb2.0ブームのお陰で、ネット上には求める情報は何でもある状態になってきた。それに伴って見る人も増え、そうしたスパイラルによってインターネット利用者は世界的に日々増え続けている。

企業や公人がネットを利用して、揚げ足を取られたり、ともすると炎上したりするケースも見受けられます。きっかけはそれほど大きな事ではない場合もあるでしょう。

今回、米国で議員の方が銃撃されたという不幸な出来事で、それを間接的に誘導したとされる、前アラスカ州知事Sarah Palin氏のキャンペーン画像が取りざたされています。(左にニュースサイトから持ってきて表示しています)

確かに州に「ライフルの照準のマーク」(に見える)画像を重ねています。まさかこれが不穏分子の心に火を付けて、銃撃に至ったとは思いも寄らなかったのでしょう。今はその画像を消しているそうです。

Sarah Palin氏自身は、「あれはライフルの照準ではなく、測量器の照準だ」と言っているらしいですが、客観的に言えば「恥の上塗り」に見えます。

話は戻って2つに触れたいと思います。1つはインターネット上で過ち/揚げ足取りにあった場合の対処方法です。様々なネット上のコンサルタントの方々がその方策をお持ちだと思いますが、私自身は意外に単純な考え方をするしかないと思っています。

インターネットは「覆水盆に反らず」メディアなので、以下の様な「一般的な対応」をするしかないと思っています。
例えば、事実かどうか調査し、事実であればそれを認め、非があれば謝罪する(非がなければそれを明確にする)、誤りの発生した経緯を公表し、何よりもこうした事を「素早く行う」事が大事だと思います。

その意味では(上記の)「あれはライフルの照準ではなく、測量器の照準だ」などと言うのは、やり方としてヘタな気がします。

もう1つは、これもテレビのインタビューから気がついた事で、私(個人かも知れませんが)がとても驚いた事がありました‥‥

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CityVillに大ハマリ - 1ヶ月半で1億ユーザ集める方法


How Zynga Makes Millions Off Its Blockbuster New Game CityVille
年をまたいで、1ヶ月も記事更新を怠ってしまいました。TwitterやFacebookでは少しばかり更新しているのですが、ブログはある程度まとまった時間が必要なので、ちょっと遠のいてしまいました。

ということで、今年もよろしくお願いします。

さて、このところCityVillに大ハマリです。CityVillとは、Zynga社が提供する、Facebook上のソーシャルゲームなのですが、あっと言う間の1ヶ月半で1億ユーザ近くのプレーヤーを集めています。

BusinessInsiderの記事にもあるように、これにハマっている人は、勿論Zyngaメソッドにハマってしまっているわけです。

そのZyngaメソッドについて、その記事では ちょっと分解して解説しています。ここでは私がハマる理由だと思う部分をピックアップしてみました。多少の重複性はご容赦を。

  1. 専属キャラがいて、最初に簡単な説明をしてくれる。
  2. 自分で名前を付けさせることで、愛着を持たせる
  3. 友人の贈り物が出来、贈り始めると受け取った方も贈り返さないと‥という心境になる
  4. 贈り物はCityVillをやってない人の勧誘にもなる
  5. 放っておくと畑が荒れたりしてロクな事がない=定期的にログインさせる
  6. 自分の街を作るためには友人を巻き込まないといけない
  7. ゲーム上の制限が少し足りないので、それを補うためにお金を使いたくなる
  8. 流れる音楽や各種のアニメーションが、ノンビリとゲームをさせる
  9. 友人の手助けが出来る
  10. 友人を手伝ったり、ヘルプを求めたり、様々な情報をタイムラインに載せる
  11. ちょっとしたイベントを常に仕掛ける

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イノベーションの逆ジレンマ - 電子書籍の先進事例に学ぶ


Amazonは今すぐKindleにページ番号を導入すべきだ
最近、英語の勉強という意味が大きいのだが、英語の原書をAmazonのKindleで読んでいる。

正確に書くと、「Kindleで読んでいる」は「iPhoneのKindleアプリで読んでいる」が正しい表現。米国のAmazonから購入したいと思っているのだが、日本国内での発売も近いというウワサもされている様なので、ちょっと待ち状態というのが本音である。

老眼の身としては、フォントサイズが変えられたり、場合によっては縦横を変えて読めたりと、非常に便利である。さらにAmazon.comで購入すると、Wispersyncと呼ばれる方法で、自動的に端末にダウンロードされる仕組みも斬新だ。

iPhoneで読んでいるのは、通勤車内では非常に便利で、本を読むよりはるかにコンパクトである。さらに何冊読もうと、机の上が本だらけになる事もないし、特に技術書なら、本に掲載されている内容を検索さえ出来る。

そういう意味では、電子書籍は最も使い勝手の良い「本」である。

さらに言うと、例えば読んでいる/読んだ本に関するコミュニティがあるとして、本にコメントを書くと、そのコミュニティと連携したとしよう。その場合、やはりどこにコメントを書いたのか?という意味では「ページ番号」が当然ながら重要だ。

少々前の記事だが、そこを指摘した記事があった。


しかしKindleにページ番号が振られてないというのはどうしても理解できない。なぜAmazonはページ番号のようなもっとも基本的な要素を無くしてしまうという暴挙に出たのか? ページ番号がないとどういうふうに不都合なのか説明しよう。ページ番号がないと出典の注がつけられない。これは特にアカデミズム市場では問題だ。

多くの読者は「なんだって? こいつはバカじゃないのか? Kindleにページ番号がないなんてはずはない」と思ったのではないだろうか。本の要素といえば、表紙、目次、本文、索引、ページ番号と決まっている。そのひとつを廃止できるはずがない…。しかし私は何ヶ月もKindle 2でページ番号を表示させる方法を人に聞いて回った。しかし誰も知らなかった。 この記事によると、大学向けのKindleにもページ番号はないようだ。

Amazonは今すぐKindleにページ番号を導入すべきだ

なぜページ番号がないのかという理由は、上記の引用記事の下に書いてあるのだが、システム的には非常に正しい意味でページ番号が表示出来ない。

しかし、数千年(本当か?)の本の歴史上、ページ番号が存在しない時代に突入したとしたら、我々は内容について話す時に、どうしたらいいのだろうか?これから新しい文化を作らないといけないのだろうか?それとも‥‥‥

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どこでもディズニーワールド - ファンを巻き込むロケーションサービス


夢の国”Disney” meets. ジオロケーションのスタートアップ”Gowalla”
以前の記事「やっとロケーションがくるかも − 2010年こそロケーション元年?」という記事の様にこれまでに何度も書いているぐらい、ロケーションビジネスは非常に有望だと思っている。

その一方で「ロケーションサービスのインセンティブは何か?」について、明快な答えが出ていないという事を「ロケーションに向けての数字が見えてきた - やっぱり2013年か?」に書いた。

しつこい話かも知れないが、ビジネスという観点からちょっと離れて、妄想も含めて書いてみたい。


Disney Gowalla Pageで他のユーザの回った経路をチェックできたり、今回のキャンペーンのために作ったディズニー専用の100以上あるバッチを獲得していく。バッチは年内にさらに100以上増やす予定。クリスマスシーズンに向けて企画してきたみたい。

夢の国Disney meets. ジオロケーションのスタートアップ Gowalla

「(ミッキーを始めとした)キャラクタのバッチだったらほしい」という人は結構多いのではないだろうか?

つまり、「ロケーションサービスのインセンティブは何か?」を考えた時に、ニッチかマスかという事を考えた上で、ニーズ=インセンティブと感じるものを設定しないといけないのだろう。最小公倍数的には「お金」だが、ここで「ミッキーのバッチ」は強力だ。

これはこれからのロケーションサービスの導入インセンティブの格好の事例になるだろう。バーチャルグッズでも欲しがる何か、が重要なインセンティブとなり、企業とユーザのWin-Winが図れる寸法だ。

ここからさらにバーチャルとリアルを融合させて、ロケーションをキーワードに妄想してみると‥‥

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