メディアの「ストーリー」 - マイメディアの重要性



これから読もうと思っていて、まだ読んでいない本を紹介してしまうのは、少々心外なんですが、書評が気になってブログに書いてしまいます。

以前の記事「パーソナルメディアと社会」という様にこれまでに何度も書いているぐらい、どんな小さなものでもパーソナルメディアは非常に大切だと思っている。

たまたま業務がスポッと空きが出来たので、11/22の月曜日を休んで4連休にした。特に旅行などの目的があるわけではないが、ちょっとノンビリしてみたいだけだた。テレビを見ていると、野球選手の離婚騒動や有名女優の妊娠報道ばかりで、複数局が同じ事を言っていた。

だが、時々「ほんとうかなぁ?」と思うような発言もあり、万が一にもこうした状況におかれた場合、自分のメディアを持たないのは決定的に弱いと思ってしまった。





さらに、この記事に書こうと思ったきっかけとなった記事を以下に部分的ではあるが引用したい。


 報道が加熱していた頃、安部氏にとっては有利となる情報を掴んでも、記者たちは報道しようとはしなかった。バッシングの嵐の中で、安部氏に味方するようなことは得策ではないという判断が作用していた。

 安部氏へのテレビのインタビューにしても、挑発しながら「ストーリー」にそった発言を誘い出し、一部分を繰り返し放映することで、イメージを増幅させていった。すでにテレビで何度も同じ映像を見せられることにならされているが、この繰り返しによって知らず知らずのうちに我々の深層心理は操作されている。

 結局、安部氏は無罪となったものの、ワタシをはじめ世間の彼に対するイメージが書き換えられることはなかったように思う。勝手にストーリーを作ってしまうということでは、メディアの罪は重たいし、無罪となった後も世間の関心が冷えてしまったのをいいことに知らんぷりといった態度は、マエダさん以上に怖い気がするのだが。

この弁護団を見よ!『冤罪法廷』~検察のストーリーが崩れた瞬間

この分の中で一番怖かったのは、例え無罪になっても「世間の彼に対するイメージが書き換えられることはなかった」という部分にある。

つまり、「メディアの語っている事は真実である」「偏りのない報道をしている(はずである)」は、こうした事実を振り返っても、単なる幻想である事が明らかになっている。「ウケる報道」であって「事実の報道」ではない、という前提に立って見るべきである、という事を痛感した。

マスメディアによる深層心理操作に対抗することは無理かも知れないが、「ほんとうだろうか?」という疑問を持つ数少ない(かも知れない)人に対して、マイメディアは必須のメディアだ。

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iPad - 「2001年宇宙の旅」に遅れること9年


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先日のエントリ「1月27日には何がアップルから発表される? − 今度はテレビの再発明ではないか?」というエントリで、それまではウワサとなっていたApple社のタブレット型 新型PCの登場について書いた。

実際に「iPad」として発表されるてみると、なんとなくiPhoneの延長上だったり、これまでのウワサの集大成だったりと、全くの驚きに満ちた新製品でもないかも…などと思ってしまう。

それでも家でのPCの利用を考えると、このタブレット型の利用価値はとても高いと思っている。ジョブスのプレゼンでも、ソファーに寝そべりながら使うとか、それまでのPCを利用するのとは違うスタイルが期待出来る。

アーサー・C・クラーク氏の予言「2001年宇宙の旅」から遅れる事9年

ちょっと面白い記事があったので、このエントリの写真ともどもリンクさせてもらった。往々にしてSF作品には、それが書かれてから数年から数十年で実用化されるものが描かれている。

このアーサー・C・クラーク氏の予言「2001年宇宙の旅」にも「Newspad」としてニュースや映像といったものが見られるiPad状のデバイスが登場する。

つまり、デジャブの様に既に見た感じがするのは、SF小説やSF映画に登場してきているからかも知れない。だから「全くの驚きに満ちた新製品でもないかも…」などと感じてしまうのかも知れない。

イノベーションとは振り返ってみてから、「あれが転機になった…」と思われるものらしい。そういう意味では、iPadもしくはこの手のタブレットデバイスは新しい何かの転機を呼び込むかも知れない。

そういう意味では真のイノベーションを感じさせるのは……

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U2のライブに見る、グローバルビレッジの大きなお祭り


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もう1週間以上前になってしまったが、ロックバンド「U2」の世界同時中継ライブをご覧になったかたはどれくらいいるだろうか?

日本では午後の2時からという時間で、ロックライブを見るにはちょっと明るすぎる状況だった。おまけに平日なので、会社員は特に見にくかったと思う。

それでも私は(仕事をしているフリをして)短時間だが見させてもらった。ストリーミングというので、途切れたり音声や映像が飛んだり……といった事を想像していたが、全くそういった事がない事に驚いた。

さて、ここではライブの感想を書いても仕方ないので、ここから見えるいくつか気づいた事を書いてみたい。

世界同時にグローバルビレッジを感じた瞬間だったに違いない

地球村の彼方−グローバルビレッジ−未来からの伝言というエントリにも書いたが、インターネット中継は(当たり前だが)海底ケーブルを渡ってIP(インターネットプロトコル)がやってきて、我々が見ることになる。

地球全体を1つの「村」という形にしていくリアルなネットワークである。世界のどこかで行われている「お祭り」を、全く異なる国や地域の人間が見て、その様子に酔う。

しかも、これまでの衛星中継のような一方的な情報伝達でなく、ソーシャルメディアを通じて、地球村の住人がお互いにメッセージを交換しあう。そう、もう世界は既にグローバルビレッジなのだ。と痛烈に感じた時間だった。

それだけでない重要な意味

U2のコンサートによってグローバルビレッジを実感した人数は、地球上の1千万人と言われている。先にも書いたが、この数は衛星中継、つまりテレビシステムしかなしえないと思われていた出来事であり、数字だと思う。

さらに先に書いた様に、Twitterをはじめとするインターネットのサービスによって、テレビとは次元の違うリアルタイムのユーザのつながりが出来ていく。

もう1つ、無料でコンサートを開催する事の商業的目的とは何か…それが以前からこのブログで書いている様に、音楽ビジネスがインターネットによって大きく変貌していく1ステップであるという事だ……

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ターミネーター4 …… 機械を通じて人間を考える


Terminator Salvation


先日はハゲタカを見て、映画の素人なりに感じる事を記した。近所のららぽーと横浜の映画館の空いていそうな時間帯を狙って映画を見ると、広いスペースで満足度も高く、映画を見るのが好きになってきた。

さて、何となく気が向いて「ターミネーター4」を見た。何かシリーズものとして見続けたわけでもないのだが、シュワルッツネーガー氏が出ないので、スター頼りでないという作りの興味。それとこれまでのシリーズでずっと言ってきた「スカイネット」って何だ?という単純な興味から見に行ったという事。

単純に言うと、これまでのシリーズを知らずとも楽しめる。十分映画としての作り込みがされていて、ストーリーの単純さは別にして、見て損は絶対にない。特にDVD化されたら…と言っている人がいたら、それは音響的効果だけにお金を払っても損はないと言えよう。

さて、ここでいきなりネタバレの話も含めて、感想とタイトルに書いた、機械から人間を考えるについて、書いてしまおう……

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ハゲタカ − やはり憧れが大切

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久々に映画を見た。話題の大人向け映画が見たいと思っていて、いくつか候補があったが月曜日に会社を休んで見に行った。近所のららぽーと(横浜)は平日とあってかなり空いていて、集中して見ることが出来て良かった。

さて、原作となるドラマを含めて、私はハゲタカのシリーズを見たことがない。だが大人っぽい、きちんとしたドラマだという事は(今回見て)よく分かった。今回は赤いハゲタカが登場するというストーリーだが、色々な意味で、この「赤」は重要なテーマカラーを持つ。テーマカラーと言っているのは、象徴であり、憧れであり、希望でもあり、夢も表している。

ここに出てくる様々な社会的問題の個々は、「こんな国に誰がした」の「こんな」部分の象徴なのだが、例えば「派遣社員」問題1つ取っても、ストーリーでは最後まで利用だけされる立場だが、そういった材料が多すぎる気がした。
報道にしても、女性記者の背後のストーリーは、背景として重要だが、全体に対しては薄めてしまっている気がした。

さて、素人の批評よりもここで感じた事をいくつか

当たり前の自然なテーマだが、企業買収とか売上げ至上であるとか、そういった事は企業戦略として非常に大事なのだが、技術であるとかマインドといった、長期スパンで遂行しないといけない経営課題と、それら課題に直面するにあたり、ビジョンとか夢といった、リーダシップの補助線がここでは重要であると説いている。

謎の赤いハゲタカも、幼少の頃の「夢」が今回のテーマの背景にあり、対比的に大企業であっても、ビジョンも夢も描けない経営トップがいたりと、一生懸命に働くことのモチベーションの源泉は何か?を問われた様に感じた。

ともすると表出して「目に見える」様々な指標や数字に捕らわれすぎてしまう傾向があるが、それはあくまで結果であり、それらを支える経営姿勢や技術戦略といった背骨と、夢やビジョンといったハートがあってこそのアウトプットという「当たり前」の事に改めて気づかされる。
それが企業でなく、個人であってもそうだろう。夢とかビジョンをハート持って、アウトプットを追いかけるべきだ!という問いかけなわけだ。

それが「何のために戦うのか?何のために働くのか?」という問いかけに対する答えの1つだろう。

こういう大人向けの問いかけのある映画は本当に面白い。

個人的に興味深かったのは、巨額の買収資金を持つ赤いハゲタカ側に、最後の対抗を行う際の戦略だ……

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[休日]Cloverfield (クロバーフィールド/HAKAISHA)−隔離生活に飽きてDVDに走る


土曜日の深夜に猛烈に熱が出て、翌日インフルエンザと判明してから、タミフルのおかげで熱も体調も復帰した。
前日のエントリに記した通り、今回の最大の課題は「家族に感染させずに完治すること」。そのため、完全に自室に籠もる生活が始まった。
それでもラジオと本だけでは早くも飽きが来てしまい、Hulu.com で「24 season 7」を英語のままで(頑張って)見ていたのだが、それも無理が来て、ついにレンタルDVDに走ったという事である。


* * *


レンタルで選んだのは「Cloverfield (クロバーフィールド/HAKAISHA)」である。こういったSFアクション系は割と気楽に見られる事もあって好きな方だったのと、映画公開時に気になっていた(でも忘れていた)作品だったからだ。

ストーリーやプロモーションフィルムは、公式サイトを参照して貰えると、見ていない人は結構興味を持って貰えるのではないか?と思います。

前半はネタバレしない程度に、面白いと思った部分を、後半は多少のネタバレを含めて、自分のブログにこれを書こうと思ったのかを書いてみたいと思います。

中心的に登場している人物は、パーティの主人公となる人、それとパーティの主人公の恋人、偶然カメラマンとなる友人、そのカメラマンが憧れる女性、パーティの主人公の義理の姉といった人達が中心。パーティの様子をビデオで撮影すること、それがこの映画となる。

最初はこうした登場人物がどういう関係だか分からないので、パーティのシーンで複雑な関係性や性格などをひたすら描写している。ちょっと冗長に感じるのだが、実はこのパーティシーンは色々な意味でとても大切な事が後から分かる。

さて、パーティも中盤になった時に、N.Y.で大きな地震や爆発が発生し、みんなが避難し始めるあたりから、ストーリーが一気に盛り上がっていく。とんでもない大きさの怪獣が暴れまくっていて、一方で(パーティも途中で帰ったのだが)N.Y.から逃げ遅れた恋人が何かの下敷きで逃げ遅れているのを助けに行くあたりでさらに盛り上がる…

全てはパーティ会場から連続した「ハンディカメラ」(一般に我々が使うようなビデオカメラ)で撮影した映像が延々と続くので、画面の揺れとか微妙なピントとかが甘くなったりしているのだが、逆にこれがリアリティを生んでいく。

そうした全体構成がとてもよく出来ているという感じがしました。多少のネタバレを含めますが、もっと面白いと思った部分を次に記します。

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ハードディスクメーカーのプロモーションビデオがイケてる


Seagateラッププロモーションビデオがかなりの話題だ。

ラップというからには、その歌詞にミソがあって、残念ながら私の英語力では一部の単語が分かるだけ。でも私が一部でも分かるという事は、かなりギークな単語が並んでいる模様。

渡辺千賀さんのブログによるとサビは「1.5 terabytes, stack the memory to the sky」(意訳、1.5テラバイトものメモリがパーに?)

頭の部分にある「Macのデスクトップはいいコンピュータ。キラーマシンだぜ。G5で2Gのメモリで‥‥‥レストアしなくちゃいけないけれど‥」なんて歌詞が続く。

Seagateなんてメーカー知っている人が誰か?を考えると、こうした企画と(私が想像する)ターゲティングはかなりイケてる気がします。

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デジタルネイティブとMac


最近Macが流行っている」というエントリを書いたのは7月ぐらい。あまり他人のパソコンを見る機会はないのですが、カンファレンス等に行った時に、公式シェア以上に利用者数を感じます。

TechCrunch(Japan)より

さて、TechCrunch(Japan)に、次期大統領やサウジアラビアの王様もMacを使っているという記事が掲載されていました。

まぁタマタマつかっているという程度なのかも知れませんが‥

時の人という意味ではかなりのインパクトがある事は確かだと思います。
おっと、タイトルの「デジタルネイティブ」とは全然関係なかったですね‥



NHKスペシャルより


さて、先日(11/10)にNHKスペシャルで放映された、「デジタルネイティブ」という番組がありました。

この番組ではタイトルが「デジタル」というから、PCネイティブのように「機械に詳しい若者」という事ではなく、インターネットの本質であるネットワークを前提とした生活や感覚といったものを、既に備えている若者という事を特集のテーマとしていました。

特に、ウガンダの青年は世界的なネットワークを構築して、世界エイズ対策会議で若者をまとめてしまうといった活動拠点としてしまう点などは、まさにデジタルネイティブというかネットネイティブな世代と言える気がしました。

いとも簡単にネットの本質を活用する。しかも(言っては何だが)ウガンダという辺境の地。そうした距離やおろか国さえも飛び越える事が、頭では分かっているのだが、画像として見て驚いてしまうのは、自分はきっと「ネイティブ」なのではないのかも。

例えると「頑張ってTOEIC 800点取りました!」というレベルでしょう。

この番組の中でも、とある投資家がデジタルネイティブ世代のエンジニアに無償でアパートの部屋を貸し与え、そこで新しいインターネットサービスを作る、というシーンがありました。

そこでのMacのシェアも相当異常な状況でした。ほとんどがMacという状況でした。

そこで気が付いたというか、ちょっと思った事ですが‥

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【テレビ】この一球は…


昨日子供達が見ていたフジテレビの「めちゃ2イケてるッ!」では、テニスの松岡修造氏をコーチとした特別番組を放映していた。端的に言えば娯楽番組なので、感動とか泣きといったものとは無縁(のはず)。

しかし、この松岡氏はさすがに「世界」で戦った人間である。多少ピントの合わない行動や言動があるかも知れないが、言うことにウソがない。バラエティでそんな感想書いてもしょうがないのだが。

「バラエティで〜」を言い訳をしているが、何にしてもここで気づいた事を2つばかり書いておこうと思う。

・「この一球は絶対無二の一球なり」

早稲田大学庭球部


【私訳】この一球は過去でもなければ未来でもない、今現在 その瞬間の一球である。今その瞬間のために技を磨き鍛えてきたものがあったとしても、その瞬間以外の何ものでもない。過去にクヨクヨしてもしょうがないし、未来に怯えてもしょうがない。

・失敗しときこそガッツポーズ
失敗した時とか、後悔しそうな時、そんなときこそ そうした空気を吹き飛ばす「ガッツポーズ」が必要。いいねぇ、本当にポジティブになれる言葉だと思う。

【参考】失敗したときこそガッツポーズ

それにしても、この特集で偶然気がついたことがありました…

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全米75%視聴者がいるなら、もうメジャーメディアだな


米国のWeb視聴率調査であるComscore が、米国のWebユーザのうち75%が動画サイトを見ていると発表したそうだ。 ニュース元:YouTube Draws 5 Billion U.S. Online Video Views in July 2008

他にも驚きのデータが記載されている
・50億回のビデオ参照があった
・ビデオを見る人の平均は235分(約4時間)
・約1億人のユーザがYouTubeを見てる

これはもう立派なメジャーメディアという気がしました。

そんな1億人もの人達が見ているメディアであるYouTubeは、バイラル発生の基盤として様々な試みがされています。

ここで知ったのですが、そんなYouTube上で、米国のハンバーガーチェーン(日本でも展開している)ウェンディーズがバイラル(クチコミ生成)ビデオを作って、ヒットしているそうです。

Mr. DeBellis said it's difficult to set a bar for success for "Crazy Lettuce," which was done for $25,000, while the average TV commercial costs more than $300,000.
【意訳】DeBellis氏曰く「成功の線引きは難しいですね。平均してテレビコマーシャルには30万ドル以上かかるのですが、この"Crazy Lettuce"には2万5000ドルしかかけていません。」
Wendy's Takes First Stab at Viral Video With 'Crazy Lettuce'-【意訳】ウェンディーズの'Crazy Lettuce'がバイラルビデオで最初の一笑を取ります

ここでのポイントは、テレビに比べて圧倒的に制作費が安いこととあるので、きっと初期コストに耐えられない小さいプロダクションでも「アイデア」次第で、十分勝負出来ることになります。

1億人のメディアに300万円ぐらいで打って出るというのも結構面白い図式です。

その肝心のウェンディーズのバイラルビデオですが、ちょっとビックリします。

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