検索しない時代


考えてみればGoogle(そのちょっと前はYahoo!)は90年代後半から、インターネット上の情報を探す「検索」という重要な領域で世界を制した。

しかし、ユーザが使うメディアが、スマートフォンやiPadに代表されるタブレットに、少しづつ変わりつつある。そうしたメディアでは、機能としては立派なコンピュータなのだが、利用シーンが全く異なる。

そうした中で、iPhone 4Sの発表にあった「Siri」という高度な情報認識処理が現れ、検索ではなく、ずばり必要な情報を提供する事が重要となった。

たまたまTechCrunchというメディアサイトの記事には、レストラン検索における新しい情報提供の形、つまり「ずばり必要な情報を提供する」サービスの記事が載っていた。


これは何を意味しているのか。Alfredをライバル(例えばYelp)と差別化している一つの重要な特徴に、ユーザーの入力を殆ど必要としないことに焦点を絞っていることが上げられる。アプリに自分の好みを伝える初期トレーニングセンションが終わると、Alfredはコーヒー、ランチ、お酒等何であれ、ユーザーがアプリを開いた時に探していると信じるベストの店を推薦する
iOS執事のAlfred、レストランのおすすめは偶然から

つまり、もう「検索しない時代」=探さない時代が来ているという事だ。

自分のある一面について、好みや嗜好といったものを、膨大なデータから計算して、もっとも「ずばり必要な情報」に近いものを「おすすめ(リコメンド)」として提供する。

情報データベースに掲載される側の、サービス提供者にしても、自分の店やサービスの特徴を差別化要因として表現しないといけないし、何より来客者の評判が悪くなったら最悪な結果となる。

そういう意味では、検索した結果に載っているのが重要だった時代は良かった。なぜなら、先の最悪の結果とは、「おすすめ」に載らない、つまり自分の店やサービスが「存在しなくなる」事に等しくなる、からだ。

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ハリケーンがTwitterアカウントを持ち、位置情報アプリが避難所を教えてくれる時代


(C)2005-2011 Mashable, Inc.

米国東部を襲っているハリケーン「Irene」がTwitterアカウント「@Irene」を持っているらしい。

実際のTweet(つぶやき)の内容は、位置情報や勢力といったものよりも、ちょっと人間っぽくしているみたいだ。

まぁ、何にしても気になる情報なので、それが集約される形で発信されるのはいいことだ。

「今は八丈島沖50キロにいるよ、八丈島にはあと10時間ぐらいかかるかも」とかツイートすると面白いだろうなぁ。そうすると台風10号「ちゃん」とか呼ばれて‥ちょっと不謹慎かもしれませんね。失礼しました。




(C)2005-2011 Mashable, Inc.

もう1つ面白いと思ったのは、このハリケーンによって必要な情報であろう、避難所の情報を、位置情報アプリ「Foursquare」がサポートするという点だ。

避難所にチェックインしてメイヤーバッチをもらうというのは、さほど嬉しい事ではないだろうが、外出先で避難しないといけない場合には、こうした情報は非常に役に立つだろう。

自宅やホテルなどの滞在場所の近くで災害発生した場合は、まだ運がいい方で、先日の大震災の様に外出先でどこにも逃げられない/逃げ場が分からない人が大半の場合には、こうした情報は非常に役に立ちそう。


今回のネタは、こうした普段使っているツール、汎用的なツールをいかに使って、いざという時に役立てるという、そこがとてもうまい使い方だという事だけなんです。

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「ソーシャルの次」議論 - ウェブがよりリアルに近づいていく


コミュニケーションを一元管理するGistに見る「ソーシャルの次」【湯川】
ちょっと前の記事にFacebookフォンの話を書いた。クラウド側、つまりFacebook側でアドレスブックなどの管理をして、完全にスマートフォン側はクラウド端末に徹する、というものだ。

日本を除き、特に米国ではFacebookがデファクトなので、それが使いやすいという事になるのだろう。日本ではmixiフォンという感じかも知れない。

さて、もう業界はFacebookの次は何か?という議論が起きている。私が良く(講演も含めて)参照させて頂いている、湯川氏の記事コミュニケーションを一元管理するGistに見る「ソーシャルの次」【湯川】では


でもマーケターならこの事態を1年前に読めていないようではだめだし、起業家なら2〜3年前に読めていないようではだめだろう。そこで起業家を応援する TechWaveとしては、そろそろ「ソーシャルの次」「Facebook覇権時代の次」に照準を当てて、記事を書いていきたいと思っている。
 いろいろヒントになるような動きが出ているのだが、そのうちの1つが洗練された統合コミュニケーションツールの領域だと思う。Facebookもいわば洗練されたコミュニケーションツールなのだが、もっと便利に友人とつながることのできる方法があるのではないだろうか。

<中略>

こうしたモバイル機器向けの次世代コミュニケーションサービスが「Facebook時代の次」を築く可能性があるのではないだろうか。特に、複数のSNS によって分断された状態がしばらく続く日本においては、複数のサービスを統合、横断できるようなサービスのほうが断然有利だと思う。


コミュニケーションを一元管理するGistに見る「ソーシャルの次」【湯川】

確かにクラスタ化された日本のソーシャル環境では、「統合する」事のメリットは大きい。実際に、TwitterとFacebookを連携させている人が多く、Facebookしか見てなくても、Twitterの記事(つぶやき)は読める。

ただ、ここで言っているGistは、TechCrunchの元記事を斜め読みした限りでは、プロ向けの拡張アドレスブックではないだろうか?と思う。

ここで「プロ向け」と言っているのは、多少語弊があるかも知れないが、私の見方は「ビジネスシーンにおいて、ソーシャル基盤上でのアクティビティは重要な情報であり、メール含めコンタクト管理する際に、それらのアクティビティを一元管理する事は重要になるだろう」という視点だ。

その人との距離が近ければ、ソーシャルアクティビティ上で、例えば好みの店・料理・お酒といった(散在する)情報をチェックしておいて、「おもてなし」をすべき時に活用するとか、その人との距離が近ければ近い程、ホスタピリティあふれるコンタクトが可能というものだ。

つまり、個人向けソーシャルCRMツールに近いイメージだろう。

結論として、大きなストーリーっぽく書くと、デジタル技術や通信技術といったものの進化で、それまで行われているべき事が復活する。例えばリアルCRMが進む事で"三河屋"が復活する。とは湯川氏の言葉だと思うが、つながりの多い現代でも、つながりの少ない時と同じくらい個々のつながりを大切に出来る、まさにそれだろう。

さて、「デジタル+ソーシャルにより三河屋が復活する」という回帰的な状況が進みそうだが、そうするとどうなるのだろうか?

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ロケーションサービスは‥‥まだまだアーリーユーザだけか‥


Forrester: Why Most Marketers Should Forgo Foursquare
これまで、定期的に「ロケーションサービスは来る!」などと書いてきたのだが、何がどの様に来るのか?については、絶対の決め手が出ている感じはしていない。

ロケーション・サービスの鍵とは - 日本での可能性について」といった過去のエントリでも、日本独自、日本人の特性や地理的な特性といった要素から、欧米とは別の形での「来る形」がある気がしている。

サービスが決め手に欠けている状況では、その市場も立ち上がり様がないだろう。リサーチ会社のフォレスターが以下の様な事をレポートしているという事だ。


In a study out today, Forrester finds that only 4% of U.S. online adults have ever used location-based mobile apps such as Foursquare, Gowalla and Loopt. Only 1% update these services more than once per week. What's more, 84% of respondents said they are not familiar with such apps, leaving the vast majority of Americans online still in the dark about location-based apps, which have had the marketing world obsessing over them in recent months.

【意訳】
今日発表されたフォレスターの研究では、4%の米国のオンラインユーザだけがFoursquareや、GowallaやLooptなどのロケーションベースのモバイルアプリケーションを持っている事が分かっています。うち、1%だけが週に1回以上、これらのサービスをアップデートしています。さらに、84%の回答者は、彼らがそのようなアプリケーションをよく知らないと回答しています。マーケティングの業界では、最近の数カ月間話題になっているロケーションベースのアプリケーションに関しては、アメリカ人のオンラインユーザの大部分において、認知度が低いという事が上げられています
Forrester: Why Most Marketers Should Forgo Foursquare

端的に言えばつまらないから流行らないのである。身も蓋もない言い方だが、こればかりは仕方ない。

精度の問題もあるだろうが、地図サービスの様に、昔から使っているもののデジタル版というワケではないので、全く新しい使い方を提案しないといけない

では、その「全く新しい使い方」とは何か‥

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Web Squared − 次のWebコンセプト(6) - 心の集合


Web Squared
かなり間が空いてしまったが、前回に引き続き、自身の英語力を顧みずに「Web Squared」という重要なコンセプトの、日本語訳に挑戦します。もっといい日本語化されたものがあればご指摘下さい。また、何か翻訳権を持っているとか、その類は何もありません。ご指摘あればすぐに引っ込めるので、関係者のご指摘をお待ちします。

The Rise of Real Time:A Collective Mind
リアルタイム性の向上: 心の集合

より会話が増えると、検索はより速くなります。
毎日または一時間毎にクローリングされる必要のあるブログが、何千万ものサイトに加わっている一方で、マイク
ロブロギング(microblogging)により、瞬時に起こっている内容のアップデートを必要としている。これはインフラストラクチャとアプローチの両方における重要なシフトを意味する。

流行の話題に関してTwitterを捜すだれもが、メッセージを打たれなければなりません:
「何が今起きていますか?」は数分後には「あなたが探し始めてから、もう42件増えています。リフレッシュして見てください。」」となっていました。

さらに、ユーザは検索システムでお互いに発展し続けています。共有された出来事をリアルタイムで検索可能とする人間のコンベンションである、Twitter上のハッシュタグ(hashtags)を取り上げて見てください:

もう一度言います。それ自身は荒くて矛盾している生データの流れに、人間の参加がどの様に構造に層を加えるかが見られます。

リアルタイム検索はリアルタイム応答を奨励します。

再Tweet(Retweeted)された「滝の様な情報」は、瞬間にしかも急速にTwitterの向こう側に拡がります。それを多くの人々が、何が今起こったのか?についての最も初期のソースとして知る事になります。
そして、これはただの「始まり」です。

TwitterやFacebookの状態(ステータス)アップデートのようなサービスによる新しいデータソースがウェブに追加され、リアルタイムの徴候が私たちの心の集合に何を及ぼすのだろうか

グアテマラとイランは、最近ともに、政治的な抗議が勃発し、Twitterを通して整理されるという、Twitter効果を感じる事がありました。

何が私たちをタイムリーな議論に導くのか:

技術により人間性を失わせている効果を心配する多くがあります。 私たちはその心配を共有しますが、コミュニケーションが私たちを一緒に結び、文脈を共有し、最終的にアイデンティティを共有するという、反対する傾向も見られます。

Twitterは、アプリケーションがどうデバイスに順応するかに関して、何か重要なものを私たちに教えます。
TwitterのTweetは140キャラクタ(文字)に制限されます。Twitterのまさしくその限界(制限)はイノベーションのほとばしりに通じました。

Twitterユーザは簡潔に(@username[ユーザ名]、#hashtag[ハッシュタグ]、$stockticker[株価速報])を開発し、Twitterクライアントは、すぐ、それをクリック可能なリンクに変えました。

伝統的なウェブリンクへのURL短縮サービスは、人気が出てきて、すぐクリックされたリンクに関するデータベースが新しいリアルタイム分析を可能にするとわかりました。

例えば、Bit.lyはあなたのリンクがリアルタイムのときに発生させるクリックの数を示しています。

その結果、新しい情報レイヤ(層)、検索、分析法、およびソーシャルネットワークといった、ウェブで主流であるサービスに匹敵するほど成長できたTwitterの周りに造られました。

また、TwitterはあなたがAPIを提供する場合、移動体提供者に何を起こすことができるか実践教育を提供します。

Twitterアプリケーションのエコシステムからの教訓が、SMSと他のモバイルサービスの機会、またはそれらに取って代わるぐらに成長できることを示しているかもしれません。

リアルタイムは、ソーシャルメディアやモバイルに制限されません。

……生活やビジネスにおけるリアルタイムの影響とは……

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Web Squared − 次のWebコンセプト(5) - 情報の影


Web Squared
少し間が空いてしまったが、前回に引き続き、自身の英語力を顧みずに「Web Squared」という重要なコンセプトの、日本語訳に挑戦します。もっといい日本語化されたものがあればご指摘下さい。また、何か翻訳権を持っているとか、その類は何もありません。ご指摘あればすぐに引っ込めるので、関係者のご指摘をお待ちします。

ウェブが「世界」と出会う:「情報の影」とモノのインターネット

「センサベースのアプリケーション」と言えば、多くの人々がRFIDタグかジグビーモジュールで動かされたアプリケーションを想像するでしょう。

この機能はテスト的に展開後に、いくつかのおもしろい初期のアプリケーションがありましたが、便利と言うにはほど遠い状態です。

しかし、多くの人々が気付かないことは、センサ革命が既にどれくらい進んでいるかということです。
それは、モバイルマーケットの隠された面である爆発的な機会の創出です。

今日のスマートフォンはマイクロホン、カメラ、モーションセンサー、近接センサ、および位置センサー(GPS、携帯の電波塔の三角測量、およびいくつかの場合コンパスさえ)を含んでいます。

これらのセンサはスタンドアロン(単独起動する)アプリケーションのユーザーインタフェースを変革しました。それ(変革)を見るためには、例えば、iPhoneでSmuleのOcarina(iPhoneアプリ)をプレーするだけで分かります。

しかし、次の事を忘れてはいけません。

モバイルアプリケーションは接続するアプリケーションです。
Web2.0の基本的なレッスン(学習した事)は、ウェブかモバイルであるかにかかわらず、どんなネットワーク・アプリケーションにも適用されます。(そしてこの2つの間の線はますますぼやけそうです)

センサベースのアプリケーションは、より多くの人々が彼らを使用すれば使用するほど、より多くの用法を作成する徳の高いフィードバックループを作成するデータを集める事で、より良くなるように設計されます。
GoogleのモバイルAppの音声認識はそのようなアプリケーションの1つです。

新しいインターネットで接続されたGPSアプリケーションには、内蔵のフィードバックループがあります。例えば、あなたの速度を使用し、あなたの目的地に関する知識や交通状況に基づく到着時間を見積もれます。

今日、交通・パターンは広く見積もられており、今後ますます、それらはリアルタイムに測定されるでしょう。

ネットはあなたが思うより早く賢くなっています。

写真にジオタギング(位置情報を付加)する場合を考えてください。

初めは、ユーザは、それらに(位置情報を)タグ付けをすることによって、写真と(地理的)位置との関係をコンピュータに教えました。

カメラが、それらがどこにあるかを知っているなら、人間が入れるよりもはるかに高い精度で、あらゆる写真がジオタギング(位置情報を付加)されるでしょう。

そして、1つのデータセットの精度向上は別のものの可能性を増大させます。

ジオタギング(位置情報を付加)された Flickrの写真によって作られた、米国のFlickrジオタグ地図やテキサスのFlickrジオタグ地図といった、これらの地図の精度を考えてみてください。

何十億枚の写真があれば、これらの地図は現在よりどれだけ正確になるでしょうか?

また、ネットの視覚センサーネットワークのための補助輪は位置情報に制限されないでしょう。

まだ初期段階であるにも係らず、アンドロイドのWikitude旅行ガイドアプリケーションはさらに画像認識も行います。

携帯電話のカメラを、記念碑などの興味があるポイントに向けてください。するとアプリケーションが、何が見えているのかオンラインデータベースに(「何がこの辺りのどこかでそれに似ていますか?」という様に)問い合わせます。
スクリーンにはあなたのカメラが何を見ているかをあなたに示していますが、ウィンドウには、ヘッドアップディスプレイを見ている様に、見えていることに関する追加情報が表示されます。

それは「拡張現実」機能の最初です。

あなたが興味があるポイントとの距離を見て、あなたの見ているところを追跡するためにコンパスを使用します。あなたは、近くのおもしろいもののために、携帯電話で周り見回して、その領域をスキャンすることができます。
Layarはさらにこのアイデアを得て、あなたの携帯電話のカメラを通してアクセスされた複数層の「拡張現実」コンテンツのための枠組みを約束しています。
センサベースのアプリケーションがあなたにスーパーパワーを与えると考えてください。

Darkslideは、あなたの近くの写真を見せることで、あなたに最高の視力を与えます。iPhone Twitterアプリケーションは、「あなたの近くで行われた最近のtweetを見つけ」ることで、あなたが最高の聴覚を得ることができ、あなたの周辺に関する会話が弾みます。

フォトシンセ、ギガピクセルの写真、および無限のイメージ、センサデータと機械の学習能力の両方が向上する事による豊かさは、世界の創造的な表現と想像的な再構成における新しいフロンティアへと通じるでしょう。

マイクロソフトのPhotosynthは、コンピュータがクラウドソースからの写真からの3Dイメージを統合するパワーを示します。ギガピクセル写真は人間にとってさえ目に見えなかった詳細を明らかにします。

AdobeのInfinite Imagesはさらに何か驚異的なものを明らかにします:コンピュータが1セットの写真から完全な3D体験を推定して、イメージ的な世界を統合する能力は決して存在しませんでした。ビデオデモンストレーションは信じさせるために見せる必要があります。

これらのブレークスルーのすべては、本当のリアルな物には、サイバースペースにおける「情報の影」があるというThingMのMike Kuniavskyによって提唱された事実が反映されたものです。

例えば、「本」はアマゾンに、Google Book検索に、Goodreadsに、Shelfariに、およびLibraryThingに、BookMoochに、eBayに、Twitterに、そして、何千ものブログに、情報の影を持っています。

「曲」はiTunesに、アマゾンに、Rhapsodyや、MySpaceや、Facebookに情報の影を持っています。

「人」には、多くのメール、インスタントメッセージ、電話記録、tweet(Twitterの内容)、ブログ記事、ビデオ、
および公文書に、情報の影があります。

スーパーマーケット棚の上の製品、ディーラーの店先の車、ローディングドックの上にある新たに採掘されたホウ素のパレット、小さな町の大通りの店先、すべてに情報の影があります。

多くの場合、これらの情報の影はユニークな識別子によって、それらのリアル世界のモノにリンクされます:それは、ISBN、ASIN、部品番号、より詳細には、社会保証番号、車両登録番号、または通し番号、といったものです。

他の識別子は、より緩い関係で、アイデンティティを三角測量することができます:名前とアドレスか電話番号、名前と写真、アリバイを確固たるものにする特定の位置からの電話。

「モノのインターネット」に関する話の多くが、生活必需品のための超安価なRFIDとIPアドレスの組み合わせが、私たちがそこに到達させる事を示しています。

この仮定には、あらゆる物には「モノのインターネット」が扱うユニークな識別子がなければならないということです。

Web2.0的なセンサーが我々に教える事とは、そうして寄せ集めたり、ボトムアップされたり、それらから手渡されるデータから機械学習するアプリケーションにより、「モノのインターネット」に達するということである。

スーパーマーケット棚の上の1瓶のワイン(または、他の物)には「モノのインターネット」を接合するRFIDタグがある必要はなく、単にあなたがラベルの写真を撮るだけでいいのです。
あなたの携帯電話は、画像認識して、検索し、感覚的なウェブが残りをするでしょう。

私たちは、スーパーマーケットの各商品にはユニークな機械可読なIDがある必要はありません。
代わりに、単純な方法で現実世界からのアイデンティティを力ずくでやる方法である、バーコードや、写真のタグ、および他の「ハッキング」で間に合わせることができます。

Jeff Jonas氏が、アイデンティティを解決するためにした彼の仕事で行った、素晴らしい事例があります。
Jonasの仕事は、様々な情報源から有名な米国の人々のデータベースを構築する事もしていました。
システムにすべてのバリエーションを認識出来るほどの情報が搭載される前、彼のデータベースは約6億3000万「アイデンティティ」まで成長しました。
しかし、ある一定のポイントでは、彼のデータベースは、学ぶ事で縮まり始めました。
それぞれのデータの新しい追加で、データベースは、より大きくなるのではなく、より小さくなりました。
「文脈蓄積("context accumulation")」による認識の微妙な微積分学が魔法を使ったとき、6億3000万足す3000万は6億になりました。

情報の影が、より厚くより実質的になるのに従い、明白なメタデータの必要性は減少します。
私たちのカメラ、私たちのマイクがウェブの目になり、耳になり、私たちの動きがセンサであり、近接センサが固有の感覚であり、GPSはその位置の感覚となります。

本当に、赤ん坊は成長しています。
私たちはインターネットを満たしています、そして、それは私たち自身でもあります。

センサとモニタプログラムはそれぞれ単独に行動するのではなく、彼らの人間のパートナーとして協力しています。
私たちはより簡単に分類できるように、顔認識するように写真プログラムに教え、私たちが心配するニュースを共有し、私たちのtweetにタグを付けます。
自分達のための価値向上において、私たちはまた、ソーシャルなウェブの価値を高めています。
私たちの装置は私たち自身を拡大します、そして、私たちはそれら(装置)を広めます。

また、この現象は消費者向けウェブに限ったことではありません

……ビジネス向けのこうした「情報の影」とは……

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Web Squared − 次のWebコンセプト(4) - ウェブはどう学ぶのか


Web Squared
少し間が空いてしまったが、前回に引き続き、自身の英語力を顧みずに「Web Squared」という重要なコンセプトの、日本語訳に挑戦します。もっといい日本語化されたものがあればご指摘下さい。また、何か翻訳権を持っているとか、その類は何もありません。ご指摘あればすぐに引っ込めるので、関係者のご指摘をお待ちします。

ウェブはどう学ぶか:明白 対 暗黙の意味

しかしながら、ウェブはどのように学ぶのでしょうか? 何人かの人々は、コンピュータ・プログラムが意味を理解して反応するために、意味を何らかの特別な分類でコード化される必要があると考えています。

私たちが実際には見るものは、意味がデータの中身から「推論」によって学習されているということです。

音声認識とコンピュータビジョンはともにこの種類の機械学習に関する素晴らしい例です。しかし、機械学習の技術がまさしくセンサデータよりはるかに多くに適用されると分かるのは重要です。

例えば、Googleの広告オークションはリアルタイムに最適の広告プレースメントとその価格設定がどれであるかを機械学習アルゴリズムで生成させる、学習システムです。

他の場合でも、意味をコンピュータに「教え」られます。すなわち、アプリケーションは1つの構造化されたデータセットと別のものの間にマッピングを与えるものです。

例えば、住所とGPS座標とのマッピングは、学習するよりむしろ教えます。両方のデータセットは構造化されますが、それらを関連付けるためのゲートウェイを必要とします。

また、何が非構造化データであるように見え、2つの間の関係を認識する方法をアプリケーションに教えることによって構造化することも可能です。
例えば、(iPhoneアプリである)"You R Here"はこれらの2つのアプローチをきちんと結び付けています。

Google Mapsなどの一般的なマッピングアプリケーションで見つけられなかった詳しい情報、例えば、公園の順路や、ハイキング用地図用の写真を取るのに、iPhoneのカメラを使ってみてください。

携帯電話のGPSを使用して、地図の上に現在の位置を設定してみてください。そしてしばらく歩いてください、そして、2番目のポイントを設定してください。今、あなたのiPhoneはGoogle Mapsと同じくらい簡単にそのカスタム地図にあなたの位置を追跡できます。

Web上でもっとも基本的で役に立つサービスは、最初に何が非構造化データであるか、見落とした規則性を見つけ、(コンピュータに)教えるという方法を取っていました。

Ti Kan, Steve Scherf, and Graham ToalといったCDDBの創設者達は、CD形式上のトラックの長さの独特な跡(signature)が、アーティスト、アルバム、及び曲名の関係性がある事を明らかにしました。

Larry PageとSergey Brinはリンクが(投票の)票であることも明らかにしました。

WasabeのMarc Hedlund氏は全てのクレジットカード読み取り機も、リピーターとして購入してくれる顧客の票の意味であることを発見しました。

FacebookのMarkZuckerbergは、オンラインの友人関係がソーシャルグラフを構成することを明らかにしました。

……そしてその結果は……

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Web Squared − 次のWebコンセプト(3) - データサブシステム


Web Squared
前回に引き続き、自身の英語力を顧みずに「Web Squared」という重要なコンセプトの、日本語訳に挑戦します。もっといい日本語化されたものがあればご指摘下さい。また、何か翻訳権を持っているとか、その類は何もありません。ご指摘あればすぐに引っ込めるので、関係者のご指摘をお待ちします。

データサブシステムの協力関係

私達のウェブ2.0分析では、私たちは「インターネットオペレーティングシステム」が、共同利用する、シリーズから成るデータサブシステムに未来があるとしました。Google Mobile Applicationはそのようなデータ駆動型オペレーティングシステムがどのように稼動するかの1つの例を示しています。

この場合、データサブシステムのすべてが1つの業者 -- Google -- によって所有されています。

一方、他のケースでは、アップルのiPhoto '09(ソフトウエア)のように、アップル自身のクラウドサービスと同様にFlickrとGoogle Mapsを統合しています。アプリケーションは複数の業者から提供されるクラウドデータベース・サービスを使用します。

私たちが2003年に最初に注目したように、次世代のコンピュータアプリケーションは「データは"Intel Inside"」です。

すなわち、会社がアプリケーションが機能するのに必要なデータのユニークな源を管理すると、それら(会社)はそのデータの利用から利用料を収集できるでしょう。
特に、データベースがユーザによる貢献で生成されるなら、サイズやデータベースの価値は、どんな新規参入者のそれよりも急速に成長するように、マーケットリーダーは収益増加を見込めるでしょう。

したがって、私たちは、買収とデータ資産のコントロールのレースである、ウェブ2.0時代にいます。

これらの資産のいくつか(eBayの売り手リストのクリティカルマス、またはcraigslistの広告のクリティカルマス)が、そのアプリケーション自体の特徴となります。

しかし、他のものは既に基本的なサービスの様相を呈しました。
例えばDNSのドメイン登録をしてみてください。DNSはインターネットのバックボーンサービスです。

または、実際にあらゆる音楽アプリケーションで使用され、歌とアルバムのためのメタデータを調べるCDDBを考えてみてください。Navteqと TeleAtlasのようなプロバイダーからのデータをマッピングするのは、ほとんどすべてのオンラインのマッピングアプリケーションです。

……そしてソーシャルグラフ レースとは……

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Web Squared − 次のWebコンセプト(2)


Web Squared
さて、前回に続いて自身の英語力を顧みずに日本語訳に挑戦します。もっといい日本語化されたものがあればご指摘下さい。また、何か翻訳権を持っているとか、その類は何もありません。ご指摘あればすぐに引っ込めるので、関係者のご指摘をお待ちします。

知識集合体の再定義:新しいセンサー入力

ウェブがどこに行くかを理解するには、Web2.0の基礎となっている基本的な考えの1つに戻る事がその助けとなります。すなわち、うまくいっているネットワークアプリケーションが知識集合を結びつけるシステムであるということです。

多くの人々が、現在は、大きいグループの人々が個々の関係者の価値をはるかに上回る、集合著作物を作成できるという「クラウドソーシング」の意味に、この考えを理解しています。

全体でウェブは、eBayやcraigslistなどの市場、YouTubeやFlickrなどのミックスされたメディアの集合、Twitter、MySpace、およびFacebookに関する広大で個人的なlifestream集のようなクラウドソーシングの驚異です。

多くの人々は、オンライン百科事典(Wikipedia)を造ったり、オンラインカタログ(Amazon)に注釈を入れたり、地図(多くのウェブマッピングアプリケーション)にデータポイントを追加したり、最も人気があるニュース記事を見つけたり(Digg、Twine)というように、特定業務を遂行するように、ユーザに指示するアプリケーションをそのような方法で構築できるのことを理解しています。

アマゾンの"Amazon Mechanical Turk"はコンピュータ自身が実行するのが難しいタスクを実行するのに、人間を利用するために一般化されたプラットホームを提供しました。

しかし、これは、本当に私たちが知識の集合と言っていることでしょうか?
知性というものの1つの定義は、結局 人間が環境に学んで、応じるという特徴ではないでしょうか?

すこしここで、別の話題となる自己認識の問題に注意してみましょう。

ウェブが新生児であると想像してください。
(ここでの「ウェブ」とは、公式にはWorld Wide Webとして知られているPCベースのアプリケーションだけではなく、すべての接続している装置とアプリケーションのネットワークとに広く定義されるものとします)

彼女は見る事は出来ますが、最初は焦点が合いません。
彼女は感じることが出来ますが、口に何かを入れるまで、そのサイズが全く分かりません。
彼女は微笑んだ両親から言葉を聞きますが、彼女はそれを理解できません。
彼女の感覚は非常に鈍いものです。彼女はそのうちわずかを理解しています。
彼女は環境を少しか全然コントロールできません。
徐々に、世界を理解し始めます。

赤ん坊は多くの感覚器官からの入力を調整し、雑音からのフィルタを構成し、新しい技能を学び、そして、かつての厄介な仕事は自動に出来る様になります。

そこで、(振り返って)私たちの以前の質問はこれです:
ウェブは成長するにつれ、賢くなっているでしょうか?

現在のウェブの共通語である「検索」を考えてみてください。
Brian Pinkerton氏のwebcrawlerから始まる、最初のサーチエンジンは、言わば彼らの口にすべてを入れるものでした。
彼らは貪欲にリンクを追いかけて、見つけたすべてを溜め込みます。そして、ランキングは暴力的にもキーワードマッチングでした。

1998年に、ラリー・ペイジ氏とセルゲイ・ブリン氏には、ブレークスルーするアイデアがありました。リンクは単に新しいコンテンツを見つける方法ではなく、ランキングし、より精巧な自然言語文法的にそれを関連づけるものと考えました。
本質的には、あらゆるリンクが票になって、博識な人達(順番に彼らに投票=リンクする人々の数と質によって測定されるように)からの票は他のものより重要なのです。

現代のサーチエンジンは、現在、それらの結果を生成するのに、複合的なアルゴリズムと何百もの異なった評価基準を使用します。

こうしたデータ群の中には、私たち自身が使っている検索用語の頻度、検索結果に対するユーザクリックの数、個人的な検索、およびブラウジング履歴といったシーンで発生するフィードバックループがあります。

例えば、ユーザの大部分が検索結果ページの1番目よりも、5番目の項目をクリックし始めるなら、Googleのアルゴリズムは5番目の結果が1番目より良く、結果としてそれに従い、結果を調整する信号とみなしています。

……そしてウェブの自己成長とは……

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Web Squared − 次のWebコンセプト(1)


Web Squared
2009年10月末にWeb2.0 Summitというカンファレンスがサンフランシスコで開催された。Web2.0 Conferenceと違って招待制をとっている、割とクローズドな会議らしい。

何度かインビテーション(招待状)が欲しいと応募していて、インビテーションしてもいいよ!というメールを貰ったのだが、ちょっと担当する仕事が変わっていて…残念という感じだった。(出来れば来年ぐらい行きたいな)

さて、それはともかくWeb2.0の次は何か?という問いに対するオライリー氏の答えがこの「Web Squared」である。この言葉は、何故か日本では全然紹介されていない。気がついていないのだろうか?無視されているのだろうか?

私のような英語力の人間でも、原文を読むととても面白く、次世代のWebのコンセプトが見えてきそうな気がする。という事で、こうして英語力を顧みずに訳すのも、意味を失わせてしまうかも知れないが、それでも何かの一助になればと、日本語化に取り組んでみる。

何か翻訳権を持っているとか、その類は何もないので、問題あればすぐに引っ込めます。関係者のご指摘をお待ちします。

Web 2.0から5年経過して

5年前、私たちは、シンプルなアイデアに基づく会議を立ち上げました。そして、そのアイデアはムーブメントになりました。

オリジナルのWeb 2.0 Conference(現在のWeb2.0 Summit)は、ドットコム・バブル崩壊後の混迷している産業の信用を回復するために考えられました。私たちは、そこでウェブは全く終わっていないと主張しました。

事実、それ(ウェブ)は文化を変えるコンピュータアプリケーションと、サービスの時代のために強健なプラットホームとなる途上のものでした。

我々の最初のプログラムでは、いくつかの会社がなぜドットコムバブル崩壊を乗り切り、他のものは惨めに失敗したのかを考えました。また、私たちはスタートアップ企業のグループを研究し、それらがなぜそれほど急速に成長していたかを考えました。

答えは、私たちがこの新しいプラットホーム上でビジネス展開する法則を理解する一助となりました。

私たちの洞察の中の主たるものは、「ネットワークはプラットホームである」が意味する、ネットワークを通してただ古いアプリケーションを提供する(「サービスとしてのソフトウェア=SaaS」)からは程遠いものでした。

それは、文字通り、より多くの人々が使用すれば使用するほど、より良くなるアプリケーションを創ることを意味します。ネットワーク効果は、単にユーザを集めるのではなく、ユーザから学んで、ユーザへの貢献を創ることにあります。

GoogleとAmazonからWikipedia、eBayおよびcraigslistに至るまで、私たちはソフトウエアにより、価値が、接続しているユーザの共同体により、共同体のために共同作成されるのを見ました。

それ以来、YouTube、Facebook、およびTwitterのような強力な新しいプラットホームは、新しい方法でその同じ洞察を示しています。

つまり、Web2.0とは知識の集合を結びつけることが全てである。ということです。

知識を集めるアプリケーションは、管理し、理解し、リアルタイムに大量のユーザ生成データを返します。拡大するインターネットオペレーティングシステムの「サブシステム」は、増加するデータサブシステムです:位置情報、(人々、製品、および場所の)アイデンティティ、それらを結びつける意味の糸。これは競争力において有利な立場の新しい梃子へと通じます:

データは次世代のコンピュータアプリケーションの「Intel Inside」です。

今日、私たちは、これらの洞察が単なる方向性であっただけではなく、私たちが2004年に想像した領域で適用されている事が分かっています。

スマートフォン革命は、ウェブを私たちの机から私たちのポケットにまで移しました。
知識を集めるアプリケーションは、もうキーボードをタイプしている人間のやる気だけでなく、センサによるものとなります。私たちの電話とカメラはアプリケーションのための目と耳になります。モーションセンサーと位置センサーは、私たちがどこにいるか、そして、私たちが何を見ているか、そして、私たちがどれくらい速く動いているかを伝えます。

データは、リアルタイムに集められ、提示され、実行されていきます。参加のスケールは何桁も増加していきます。

より多くのユーザとセンサが、より多くのアプリケーションとプラットホームにデータを流していて、開発者は深刻なリアルの世界にある問題に取り組むことができます。その結果、ウェブの機会はもう算数的な成長ではありません。それは指数関数的に成長しています。

したがって、今年の私たちのテーマはウェブスクエアとした。

1990年から2004年はマッチに火をつけました。2005年から2009年は導火線でした。そして、2010は爆発するでしょう。

……Web2.0の次にくるもの……

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